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2005/04/26(火)
利潤追求のための安全無視
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JR西日本でおきた鉄道事故は、まだ原因はハッキリしていないとマスメディアは報道しているが、原因は過密ダイヤと合理化という名の人件費の削減つまり人減らしにある。
労働運動をつぶすため労組活動家の優秀な運転士を駅の売店などに出向させ技術の継承ができなくなっているのも問題だ。
また、運転職場では安全が第一でなければならない。しかし、過密ダイヤを維持するため安全性を無視し運行されていたと言う。遅延をしてしまった運転士に対しては始末書を書かせたり、中には「今度遅延をしたら運転士をやめます」などの始末書を書かされたりした運転士もいたという。これらが運転士に対するプレッシャーになっていた。
また、23歳の運転士経験の未熟であろう運転士の起こした事故であったということに注目するなら、JR当局がきちんとした研修を行っていたかも疑問である。 先に述べたように優秀な運転士を運転職場から追放したことによるツケが回ってきたのではないか。
分割民営後、駅のホームに駅員の姿がほとんど見えなくなった。また、車両から保線などの設備に対するメンテナンスを人件費削減のため大幅に省いてきた。これらのことが事故の原因だろう。と言うことは、事故の原因は合理化を推し進めたJR当局にあると言える。
これは、JRのみならず、三菱自動車の欠陥や北海道のタンク火災、トレンドマイクロのアンチウイルスソフトのトラブルなど、人件費削減による利潤追求優先の資本の論理に問題があることはあきらかである。
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