【青春交差点】
 
いつもどんなときも。ぼくはぼくらしく。
 
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2004/11/11(木) 聖者になんてなれねえよ
 
仕事先に45歳で独身のオッサンがいる。
今日は配達の仕事がちょ〜ヒマで、その人とじっくり話をする時間があった。

「ゆうや、おまえ彼女ができたらしいじゃないか」
「はい。まあ、なんとか」
「付き合ってどれぐらいたった?」
「まだ2ヶ月にもならないです」
「もうヤッたのか?」
「えっ?いや・・・そんなこと・・・」
「さてはもうヤッたんやなあ。純情そうな顔して手が早い。まあ、いまどきの若い女の子はすぐにヤラしてくれるけん、うらやましい」
「そんなんじゃない!ぼくの彼女、ヤリマンじゃないっすよ!もうこうゆう話はやめましょうよ」

ぼくは彼女がバカにされたような気がして、はっきりとわかるようにムッとしてやった。
しかし、オッサンが次に発したセリフは、あまりにも意外すぎた。
「昔は素人の女の子がなかなかヤラしてくれんかった」
「ワシなあ、女と付き合ったことが一回もないんや」
「第一、ワシは素人女と寝たことがない・・・」

「えー!マジっすか?それってかなりすごくねえ?」
ぶっ飛び〜ッ!もしかして45歳童貞クンの激白?
このオッサンは女の人とヤッたことが一度もない!と、本人がそう言ってる。
実は男が好きだから・・・と、そんなことは言ってねえか(…笑)
とりあえず“素人の”女の子とは寝たことがないけど、若いときにはフーゾクに通ったこともあったそうで、ちょっと安心って感じ(?)

それにしても、世の中には十分すぎるほど珍しい部類に属する人がいるもんだ(…驚)
このオッサンには下ネタばかりじゃなくて、少し気になることも聞かれた。
「ゆうやは頭がええし仕事もできるし、ちゃんとした会社に就職したら、たぶん出世できる。そやのに、就職せんのはどうしてなんや?」
こうゆうことを聞かれたとき、ぼくの答えはいつも決まっている。
「出世だけが生き甲斐じゃないと思ってるし、ぼくには夢があるけんね〜」
ただし、出世欲(ぼくの場合は就職欲ってか?)がないからといって、自分は聖者なんだと威張ってるわけじゃない。

『立身出世』とは社会的に高い地位を得て、世に認められることをゆう。
いまの日本では、立身出世を目指すことが当たり前だとされている。
だから、出世欲旺盛な人が、世間から「なんで出世したいの?」と聞かれることはない。
でも、この世の中に多くの望みを持たない人は、「どうしてなの?」と不思議がられるし、変なヤツだと思われる。

それはなぜかとゆうと、人間とは欲深いもので、思慮分別をなくすほどに富とゆうものが大好きだと考えているからだ。
したがって、地位や名誉や富を求めない人を不思議がることになる。
けれども、すべての人間がそうとは限らないし、そもそも自分以外の人の心なんてわかるはずがないんだ。

ぼくのようなフリーターに限らず、ビジネスマンの中にも明らかに出世欲のない人がいて、そうゆう人は周囲からまるで『世捨て人』であるかのように思われている。
では、彼らには欲とゆうものがないんだろうか?
そんなことはない。
出世することによって得られる地位や名誉や有り余るほどのお金・・・。
一方で、失われる膨大な自由とか精神的安定・・・。
両方を天秤にかけて、案外ちゃんと計算していたりするもんだ。
その結果、出世するマイナスを避けている人だっている。
たぶん、ぼくはその中のひとり。

「ぼくには夢がある」
「仕事以外に生き甲斐を求める」
「恋に生きる」
「趣味に生きる」etc・・・

これらの言葉は、ある一瞬には憧れを伴なって美しく聞こえたりもする。
ただし、それが無欲だってことにはつながらない。
THE BLUE HEARTS風にまとめると…
聖者になんてなれねえよ!
だから、汚らしさやイヤらしさを隠す必要はない。
けれども、欲をムキ出しにする人間には絶対になりたくねえもんだよなっ!
 


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