|
2007/07/09(月)
地獄の数時間
|
|
|
朝のニュースで、B787「ドリームライナー」のロールアウトを見てから出勤♪ NHKでは少ししか映っていませんでしたが…。
そして、お気に入りの、飛行機がたくさん描かれたTシャツを着て出勤。 朝イチの仕事は、お客さんの携帯電話に電話をかける仕事でした。 いつもと同じように、電話口で挨拶をして「只今お時間2〜3分よろしいでしょうか?」と尋ねる。 すると、お客さんは「今ちょっと…」と言葉を濁す。まぁ、よくあることです。
が、そのとき! 電話の向こうで、ゴー! と飛行機の音! 空港の展望デッキにいるかのような、大きな音。 一瞬で、目の前に広がる光景。離陸した旅客機の白いお腹が、青空に向かって上昇していく…。 もう、お客さんの都合も無視して「今どこにいるんですか!? 何を見てるんですか!?」と聞きたくなりましたよ〜。 冷静になって考えてみると、離陸ではなく着陸の音だと思うのですが、頭の中には離陸時の光景が鮮やかに残ってしまいました。 きっと、この飛行機Tシャツを着たおかげだわ♪ と、勝手に思っています。
…その後は、厄介な電話にハマったりして午前中は大変でした。 さらに、午後になって、地獄の数時間。 約5年ぶりに偏頭痛の発作が! 自分自身かなりショックでした。
原因は、午前のトラブルの緊張が解けたことと、窓の外の眩しい光を急に見てしまったのが引き金となって、脳の血管が急に拡張したせいでしょうか。 痛みの前兆として起きる、視野狭窄と目の前でチカチカする閃光(閃輝暗点という)、あれは本当につらいです。 これから来る頭痛と吐き気を知らせる、白っぽいギザギザの閃光が視界を覆うのです。 視界が半分くらい見えなくなるので、仕事どころではなく。 アニメーションで描くとこんなかんじ(wikipedia)↓ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%83%E8%BC%9D%E6%9A%97%E7%82%B9
今までの経験からすると、30分ほどで前兆が治まるのと同時に、声を出さずにはいられない強い痛みと、堪えられない吐き気が襲ってきます。バファリンを飲んでもすぐに戻してしまうくらい。
今日も、とりあえず執務室から出て目を閉じて休憩。 これからくる痛みを思うと、薬がないことがすごく不安で、でも気が動転しているし、早退をしたくても「頭痛の前兆が」というだけでは分かってもらえなさそう…。よりによってなんで今日!? 絶望的な気分で目を閉じている間に、前兆終了。
痛みが来る恐怖で、手は汗でじっとり。膝にも力が入らず。 口の中は唾液が泡だらけになって、胃がムカムカしてきて、光や音や匂いにも敏感になる。廊下を歩いていても、誰かが通ったあとなのかカップヌードルの残り香が気になり、隣の席の同僚が吸ったと思われる煙草の匂いが気になる。
前兆のときに、藁をもつかむような気持ちで、緊張型頭痛用の通常の鎮痛剤を飲んだのですが、吐き気も以前よりも弱めだったおかげで、薬を吐かずに済み、頭痛は少し弱めでした。 でも、夕方以降は仕事をまったくしませんでした。輝度とコントラストを最低にしているモニターも眩しく感じるので、モニターの電源を切り、目を閉じて呼吸を整えてゆっくり。 サボっていると思われても仕方ないです。
10代の頃は頻繁に起きていたものの、大人になってからはめったに起きなかったので、専用の薬も持ち歩いていませんでした。後悔しましたよ。 太陽光、カメラのフラッシュ、車のライト、反射光、明るいモニターなどの強い光を見ると一瞬で発作が起きたりするので、そういうものを見ないように、常に気をつけてはいたのですが…。 地獄の数時間も、仕事中でなければこんなに動揺しないのに。
|
|
|
|