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2004/11/14(日)
コケコッコウ!
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昨夜、ピザパーティーを終えて友達も帰り、O−ZONEを聴きながら一人でPCをいじっていたら、 充電中の携帯から着うたが鳴った。 午前1時半。 もう二度と聴けなくなったはずの、大好きな着うた。 携帯のサブ液晶画面に、見覚えのある電話番号。 もう、電話帳には載っていない番号。 でも、指定着信設定でこの着うたが鳴るようにしていた番号は、ただひとつだけ。
手が震える。 心臓が。
今から?
わからない。わからない。 遠くにいるんじゃなかったの? 私である必要はないんじゃないの? わからない。 もう二度と聴くことはないと思っていた声。
手土産というにはずいぶん豪華じゃない? 酒好きみたいじゃん。 それとも、今から飲もうという意味? でもね、 もうお酒はやめたんだ。 前の冬が終わる頃、最後のグラスに何が入っていたかももう忘れた。 大切な、最後の夜。 あれ以来、お酒が思い起こさせるものは哀しみだけ。
ねえ、もう訊かないよ。
今は、あの晩ほど切なくもないよ。
ただ、何でも許せてしまえる、大切な。 何でも。
なにも見えない。 暗闇の中で、ぽんたが喉を鳴らす音が、聞こえる? 眠りにつく直前の、ゆっくりと深い息づかいが、聞こえる? 前の冬より、私の鼓動は穏やかだ。
真夜中、蕁麻疹のかゆみで目が覚める。 手足が腫れあがっているのがわかる。 膝を抱え、この奇妙な状況を眺める。 すべてを許せてしまえるという気持ちで満たされ、眠れない夜は過ぎる。 時計の音は聞きたくない。
恋が終わるように、冬が終わるように、夜も終わる。 コケコッコウ! コケコッコウ! (ペット可とはいえ、ニワトリを飼っている住人はいない!!) 夢は醒める。
今は、切なくないよ。 前の冬ほどは。
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