【青春交差点】
 
いつもどんなときも。ぼくはぼくらしく。
 
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2004/12/18(土) 野口英世が泣いた夜
 
困ったときの宅急便ネタ!
昨日と連続で申し訳ないけど・・・。

ぼくは『コレクト便』とゆう名前で呼んでる…代金引換(略して代引=だいびき)の荷物が大キライだ。
もともとキライだったけど、今夜の出来事でいっそうキライ度が増した。

相手は30歳前後の主婦。
時間は夜9時を少し過ぎたところ。

「ずいぶん遅いわねえ!こんな遅くにお金のやり取りしたくないんだけど」
「あ、はい、いま荷物が多い時期なんで・・・すいません」
(心の中じゃ、イヤならさっき電話でアポ取ったときに言えよ!って思ってたけど、それは言えない)
「お釣りある?」
主婦はいかにも不機嫌そうに言うと、ぼくに4万円を手渡した。
「すげえ!全部ピン札だ」
相手の雰囲気を和らげようと言ったつもりだけど、しっかりシカトされちまった(…痛っ)
けれども、ぼくは笑顔で応対する。

商品代金は33,550円だから、6,450円の釣り銭を用意しようとして、ウエストポーチの中に手を突っ込んだ。
そのとき!
「ちょっと待って」
主婦が50円玉を差し出した。
「悪いけど、寒いから玄関のドア閉めてくれる?」
(少しの時間なんだから、ガマンしろよ〜!)
これでぼくの頭脳計算機が狂っちまった。
小銭は50円しかもらっていないのに、なぜか550円もらったつもりになったんだ。
あとで考えると、これは相手が計算してやったのかも知れない・・・とゆうと、ひねくれ過ぎか?

「ひとまず7千円です。確認してくださいね。それと残りの500円です」
「はい、ありがとう」
あれほど不機嫌だった主婦が、なんと笑顔を浮かべていた。
「どーも遅い時間にすいませんでした。ありがとうございます」
ぼくの笑顔も捨てたもんじゃねえぞ・・・そんなふうに自惚れながら、ぼくはその家を出た。

けれども、心の中になにか引っかかるものを感じていた。
釣り銭を渡したときの主婦の豹変ぶり・・・。
デリバンに乗ったとき、イヤな胸騒ぎがしたので、釣り銭準備金を計算してみたら、千円札が1枚足りねえよっ!
そう言えば、さっき7,500円渡したお釣りは、ホントは6,500円でよかったんだ〜ッ!

ぼくは千円札を取り返すべく主婦の家まで駆けて行き、インターホンを押した。
「宅急便です。度々すいません」
「今度はなんの用事?」
「あの、さっきお釣りを渡しすぎたみたいで、返してもらいたいんですけど」
「ちょっと待って。いま玄関を開けるから」
意地悪そうな顔をして、主婦がドアを開けた。
「せっかく千円儲かったって喜んでたのに・・・。なあんだ、気づいたの?」
「はい、ゴメンなさい」
(気づいてたなら、お釣りが多すぎるよって言ってくれよ〜!)

ここまでなら、ぼくはこの主婦を許すことができる。
しかし、ここから先が許せねえ!

「あんた、算数苦手だったでしょ?」
「いや、それほど苦手じゃなかったです」
「引き算もできないクセによく言うわ。ほら、持って行きなさいよ」
主婦はそう言うと、千円札をぼくに向かって投げた。
まるで賽銭箱に投げ込むように・・・。

世の中には、ここまで人をバカにできる女がいるんだ(…感心!)

ぼくは唇をかみしめ、掃除してなくて土ぼこりだらけのタイルの上に落ちた千円札を拾った。
そして、挨拶もせず、その家を出た。
ぼくの手の中で、野口英世が泣いていた。
 


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