【青春交差点】
 
いつもどんなときも。ぼくはぼくらしく。
 
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2004/06/17(木) 不愉快なもの、急いでいるときに散々長話をするヤツ
 
ぼくの仕事は17時30分までがタイヤの配送、約20分間の移動時間を挟み、速攻で宅急便に変身する。
タイヤの仕事については超過時間分の運賃を請求することができないけど、宅急便のほうは10分刻みの時給制。
こういう事情なら、17時30分でタイヤの仕事をきっちり終えて、お金になるほうへ走りたいのが人情というものだ。

毎日17時前後に行くことになっている得意先がある。
ここの社長はケタ外れの偏屈ジジイで、機嫌が悪いときには「まいど」という挨拶さえ返さない。
が、機嫌がいいときにはトメドなくしゃべりまくる。
楽しい話題ならいいが、たいてい次のような枕詞(まくらことば)から演説が始まる。
「下請け業者のあんたにゆうても、しゃーないけどなあ…」
その後は、ぼくが配送をしているメーカーを罵倒、誹謗中傷。
とにかく、これでもかというくらいにケナしまくる。

その間、ぼくはといえば、時計を気にしながら、「はぁ」「ひぃ〜」「ふーん」「へぇー」「ホント?」などと調子よく合いの手を入れるだけだ。
「このアホ、まだやめんのかいな」
「そんなにいいたいことがあるんやったら、社員に直接いえや!」
なんてことを考えながら、決してマトモには聞かない。

そのうちに、ぼくのケータイの着信音が鳴り響く。
いや、正確には着信音じゃない。
あらかじめセットしておいたアラーム音だ。
ぼくは電話に出るフリをして、ひとり芝居をする。
「急ぎの配達?今すぐはムリやねえ」
「えっ?ぼくしかおらんの?わかった」

こうしてぼくは、『自作自演』で急ぎの配達をデッチあげ、『偏屈王』には有無をいわさず外に出る。
「社長、ゴメンなさい」
「話の途中やけど、続きはまた明日ゆうことで。ありがとうございます」
といいつつ、心のなかで舌を出しながら…。

【にくきもの、急ぐことある折に来て長言をする客人】
これは平安時代の女流作家、清少納言の名言。
ちょっとシチュエーションがちがうけれども、17時30分直前のぼくの心理状態にピタリとはまっている。
 


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