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2004/11/11(木) 地震! 暴風! 消火! 煙! 通報! 命があってよかった。
同僚と、県立防災センターへ行ってきました。
防災センターでは、知識を得るだけではなく、災害の体験ができる。
まずは、震度7の直下型地震を体験。
ダイニングキッチンで火を使っているという設定だったのだけど、
「震度2〜3になって体に揺れを感じたら、まずドア開けて椅子で押さえて逃げ道を確保してください」と係員の人に指示されていたにもかかわらず、前触れもなく突然大きな揺れが襲ってきたので、ドアの枠もあっという間に歪んでしまい、いくら引っ張っても開かない。ガスコンロの火もしっかり消せずじまい。
頭の中、真っ白になります。
窓には液晶画面がはめ込んであり、震度に応じた戸外の景色が映る。
電柱が倒れたり、向かいの家の瓦が落ちたり。
防災頭巾をかぶって、テーブルの下に。
何もできず、ただただ揺れが収まるのを祈るだけだった。
私たちの次のグループは、阪神大震災と同じ揺れを体験。
直下型ではないので、初めは小さな揺れ。
徐々に揺れが激しくなり、揺さぶられるように大きく。
収まってきたかな? と思ってテーブルの下から出てきたところで、また震度6や7の揺れが襲う。なんかこっちのほうが恐怖感は大きいかも。

続いては、暴風体験。
手すりにつかまって、前方から吹いてくる風を待つ。
風速30m/秒って、どれくらいでしょう?
理論的には、「雨戸がはずれ、家が倒れることもある」という強さという定義。
さて、それを体験してみることに。
はっきり言って、呼吸できない!
口からも、鼻からも、息ができない。
苦しくてたまらなかった。
今回は体験なので、一定方向の風だけれど、実際に台風などが来たときは四方八方から吹いてくるので、大人でも立っていられません、と係員が説明してくれた。
ほんとに、大の大人が、手すりから手を離すこともできずに、小刻みに口から息を吸いつつ、じっと耐えるだけだった。

次は、消火体験。
大画面に映し出された室内の映像で、ストーブの火が毛布に引火。
水と空気の入った偽物の消火器で、画面に向けていざ放水!
火元のストーブに向けて、ピンポイントで。
ちゃんとやらないと、どんどん燃え広がって、消火器では消せない事態になってしまう。
完全に消えるまでしっかりと。
また、消火器のメンテナンス方法なども教わってきました。
消火器の中身は粉末状なので、振ってみてサラサラと音がしない場合は湿気で固まっている可能性があるし、ピンが錆びついていていざというときに抜けなくなることもあるという。

そして、煙避難体験。
白煙の充満した室内を、ハンカチで手を押さえて出口までたどり着かなければならない。
迷路のようなルートを、鉄の扉を次々と開けて進んでいく。
避難するときは、身を屈めて90cm以下にしなければならない。
(本当は、きれいな空気は床すれすれの20cmしかないので、匍匐前進並みに這いつくばるのが理想とか。)
迷路の中は、煙で真っ白で、前の人に続いて進むのが精一杯。
上着や鞄を持っていたりするので、身を屈めて進むのはかなり困難。
床が汚いとか、服が汚れるなんて言っていられない。必死です。
前の人を見失ってしまったら、一人で脱出できる自信はない…。
出口から出たあと、外のモニターで監視していた係員から一言。
「中では、放送を流していましたが覚えていますか? エレベーターは使わないでくださいという放送と、5階から出火しましたという放送です」
…えっ!? まったく聞こえていませんでした!
現実だったら、避難しているつもりが火元に近づいていたかもしれない。
そして、体験用の白煙は、植物油から作った無害な白煙とのこと。「本物の煙は有毒ガスですが、この体験用の煙には甘い香りをつけています。それが分かった方は手を挙げてください」
ほとんどの人が、手を挙げる。
うんうん、バニラみたいな甘い香りがしてたのよ。
係員の一言。「手を挙げたみなさんは、煙を吸い込みすぎです」
…現実だったら、私、とうに死んでいるかも…。

119番への通報体験も行いました。公衆電話からの通報の仕方。
下部についている赤いボタンを押してから、1・1・9。そうそう、お金は入れなくていいんだっけ。
なんちゃってテレビ電話となっていて、消防署のお兄さんが真顔で応対してくれる。
「火事ですか? 救急ですか?」
「どういう状況ですか?」
「住所はどこですか?」
「目印となる目標物はありますか?」
「この公衆電話の電話番号は?」
「あなたのお名前は?」
マニュアルが置いてあったので、正しく答えることができたけれど、体験なのに結構パニック。
いざというときに、そんなこと聞かれてもちゃんと答えられないだろうなぁ…。
画面に映るお兄さん、こちらが答えても無反応だったりして、笑いを誘いましたが…。

そのほか、消防体制の歴史の展示を見たり、阪神大震災の被災者が語るビデオ上映、必要な避難用具や防災器具、これから起こると想定される災害についての展示を見たり、防災クイズに答えるPCゲームをやったり。
私の緊急避難セット(10/3の日記参照)なんて、まだまだ甘い! ということも判明。
休憩室では災害に関する資料がかなり充実していました。新潟県中越地震の情報も至るところに掲示されて。
全体的にとても設備の整った施設でした。
いつか必ず来る地震、今この瞬間に来てくれたら、なんか安心なんだけど…。避難所も、食料とかもたっぷりありそう…

ちょうど帰る頃、消防士? の団体が来ていました。
青い作業着を着て、整列して点呼。なんか、かっこいい…。
防災センターの隣に併設されている消防学校の人たちかしら?
私たちは、頭の中が真っ白になってしまったけれど、彼らは日々訓練を積んで、冷静な判断で臨機応変に対応できるんだろうなぁ。
身近にそんな人がほしいわ。
本日体験した内容はこちら。絶対行くべきです。
頭ではやるべきことを理解していても、体験だと分かっていても、パニック必至。
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/03/0340/p2000.html


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