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2008/04/06(日)
花より…
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朝から、雲ひとつない晴天。テンション上がります♪ 航空祭シーズンの幕開けともいえる空自熊谷基地の「さくら祭」です。片道4時間(!)かけて行ってきました。
正門で金属探知機と手荷物検査のあと、11時に会場入り。 まずはファンシードリル。昨年以来、「もう一度見たい」と思い続けていた演技です。 ただの行進じゃない! 40名以上が小銃を持って一糸乱れぬ機敏な動きで右に左に前に後ろに…、そして回ったり交差したり並んだり…。 打楽器と笛のシンプルなリズムだけで、20分ほども延々とパズルのような行進をし続けるのです。 小銃は4Kg(だったかな?)あります。リズムのテンポは結構速いです。 地面に印があるわけでもないのに、めまぐるしく変わる隊形。 脚の動きも、腕の振り方も、みんな揃っていて素晴らしいです。
入れ違ったり、すれ違ったり、図形の美と統制の美…。 何度か、小銃のおしりを地面につけることがあります。40名以上が一斉にそれをやるときのカチャッという音も、みんな揃っていて、音を聞いただけでゾクゾクしますよ〜。鳥肌たちます! 祝砲の轟音も、大きな音がひとつ鳴ったかのように、ぴったり。
相当な練習を積んだことでしょう。 「自分だけがうまくできればいい」では済まされないというのが、見ていても伝わってきます。 しかも、みんな16〜17歳の若者なんですよ! ここまでの厳しい日々のことなどを想像すると、涙出ちゃいますわ。拍手喝采! もし私がやろうとしたら、きっと足がもつれたり、前後左右の間隔がうまく均等にとれなかったり、次の演目を忘れたり、どこで曲がるのか忘れたり、銃だって落とすかも…。その前に激しく筋肉痛でしょう(笑)。
桜は散り始めだったので、強風が吹くたびにヒラヒラと舞います。 グラウンドには2機のヘリコプター。輸送ヘリのCH-47Jと、救難ヘリのUH-60Jです。 迫力ある機動飛行展示と救難飛行展示を目の前で見てきました。 離陸する際のダウンウォッシュの強風で、砂とともに桜も散ります。砂風がおさまった頃、上昇したヘリのお腹を見上げると、桜吹雪越しですよ〜。素晴らしい♪ 風流だわ〜。
そして、今年初めてのブルーインパルス! この快晴の青空にぴったりの白いスモークと、さわやかな色の機体。桜の木が邪魔だと思ってしまうくらいに、基地上空を優雅に飛んでくれました。 レベルオープナーで科目を終えたあと、滑走路のある入間基地へ戻る前に、パイロット紹介のアナウンスに合わせて1機ずつ桜並木の上をパスしていってくれました。もちろんスモークも出して。 高速で航過したり、シンプルにまっすぐだったり、ぐにゃぐにゃと面白く飛んでくれたり。 そして翼を降って、空の彼方に消えていきました…。 あーかっこよかった♪ 美しかったぁ。
そして最後に、静浜基地のT-7×2機、美保基地のC-1×1機、百里基地のF-15×3機がリモートで飛行。
C-1はてっきり入間から来ると思っていたので、2月に行ったばかりの美保と聞いて嬉しかったです♪ 美保も熊谷も50周年らしいですが、特にそのことについてはアナウンスでも触れていなかったので、なぜ美保から? と首を傾げるばかり。まだ公開されていない記念塗装(ゲゲゲの鬼太郎。5月の美保航空祭で初公開予定)だったらもっと嬉しかったけど(笑)。
続いて、轟音を楽しみにしていたF-15。 3機も来てくれたのに、3機編隊で会場上空を1パスしただけで終わりでした…。 会場では「再び進入してまいります」とアナウンスされていましたが、空域の問題でそれが無理になってしまったらしく、数分後に「別の航空機が付近にいるため、安全上の理由から本日の展示飛行はこれで終了」とのアナウンスに…。 会場ザワザワ。「え〜〜」というがっかりな声があちこちで聞こえました。 パイロットたちも残念だったでしょうね…わざわざ茨城から飛んで来てくれたのに、1パスしただけで帰るなんて…。
今日はあちこちで「最後の」桜祭りでした。 米軍横須賀基地の桜祭りでは、最後のチャンスだったキティホーク公開が中止に。例年よりも1万人も入場者が減ったそうです。 厚木基地の桜祭りでも、キティホーク艦載機の公開はもしかしたら今日が最後かもしれません。あのおなじみのホーネットやプラウラーたち…また会いたいな。 私の行った熊谷基地でも、生徒隊ファンシードリルが今回で最後でした。あの鳥肌ものの演技が見られなくなるのは残念です。
画像上:ブルーインパルスと桜。科目は「チェンジ・オーバー・ターン」 画像中:生徒隊ファンシードリルにて祝砲。屋上からの眺めは最高でしょうね〜。 画像下:帰投の離陸後にローパスしてから去っていくUH-60Jの後姿。太平洋セメントの工場に向かっていくみたい…。
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