【青春交差点】
 
いつもどんなときも。ぼくはぼくらしく。
 
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2004/12/25(土) Happy Christmas from Y to S
 
ぼくはクリスマスが好きじゃない。
その理由は・・・昨日の日記に書いた。

と、ここまでは昨日と同じようだけど、ここから先がちがう(…笑)

けれども、キミはクリスマスに純粋な思いを抱き、ちょ〜楽しみにしている。
だから、今年は(来年もずっと?)世間と一緒になって踊らされてみよう。

“ちょっとだけ”村上春樹風に書いてみますか(…盗作じゃねえよ!)

2004年12月24日、時刻は午後11時27分頃。
ぼくは宅急便の仕事からやっと解放され、キミが待つ部屋へと急ぐ。
途中で幾多の交通違反を犯しつつ(ウソだよ)、速攻で部屋に着いたのが11時48分。
滑り込みセーフ!
なんとかイブのうちに、キミの笑顔に会えた。

「ただいま〜♪待たせてゴメン」
そう言うが早いか、ぼくは制服とTシャツ、それにスニーカーソックスを脱ぎ捨てると、新しいTシャツとワイシャツを着てネクタイを締め、アッとゆう間にスーツに着替え終わる。
キミは目を丸くしているけど、仕事のときには、いつ誰が入ってくるかも知れないようなところで毎日着替えをしているから、自分でも驚くほど早くなったんだ(…ひとつの自慢!)

そんなことより、12時から予約してあるレストランに行かねば・・・。
急げ!急げ!
でも到底間に合わないから、途中でケータイから連絡を入れる。
「いま向かってますから、席は確保しておいてくださいね」

日付が変わって午前0時19分。
ぼくらふたりにとっては十分すぎるほどの高級レストランに到着!

すっげえ!ラブラブなカップルでいっぱいだ〜ッ!
少し薄暗い店内にはクリスマス☆キャンドルのほのかな光が揺れ、クラシック風アレンジのクリスマス★ミュージックが優雅な時を奏でる。
まるで何千年の時を越え、異国の地ではじめてキミに出会ったような・・・なんて言えばいいんだろう(…ムズイかも)
シュールなまでに幻想的な雰囲気・・・。
いつもはガキっぽい(失礼…)あどけないキミが、今日はビミョーに大人っぽくてキレイに見えるよ(…マジで!)
どうしてだろう?
気のせいか?
もしかして、これがクリスマスの魔法なのか?
いやいや、気のせいでも魔法でもない。
もともと“かわいいキレイ”な女の子なんだから。
(・・・ってことにしておこう!あっ、ホントのことです・・・すいません)

特別な日に、大好きな女の子と、こうゆう場ちがいなところに身を置いていると、ぼくは借りてきた猫みたいだ。
でも、お気に入りの紺のスーツを着ていることだし、キミの瞳にはたぶんちょっとばかり男らしく映るかも。
お気に入りだとゆうけど、実はスーツは一着しか持ってなくて、章二の結婚式のときにもこれを着てたんだ。
そんなことキミはもちろん知っているだろうけど、あのときのぼくとは中身がちがう!

ぼくらは1時間ほどで食事を終え、レストランからすぐ近くにある、誰も知らない夜景スポットへ向かう。
内ポケットに入れてあるプレゼントは、レストランでは渡さなかった。
たぶんキミが人目をはばからず(?)泣いてしまうから・・・。

そして、時刻は午前1時30分前後。
ぼくらは小高い山の上にある神社の境内から、仲良く並んで市街地の夜景を見下ろしていた。
限りなく満月に近いでっかい月が、優しい光でふたりを照らす。
空気が冷たくて澄んでいるせいか、手を伸ばすと星に届きそうだ。
こうしていると、猛烈なスピードでただ雑然と過ぎてゆく日々の中で、見失っていた「素直な気持ち」を取り戻せるような気がする。

「ちょっとの間だけ目を閉じていてよ。プレゼントがあるんだ」
ぼくはキミの左手を取り、薬指にプラチナリングをはめた。
キミが目を開けると、潤んだ瞳がキレイに輝いている。
「さやかひとりを愛し続けるから、これからもずっとずっと俺のそばにいてほしいっ!」
文章でならなんとでも書けるけど、本来照れ屋のぼくには、こう言うのがやっとだった。

キミの瞳から大粒の涙がいくつもこぼれ落ち、世界中の時が止まった。
「指輪のプレゼント、ちょ〜うれしい!ゆうやくんがいつか手の届かないところへ行ってしまうんじゃないかと、いつも不安で不安で・・・」
キミはぼくの肩に頬をうずめ、うれしさに打ち震えている。
「大丈夫だよ〜。おまえを置いてどこにも行きやしないからさー。俺が頼りないから心配かけてゴメンよ」
ぼくはキミを力いっぱい抱きしめる。
「ううん。さやかのほうこそ、力になれなくてゴメンなさい。ってか・・・ゆうやくん、痛い」
「ゴメン、ゴメン」
力を込めすぎたみたいで、サバ折りになっちまったかも(…笑)

「ねえねえ、俺からのプレゼント、なんだと思った?」
ぼくは、キミが落ち着いたところで聞いてみる。
「こないだサイズを聞かれたから、絶対に指輪かなって思ってたよ」
「なあんだ。じゃあ、しっかりバレてたの?」
ぼくがアヒル口を突き出して少し不機嫌そうに言うと、すかさずキミが言い返してきた。
「そんなこと言ったって、サイズを聞いてきたのはゆうやくんのほうじゃない!」

明らかに分が悪そうだから、ここは逃げの一手で話題を変えよう(…笑)
「指輪を外して内側を見てみろよ」
キミは指輪を落とさないよう慎重に外し、ケータイを開いてその光を指輪の内側に当てる。
すると、刻印された文字が浮かび上がる。
「from Y to S 2004.12.25」
キミの瞳から再びこぼれ落ちる涙・・・。
ぼくは、今夜のキミの涙を一生忘れないよ。

 ◇ ◇ ◇ ◇

イメージ画像は・・・
【噂のレストラン】
ケータイで見てもバッチリだよ〜!


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