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2007/11/04(日)
東海大学の学園祭
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東海大学の建学祭へ行ってきました。 模擬店やバンドやダンスなどでかなり賑やか。その人ごみをかきわけて、奥まったところにある古びた実験棟へ。入るのをためらわれてしまうほどの廃墟風の建物。 ここで「学生航空機プロジェクト」という、学生主体のグループのイベントが開催されていたのです。
愛想のよい大学生たちが、丁寧に解説してくれました。 まずは、飛行機の模型に正面からいろんな風を当てる実験装置。 揚力ってこんな感じ、と説明をする簡易装置とは訳が違うハイテク装置でした! 背丈よりも高い大きな機械にはスイッチがたくさんついていて、何種類ものデジタルの数値が表示されています。それを操作することによって、いろんな風を模型に当てることができるようです。
風を当てる機械も、人が何人も入れそうな大きさです。 防災センターで台風の暴風を体験する装置並み! それを、ただ1機の飛行機模型のためだけに使うのです。 飛行機の翼面を風が流れていく様子を、いろんな風で統計をとったものを画像で見せてもらいました。 目には見えない空気の流れを、翼にオイルを塗ったり糸をつけたりして分かりやすくしたものでした。
そして、いよいよフライトシミュレーターへ。 中古で購入したというこのシミュレーター、操縦席はなぜかレフトシートのみ。計器類は取り外され、スロットルは動かせない状態にされていました。プログラムも学生のオリジナルということで、離着陸はなく、飛行状態のみ。 理由を聞いて納得。このシミュレーターの用途は、操縦の練習ではなく、開発した飛行機のシステムを試すためのものなのだそうです。 たとえば、アクロバット飛行ができる旅客機を開発したとして、それがちゃんと操縦可能なものかどうかを、実験するために使うのだとか(ちゃんとテストパイロットを招くらしい)。
東京湾上空を旋回しながら、後ろについてくれていた学生に機材について質問してみる。 「P2V-7です。自衛隊で使うような…」(たしか7と言っていたと思うけど、ちょっとうろ覚え)
こういう実験って、旅客機のシミュレーターを使うのかと思い込んでいたので、ちょっとびっくり。 しかも、なんだかレアな感じが漂います(笑)。もしかしてもしかしたら、P-3の先輩でしょうか♪ P-3Cのコクピットには三沢航空科学館で座ったけど…今日のはあまりにシンプルすぎて、比較すらできません。
シミュレーター室から退室しようとしたとき、壁際の棚におもしろいものを発見。 ガラス扉の奥に、たくさんの計器類がずらり。そして、見たことのない不思議な飛行機の写真が飾ってありました。写真「First Flight 1985」のサインも。
4発のエンジンが翼の上にある、ちょっと異様な姿のC-1風の白い飛行機。なにこれー! かじりついて見ていると、またまた、愛想のよい学生さんが説明をしてくれる。 短距離での離着陸ができる実験機だそうです。なんと、この研究室の先生が開発に携わったとか。しかも「さっきその辺にいましたよ」とのたまう。 なんとすごい部屋へ足を踏み入れてしまったのか…! 結局、日の目を見ることはなかった飛行機。でも、ちゃんと聞いてきましたよ! この飛行機は今どこにいるのかと。 「かかみがはらに展示されてます」と学生さん即答。 これはもう、来年の10月は岐阜基地の航空祭といっしょに行くしかない! かかみがはら航空宇宙科学博物館のサイトに紹介されていました↓ http://www.city.kakamigahara.lg.jp/museum/tenji/stolvtol.html#01
航空操縦学専攻科のB747のシミュレーターは、ガラス越しに見ることはできましたが、触ることはできませんでした。 こちらはちゃんと計器類はずらりと揃っていて、壮観!
楽しい気分のまま、学内のシンボルともいえる建物の屋上へ。 空気が澄んで、遠くまでよく見えました。丹沢の山並みは水墨画のように奥まで見えて、海も見えて、富士山も見えて、会社のビルも見えて、青空には飛行機雲。 なんて素敵な眺め! そしてこの見晴らしのよい高さ、今度はエアバンド受信機持ってこよう♪
画像上:学生航空機プロジェクトの看板 画像下:航空操縦学専攻科のB747シミュレーター(ANAからの寄贈)
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