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2004/12/08(水)
ほえすぎって
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生きていると、色々な事が起きる。 昨日、彼女が仕事中の時の話。 遠くから、わんわん と、ものすごい吠えっぷりの野良犬の声。
犬のちょっと前を歩く一人のおばあさん。 ご老人がよく買い物の際引きずっている、ローラーのついた荷物入れらしきものをがらがらがらと押してこちらへやってくる。
その後ろには、獲物を狙う野獣を思わせる悪そうなノラ犬。 おばあさんと一定の距離を保ち、おもちゃ屋さんの店頭にある犬のおもちゃのように、ずっと吠えている。
これは おばあさんが狙われているとしか思えない状況。 私がこの場を去ったらどうなるのかと、おばあさんの背後に忍び寄る不吉な未来などを想像してみる彼女。
いかんいかん。
わんわんわんわん 吠える犬。 彼女の方なんか見向きもせず、狙うはおばあさん。 その時おばあさんが彼女に言った。 電話を貸しておくれ。車で迎えにきてもらおう。 それがいいと、携帯をさしだそうとしたその時。 彼女の携帯には圏外の文字。
しばし待つと一本電波が登場。 自宅に電話をして、無事に帰宅できたそうだ。
その後、その犬に馬鹿にされた彼女。 犬にむかついたのは初めてだ。
彼女は昔から犬は好きなほう。 子供の頃、野良犬がしっぽをふりふりして傍にやってきた。 犬を恐がる彼女の妹の前で 「大丈夫だよ」と座って犬をなでていると、よそから別の犬二匹がやってきて総勢犬三匹に囲まれ、ぺろぺろされる。 あわわわ としているうちにそのまま後ろへ倒れてしまった彼女。
仰向けに倒れた女の子に群がる三匹の野良犬。 妹は姉が野犬に食われていると思ったらしい。
そしてさらに犬が苦手になる。
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