【青春交差点】
 
いつもどんなときも。ぼくはぼくらしく。
 
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2004/11/30(火) 口は災いのもと
 
数日前のこと。
宅急便のホームで、その日届ける荷物を台車に積み込んでいるとき、先輩の篠森さんが血相を変えて駆け寄ってきた。

「ゆうや、おまえってサイテーやな!」
「えっ、なんのことですか?」
「ゆうべおまえが給油してなかったせいで、朝の混んでる時間にGS行ったんやーッ!おかげで午前中はボロボロや」
「すいません。わかってたんですけど・・・」
「アホかっ!気づいとったんなら、ちゃんと給油せえ!ホンマにバイトは気楽でええなあ」
と言って、篠森さんはぼくの頭を小突いた。

「でも昨日は・・・」
「もうええ!今度ちゃんとやらんかったら、承知せんでえ」
「ちょっと待ってくださいよ」
と、ぼくが言いかけたとき、センター長がふたりの間に入ってきた。

「昨日ゆうやは、10時半までかかって配達しとった。帰りが遅いけん心配してケータイに電話入れたら、まだ給油しに行くゆうとったけど、ワシがやめさせたんや」
…と、センター長から直々に説明を受けた篠森さんは、ずいぶんバツが悪そうな顔をしていた。
「そうやったんですか・・・ゆうやクン、さっきはゴメン。ほな、今日も頼むでえ、がんばってな〜」

切り替えが早いとゆうか、調子のいいヤツ(…このアホ!)
すごい剣幕で頭ごなしに怒られ、しかもみんなが見ている前で頭を小突かれ・・・ぼくは腹が立って仕方ないから、篠森さんとは目を合わさず、返事もせず・・・。

そんな出来事があって、今日のこと。
篠森さんは、お歳暮シーズンの到来とともに増えはじめた荷物を配りきれなかった。
それを引き継ぐのがぼく・・・。

「ゴメン!昼間行けんかった分と夜間指定と合わせて60個ぐらいあるんやけど、大丈夫か?」
「こんなに残して・・・大丈夫なわけないでしょ」
「そんな冷たい言い方すんなよ。おまえだけが頼りなんや」
「ぼくなんか頼ったらヤバいっすよ。いつでも電話一本で休めるバイトやから」
「おいおい、12月いっぱいは俺とペアなんやで。1日も休まずに来てくれよ。マジ頼むわ」

その後、篠森さんはぼくの機嫌をとろうとして、ラーメンをおごってやるとか、ボーリングに連れて行ってやるとか、いろんなエサをぶらさげたけど、すべてシカトしてやった。

そして、あ〜あ、部屋に戻ったら23時!
延々と大晦日まで、こうゆうハードな日が続く。
どうせなら、お互い気持ちよく仕事してえもんだよねっ!篠森さん。

単なる思いちがいだったにせよ、たった一言で相手の感情を悪くしたり、誤解を招いたりするものなんだ。
口は災いのもと!
特にぼくは傷つきやすいんだから・・・取り扱いには十分注意してほしい(…笑)
もっと優しく接してくれたら、いくらでも仕事する性分なんだよ。
 


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