【青春交差点】
 
いつもどんなときも。ぼくはぼくらしく。
 
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2004/05/29(土) イラクの中心で、バカとさけぶ
 
27日、フリージャーナリストの橋田信介さん(61)と小川功太郎さん(33)が、イラクで武装グループに襲撃され死亡した。
橋田さんは世界的に有名な戦場ジャーナリストで、小川さんは“橋田さんの妹の息子”であり弟子だった。

橋田さんが今年1月10日に発売した『イラクの中心で、バカとさけぶ』という怪しげなタイトルの本は、掛け値なしでおもしろい!
ただし、戦争の悲劇だとか、イラク戦争の大義だとか、自衛隊派遣の是非だとか、そういうマジメな内容を期待して読むと、あっさり裏切られる。
「戦場記者は“戦況”を語って“戦争”を語らず」が、橋田さんの持論なのだ。
ブラックユーモアを理解できない人は、読まないほうが身のためだ。
貴重なキャラクターだったのに…、惜しい人を失ってしまった。

橋田さんの妻、幸子さんの記者会見も立派だった。
「このたびはお騒がせして申し訳ありません」と頭を下げ、最後まで涙も見せず、夫に思いをはせる姿に、日本人女性の強さと美しい覚悟を感じた。
お気楽3人組誘拐事件が起きたとき、橋田さんと幸子さんはこんなやりとりをしたという。
「オレがイラクでどうなっても政府に助けなんか求めるなよ」
「何年連れ添っていると思ってるの。分かっているわよ」

ひとつタネあかしをすると、ぼくはこのエピソードにヒントを得て、「イラク人質事件」第12話『自己責任』の最後の部分を書くことができたのだ。

日本国民のひとりとして、橋田さんと小川さんのご冥福をお祈りします。
 


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