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2005/10/15(土)
火の用心
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ただ、平凡にすごした休日。
あまりにも平凡すぎたので夕方に彼女の車でちょっとばかし出かける。
彼の運転で家をでた矢先のこと、彼の手からタバコの灰がふわりと赤く光りながら舞い落ちる。 着陸したのは、彼のジーンズの上。 「落ちたね」 「うん。落ちた」
その後、彼のもとから払い落とされた灰は彼女の「新車」のシートへと移動。 一瞬の出来事。 その光は彼女にとってとてつもなくまぶしくて、忘れられないものとなる。 一本のタバコの灰が、彼女の心と、車のシートカバーに大きな穴を残して消えて行きました。 あぁ、可愛そうな車。可愛そうな彼女。
でも、一番可愛そうなのは責め続けられる 彼。
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