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2008/07/30(水)
有限と微小のパン、完食。咀嚼中。
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同僚から借りた森博嗣の「有限と微小のパン」読了。 文庫本のくせに、厚さ3cmはあろうかという長編です。通勤の行き帰りに電車内で読もうと思っても、こんなに分厚いと、座れない時は読めません。うっかり落としたりしそうで。
「スカイ・クロラ」シリーズで初めて森博嗣作品を読んで以来、たてつづけに「女王」シリーズを2冊、そして「S&M」シリーズを10冊読みました。今回がその10冊目。
「スカイ・クロラ」「女王」のような場所や時代を特定できないような架空の物語とは違って、ちゃんと日本の現代が舞台というのは、やっぱり読みやすい。人が殺されるミステリー小説からもしばらく遠ざかっていたのですが、読み始めたら面白い!
トリックや捜査過程などのミステリー部分が面白いのではなく、その根底に流れる森博嗣独自の考え方が興味深いです。 殺人事件を通して、哲学的な命題に登場人物が惑わされていく様子とか…。「スカイ・クロラ」シリーズを読みながら主人公と一緒に「わけがわからなくなる」体験(内容が理解できないのとは違いますよ)をするのと同じでした。
これって、読書の醍醐味ですよね〜。 映画やTVや、あらすじを聞いただけでは味わえない体験が、読書ではできます。…夏休みの読書感想文みたいだわ(笑)。
森博嗣の作品に何度も出てくるテーマは、今後も続いていくのかなぁ。 殺人事件を解決するミステリー小説の形態を取らなくても、それは描いていけます。現に「スカイ・クロラ」はそうでした。ただ、ミステリー小説として出版したほうが、万人がとっつきやすいし、敷居が低くなるからそうしているのでしょう。
あ〜、もっと続きが読みたいです。 暑い夏は、ほどよく冷房の効いた部屋で読書! 学生時代の夏休みはそうやって過ごしてきました。「ナツイチ」とか「夏の100冊」などの文庫紹介のカタログは、全出版社分もらってきてました…。今思うと、なんて優雅な。
画像は、みなとみらいで見たコークスクリュー。 こちらへ向かって直線に飛んでくるサニー横山氏のまわりを、室屋義秀氏がらせん状に飛んでくるのです。つまり2機ともどんどん近づいてくるのですよ〜。ピントが追いつかずにボケボケですが…。 まさか横浜でこんなアクロバット飛行が見られるとは! ブルーインパルスのしか見たことがなかったので、新鮮でした。
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