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2005/10/07(金)
世界はパレスチナ化している
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辺見庸氏の「抵抗論」サブタイトル「国家からの自由へ」次のような言葉があった。 「…アフガンに行くとよくわかります。アメリカがいかにシステマティックに人殺しをやったかが。組織的、系統的な大量殺戮は犯罪には見えず、自爆テロ(ママ)は途方もない犯罪に見えてしまう。包丁による刺殺は残虐な刑事犯罪だが、、艦載機の爆撃による殺戮は一般には犯罪とは見なされない。これは錯視です。…」 これを見てどう感じるだろうか。
自衛隊はいま、イラクに派兵されて、占領軍の一部としてイラク侵略の一端を担っている。人道復興支援の名の下に…。
イラクが一度たりともアメリカに攻め入ったことがあるだろうか。イラクの「大量破壊兵器」保有という虚構と、「民主化」を口実に戦争を仕掛けたのはアメリカではなかったのか。その結果イラク民衆によるレジスタンスによる反撃により、アメリカ兵の死者は1800人ほどにのぼるという。しかしイラク人の死者はとうに10万人を超えている。
そして、スペインやイギリスで自爆攻撃が行なわれた。このままでは早晩、日本でもそうした事件が起こるだろう。いま駅では防弾チョッキに身を固めた警察官の姿が見られる。しかし、それでも自爆事件は防ぐことは困難だろう。日本国家の指導者は、「テロとの戦い」を意識していることは明らかだ。すでに臨戦態勢に入っている。スペインやイギリスのような惨事を防ぐには自衛隊の撤退以外にない。小泉首相はイラクで人質になった香田さんを見殺しにした。こんな冷酷な人物がいま日本を牛耳っている。何気なく平穏な日々が続くと漠然と考えている人も少なくないのかも知れない。だが、その平穏な日々も一瞬のうちに打ち砕かれてしまうかもしれない。いま、世界はパレスチナ化しているといえる。 イラクからすべての占領軍を撤退させよう。
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