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2004/10/10(日)
あとり硅子先生原画展
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今日のオヤツは《キャラメルスクランブルスクウェア》でした。凄い名前ですがコンビニスイーツです。要は四角いケーキの上にそぼろとキャラメルクリームが乗っているということなのです。お味は、普通……ちょっと甘かったかな。
昨日台風で足止めになり、予定より一日遅れでおうちに帰ってきました。台風一過とはならず仙台は小雨が降って寒いです……。
今回、東京にずるずる残っていたのは七月に亡くなった漫画家、あとり硅子先生の原画展に行きたかったからです。池袋アニメイトで10月9日より15日まで開催されています。
会場は大勢のお客さんで賑わっていましたが、室内はしんと静まり返っていました。BGMだけがやけに大きく流れ、みな押し黙ったまま壁に掛けられた作品を見つめていました。
原画は印刷されたものより数倍美しく、繊細で、暖かでした。雑誌やコミックスで見たあの絵やあのキャラクターが直に目の前にいるのです。妖怪の描き込みの細かさにびっくりしたり、リュウグウノオトヒメノツカイの透明感にうっとりしたり、カラーで見るウニとトロの可愛らしさにめろめろになったりしました。
カラー原画の他にネームの展示もあり、ラフ絵が入った状態の初期のネームを見ることが出来るようになっていました。そのネームは結局作品化されなかったそうなのですが、40ページのうち39ページまではほぼ完全な形で残っていました。一枚ずつネームを読み進んで最後の欠けたページまできたとき、あとりさんはもういないのだ、もうこの作品が漫画として完成することはないのだ、という事実を改めて突きつけられたようで胸が詰まりました。最近年のせいか涙もろくなっています。記帳しようと入り口の横のノートの前まで行ったのですが、結局しばらく棒立ちになっていたあと何も書けないまま立ち去りました。
原画展は15日までやっています。池袋アニメイト8階、東口より徒歩8分ほどです。ポスターと葉書の先着プレゼントもあります。またとない機会です。どうぞ皆さま足をお運びになって下さいませ。
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