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2005/11/08(火)
「ロバと王女」に再会
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Bunkamuraル・シネマで上映中の「ロバと王女 デジタルニューマスター版」http://www.cetera.co.jp/roba/index.htmlを観に行ってきました。
11/5の日記でも書いたけれど、学生時代に一度だけビデオを観て以来、ずっと記憶に残っていて「もう一度観たい映画No.1」だったのです。
1970年のフランス映画。 監督はジャック・ドゥミ。「シェルブールの雨傘」や「ロシュフォールの恋人たち」が有名です。 主演は、カトリーヌ・ドヌーヴ。(当時20代後半)
シャルル・ペローのおとぎ話「ロバの皮」を、実写化しちゃったという、奇天烈な作品です(笑)。 ミュージカル要素もあり。
フィルムの劣化により、ビデオ化やDVD化、リバイバル上映はされていなかったそうですが、今回はデジタル処理して再録画したり修復したそうで、当時の鮮やかな色彩が蘇りました。
初めてこの作品を見たときは「???」だった。 でも、今回はストーリー展開が分かっていたせいか、気楽に楽しめました。 私の頭も、当時より柔らかくなっているんだろうか?
もう〜、面白くて面白くて仕方ないです。 突っ込みどころ満載なのも面白いけど、それが作品として成り立って、観客を取り込んでしまうところが凄い。
スクリーンから溢れてくるのは、ゴージャスで鮮やかな色彩、おとぎ話要素、美しい歌声のハーモニー、ユーモア、人間味。
いつの間にか、自分が「おとぎ話の実写化」を観ている感覚はなくなります。
「ハリーポッター」や「ロード・オブ・ザ・リング」のように、細かなところまで造りこんで、そのファンタジックな世界をリアルに見せられるのもすごいけれど、 「ロバと王女」は、「学芸会ですか?」というような演出。 そのリアリズムのなさで、すごく「おとぎ話の実写化」っぽい雰囲気がプンプンするのだけれど、それでも、観客はどんどん魅了されてしまう。 本物と見紛うかのようなCG処理なんかしなくても、十分にリアルな作品ができあがるんだなぁ〜。登場人物の人間味のせいかしら?
でも、これは紛れもなく「おとぎ話の実写化」。 ところどころで、ユーモアたっぷりにそれを気づかせてくれます。
何年間も恋焦がれていた作品にやっと再会できて、感激で胸がいっぱい。 満足感と高揚感でほわほわ〜っとしてます。
美しかった…。
画像は、パンフレットの表紙の一部。ロバの皮かぶってます。
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