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2004/12/02(木)
最初で最後・・・失意の忘年会
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ぼくが配達を担当している街にも、昨日からクリスマス☆イルミネーションが点灯した。 去年の今ごろは、まばゆいばかりの光の芸術(…褒めすぎか?)を見ても、「金持ちの道楽」とか「電力の浪費」としか思えなかった。 が、今年は素直にきれいだと思える! 絶望的な忙しさの中、クルマを停めてほんの束の間だけど、見とれてしまうから不思議だ。 そのとき目に浮かんでくるのはやっぱりキミの笑顔で、これもきっと恋の魔法なんだろう。 クリスマス本番まで、毎晩幸せな気分に浸れそうな気がした(…過去形)
そして、今夜はバイト先の忘年会に出席した。 社員の中に部外者が交じると、どうしても肩身の狭い思いをするから、これまで誘われた飲み会は全部断ってきたし、今回も一度は断わった。 けれども、浦越所長から「大事な話もあるから」と強引に頼みこまれ、しぶしぶながらも参加してみることにした。
まずは、幹事が開会の挨拶をする。 「これより今年の忘年会を始めたいと思います。では、乾杯の音頭の前に、矢張部長から一言お願いします」 手短に済ませるからと前置きしたクセに、大事な話を含んでいたせいか、やたら長かった。 大事な部分だけを要約すると・・・ 来年の春ごろ、ぼくがバイトしているA社は、同じグループ企業のB社と合併する。 それと同時に大異動が敢行されるから、このメンバーでの忘年会はもう二度とない。 さらに・・・ 「特に前田君にとっては、当社での忘年会はこれが最初で最後になると思う」 ガーン!! 大事な話って、このことだったんだ。
ぼくはあと数ヶ月たてば、そこで用済み! せっかく一生懸命働いてるとゆうのに、なんてこった。 「はあ〜」と、思わず大きなため息が漏れる(…ミジメ!) 春になったら、新しいバイト先を探さなきゃいけねえぞ。 それにしても、バイトの身分だから真っ先に追い出されるのは仕方ないけど、こんなときにわざわざ言うかよ? 配慮のカケラもないヤツ!
そして今夜、ぼくは2年間続けてきた禁酒を破った。 これぐらいのことで飲まずにいられないとは、なんとも情けない。 したたかに飲んで、酔っぱらって、二次会のカラオケではこれでもかとゆうほど歌いまくった。 けど、爽快感なんて感じるはずもなく、あとに残るのは空しさだけ・・・。 三次会にも誘われたけど、さすがにそれは断わった。 明日からまたハードな仕事が待っているし、これ以上ピエロでいたくねえよ!
タクシーで部屋に戻ってきたけど、そこにキミはいない。 ひとりぼっちの寒い部屋で、ぼくは失意の底に深く沈む。
フリーターをしながら作家を目指すと言ったって、将来の保証なんてどこにもない。 こんなぼくがキミを幸せにできるんだろうか? 辛抱してリーマンやってたほうが良かったかなあ・・・。 ダメだ・・・「将来」の二文字が重くのしかかる。 大人の社会は厳しい・・・。
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