【青春交差点】
 
いつもどんなときも。ぼくはぼくらしく。
 
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2004/10/30(土) イラク拘束事件≪バックパッカー青年の悲劇≫
 
イラクで武装勢力の人質となっていた香田証生さん(24歳)とみられる遺体を発見?!
今日のラジオはこのニュースで持ちきりだった。
が、夜になって、発見された遺体が香田さんとは別人だと判明した。
米軍からの第一報では、発見された遺体の身長、体重、後頭部にハゲのある点などが、香田さんと酷似しているとゆうことだったけど、日本の医務官は「一目見て別のアジア人とわかった」らしい。

米軍関係者はなんてマヌケなんだ!
向こうとしては善意による行動だから、責めてはいけないとゆう意見もある。
が、自慢げに遺体を運んでやるとまでいわれたら、肉親以外の人はもう信じるしかない。
アメリカ人から見れば、日本人も他のアジア人も『イエローモンキー』はどれも同じに見えるってことか?

さらに、この原稿を書いている時点では、31日未明になって今度は首を切断された遺体が見つかったようだ。
香田さんを誘拐したのは、ヨルダン人テロリスト、ザルカウィが率いる『イラクの聖戦アルカイダ組織』だ。
これまでに十数名の人質を殺害して、たいていの場合は首を切り落としている。
詳しいことは全然わかってないけど、殺害方法から判断すると、31日に発見された遺体が香田さんである可能性が高い!

この事件について、いくつか感じたことを書きとめておこう。

まず、犯行声明があった直後、小泉総理は「自衛隊は撤退しない!断じてテロには屈しない」と明言した。
今度の相手はホンモノのテロリストなんだから、心の中ではそう思っていても、口に出すのは「国民の生命を守るのは国家としての使命です。人質救出に全力を挙げる!それだけです」でよかったんだ。
ここでは、とりあえず「交渉の余地あり」と思わせるような発言をしておかなきゃ・・・。

小泉さんは、4月に起きた『3バカ人質事件』のときにはタナボタ式にお金で解決できたし、強い態度を示したことによって結果的に支持率もアップしたから、甘く見ていたように感じる。
あのときは、武装集団もどきの犯人グループが犯行声明ビデオに堂々と顔を出したり、リハーサルの様子をメイキング映像として公開したりで不マジメだった。
人質3人も彼らの演出に積極的に協力するフシがあったし、解放後に「あんなことになったけど、イラク人を嫌いになれない」と発言したのは、つまりホントの恐怖を味わっていないとゆうことだ。
犯人と人質は、日本国を脅す共通目的のもとで団結した同士であり、幼稚にいえば友だち関係にあったと見るべきなんだ。
おまけに『イラクイスラム聖職者協会』とゆう人質ビジネスの元締めみたいなブローカーが介入していた。

春にはそうゆう人質詐欺事件が横行し、解決していったのは、全て聖職者協会とゆう名の詐欺師たち。
三位一体の連携プレーとはまさにこのことで、いろんな国が犯人・人質・仲介者が繰り広げる猿芝居にダマされた。
素人のぼくでさえ明らかにおかしいことに気づくのに、疑問を呈さなかったマスコミの報道も悪い!
詐欺事件の陰に隠れて、マジメな(?)テロ集団は予告通り人質を殺害していた。
それに、誘拐事件の人質が殺されたわけじゃないけど、日本人も外交官2人(奥さん、井ノ上さん)とフリージャーナリスト2人(橋田さん、小川さん)の計4人が殺されているんだ。
それなのに、小泉さんは人質ビジネスのブローカーに頼めばなんとかなる…そう思っていたんだろうか?

次に、香田さんがどうゆう人間で、なぜイラクに行ったのか?
ぼくがわかっているのは、彼がプロのバックパッカーだったとゆうこと。
バックパッカーとは、少ない荷物でお金をかけずに旅する人のことだ。
4月の『3バカ事件』のとき、彼はニュージーランドを旅していた。
ニュージーランドでは日本のニュースなんてマトモに入ってこないから、3バカたちが轟々たる非難を浴びていたことを自分の目で見てはいなかった。
だから、いろんな人たちが「イラクに行きたい」とゆう彼を止めたけれども、気軽にバグダッド行きのバスに乗ったんだ。
人づてに聞いたはずのこの事件のことを、真剣に考えてはいなかった…そう思う。

このことが不幸だったといえなくもないが、大手メディアでさえ撤退しているイラクの治安の悪化は深刻で、幸田さんが知らなかったとは思えない。
では、ネット上で中傷されているように、もともと知能の低い人だったのかとゆうと、ぼくはそうは思わない。
彼自身のバックパッカー体験から、見知らぬ国へ行っても、いろんな人たちと友だちになれると信じていたんじゃないか。
「自分ならイラク人とも仲良くなれるはず」とゆう過信があったような気がする。

香田さんはボランティア活動家じゃなかった。
けれども、たぶん「いろんな人と仲良くなりたい」とゆう自己実現のために世界を旅してたんじゃないかな。
それなら、わざわざイラクへなんか行かなくても、日本にだって苦しんでいる人が山ほどいる。
中越地震の被災地でもいいし、豪雨災害の現場でもいい。
あなたが救援物資の詰まったダンボールをひとつ運んであげただけで…、あなたが床下に溜まったヘドロをスコップでひとすくいしてあげただけで…、心から感謝してくれる人たちが何万人もいたんだ。
あなたが人とのふれあいを大切にしたい人であったなら、こうゆう生き方をしたほうがよかったんじゃないか。

ちょっとズレてるかもしれないけど、ぼくにはあなたのような行動力がないから、こうゆうふうに思う。
 


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