|
2004/12/05(日)
シビリアンコントロールが無視された
|
|
|
陸上自衛隊の幹部隊員が、「憲法改正案」をまとめ、10月下旬、自民党憲法調査会の中谷元・改憲案起草委員会座長に提出していたことが昨日明らかになった。これは、政治が軍事を監督するシビリアンコントロール(文民統制)を無視するものだ。
中谷氏に提出された改正案は「憲法草案」とのタイトルが付けられ、陸自の中枢である陸上幕僚監部防衛部防衛課防衛班に属する二等陸佐の名前と、職場の連絡先が添えられていたと言う。
草案は、主なものは軍隊の設置、集団的自衛権の行使を可能とすることや、集団安全保障の枠組みへの参加を可能とすることなどを明記している。
再び軍部が独走する時代がくるのだろうか。いまの政権が好戦的であり、戦場へ自衛隊を派兵するなど憲法や、国会を無視し、戦争をする国に作り変えようとしていることが、この、シビリアンコントロールを無視した自衛隊の幹部の行動の背景になっていたのだろう。
※文民統制:軍事に対し政治が優越するという概念。シビリアンコントロールともいう。
|
|
|
|