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2005/06/15(水)
戦時体制はここまで進んでいる
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14日、政府は今年の11月に、有事(戦争)訓練を福井県で行うことを発表した。
美浜原発が武装集団の攻撃を受けたこと想定した実働訓練だ。 国民保護法(国家総動員法)にもとづき、有事(戦時)の住民避難、国、自治体によって行われる。
自衛隊、警察、消防が役割分担を決めてゲリラコマンドへの対応を行う。戦時体制はここまで進んでいる。
日本の現代史上軍隊が民間人を守ったことはない。沖縄戦においては、日本軍によって「自決」を強制され、母は愛する子に手をかけ自らも手榴弾で「自決」していったではないか。
また、中国を侵略し偽「満州国」を軍事支配した「無敵」といわれた関東軍もまた、ソ連軍の侵攻を知るや否や軍幹部が真っ先に逃亡したではないか。民間人を置き去りにして…。その結果生み出されたのが中国残留孤児だったのだ。
日本で食い詰めた農家の次男、三男などが、日本という国から棄民として、「満州国」つまり、現中国東北部に侵略の先兵として送られ、そして敗色が濃くなればまた、置き去りにされ二度も日本という国家から見捨てられた。
そうした日本の底辺の農民であり、労働者である彼らは、中国侵略の最前線に送られ中国民衆に侵略者としてたち現れた。
再びアジアに対する侵略戦争を起こさないために今できることは何でもやろう。創意工夫を凝らして。
P.S.ちなみに、「無敵」関東軍について描かれている小説に、「虚構の大儀」、「人間の条件」ともに五味川純平 著がある。ぜひ読んでみてください。
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