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2004/11/28(日)
ゆったりと
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非常に、ゆったりとした休日。 いつものように、彼より先に起床する彼女。
ぽかぽかのいい天気の中、洗濯物をベランダへ干す。 ホットサンドを作ってコーヒーをいれる。 寝癖のついた髪をふよふよさせて起きて来る彼。
いつものように、お昼過ぎに出かける。 昨日から彼女が食べたい食べたいと何かに呪われたかのように口にしていた「モスチキン」を食べに行く。 「モスチキン」と「ぜんざい」と何ともアンバランスな注文。 アンバランスな注文はいつものこと。 店員さんがちょっと戸惑ったのを彼女は見逃さなかった。
まだ早い時間だからと、スーパーと同じ構内にあるゲームセンターへと繰り出す二人。若者が多い。 最初に、とてつもなくでかいポテトチップスを眺め彼が挑戦。 タイミング合わず。 彼女も挑戦。 タイミング合わず。
だいたい、こんなサイズを食べきれるわけがないと負け犬ごとく手ぶらで次なる場所へと移動。
狙いを定めてクレーンを動かす。
ぬいぐるみは誰のものにもなりたくないらしい。
最後はいつものように、車で競争するゲーム。 彼が挑戦。愛車の赤色で走る走る。 これが本当の車ならばえらいことだと思いつつ後ろで見守る彼女。 二回戦。 彼女も挑戦。 もうすぐ愛車になるであろう車を選ぶ。 ぶ、ぶ、ぶ、ぶーん 横の彼の車の音と比べ非常に鈍いような音をだしつつ走り出す彼女号。 非常に安全運転の車のようで、自動車学校の教習場を走った時のコトを思い出す彼女。 レースのはずなのに、周りに車は一台もおらず一人で安全走行する彼女。 気がつけば、左車線を普通に走行している彼女。 彼はよこでハンドルを忙しそうに動かす。 彼女が走る限りではそのように忙しくハンドル操作をするコースはない。 同じコースを走っているはずなのに。 気がつけばゲーム終了。最後まで一人ドライブだった彼女。
続いて、彼と彼女。車を交換しての挑戦。 ぶ、ぶ、ぶ、ぶーん 先ほどの車とはありえないほどの加速の差に驚きつつ、ずんずん進む彼女。ハンドルを持つ手は忙しい。ペダルを踏む足も忙しい。 横では自動車学校の教習生になった彼がまったりとハンドルを動かす。
どっと疲れて手ぶらでゲームセンターを後にする二人。 もうすぐ来る彼女の車。 慣れるまでストレスがたまりそうだ。
本日の夕飯は「あげもの」 さっそく自宅に帰るなり彼は買ったばかりの寝具を広げてお布団の中に入ってみる。 まるで子供のようだと心の中で思い、キッチンにて夕飯を作る彼女。 訳あって豚肉の竜田揚げができた。 さささと近寄り、ぱくっと加えて過ぎ去る彼。
ポテトを揚げる。 「クリスマスみたい」 つまんで過ぎ去る彼。
チキンバーを揚げる。 「懐かしい味だ」 つまんで過ぎ去る彼。
ほうれん草のお浸し、アジフライがそろい完成。 つまみ食いのしすぎで満腹な彼。
子供だ。
夜は、コンビニケーキなぞを食べてクリスマス気取り。
ゆっくり余裕のある休日は気持ち的にゆとりができてすばらしい。
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