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2005/02/26(土)
愛と惜別の。
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なんだか最近内向的なぴょんたです。 何日間でも無言でいられそうな勢いです。
今日は、半日がかりで「愛・地球博」の紹介がNHKで生放送されていたというのに、始まる時間より早く家を出て、終わる時間より遅く帰宅…。 しかも職場は…人が多すぎるあまり、暇ときた。
さきち様やうふふ様やきしこ様やしの様やI様に、おいしい焼き鳥屋さんに誘われていたけれど、遅番なのでそれにも行けず。
愛・地球博にも見捨てられ、おいしい鶏肉にも見捨てられ…。 もう、数週間でも無言でいられそうな勢いです。
今日の「美の巨人たち」http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/index.htmlで長谷川二郎の「猫」という絵が紹介されていた。 ちょっと模様がぽんたに似てるな〜と思って、先週の放送時に予告を見たときから楽しみにしていたのだけれど、予想以上によかった。
静謐な絵を描く画家。 風景を描くにしても、季節が変わってしまうと筆を置き、翌年の同じ季節が巡ってくるまで待つ。 果物や魚などは、描いている間に腐り始めるので、絵が完成すらせず、習作止まり。
この「猫」も、飼い猫の寝姿を6年かけて描いたという。 寒くなりすぎると猫が丸まってモデルにならなくなってしまうので、やっぱり1年ごとの同じ時期に描き足していった。
毛艶がとてもきれい。 他の絵にはない、生き物の温かみが伝わってくるような毛並み。
でも、この絵にはヒゲが描かれていなかった。 それを指摘された画家は、翌年の同じ季節が巡ってきたらヒゲを描き足そうと決める。
ところが、その前に猫は病気にかかってしまう。 毛艶もなくなり、同じポーズも取れなくなり、猫は死ぬ。 画家の家にもらわれてきてから11年。
そして、ヒゲは想像で描き加えられた。 違和感のあるヒゲ。 ヒゲのないままでも、絵としては十分に素晴らしいと思う。 でも、目の前にあるものだけを描いてきた画家の愛猫の絵としては?
自分が同じ立場だったら、どうするかな? うるうるしながらTVを観ていたのでした。 うーん、まだまだ無言でいけそう。
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