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2004/06/09(水)
少年時代Part3
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梅雨の谷間の快晴というけど、梅雨入り後に雨らしい雨が降ったのはたった一日だけ。 これまでのところはカラ梅雨だ…といえばいいのに。
中国が東シナ海の日中境界、尖閣諸島付近に天然ガス採掘施設の建設を開始した。 中国としては、この海域に隠されている天然資源の独占、そして、尖閣諸島領有の既成事実化を狙っている。 当然、排他的経済水域も拡大することになる。 いち早く中川経産大臣が抗議をしたようだが、日本政府としては抗議を申し入れていない。 小泉は何をもたもたしている?早く怒鳴り込めよ! この問題をどう解決するか、みんなで注目しておこう。
さて、【少年時代】を書き始めたのはいいが、日記コーナーに併記するエピソードとしては、ちょっと本格的すぎたかなあ。 どうせ時間をかけて書くのなら、最初から私小説として書けばよかったかも。 まあ、でも、乗りかけた船だから、もう少し続けてみよう。
≪続き≫
その翌日、ぼくは自転車のカゴに真新しいグラブを乗せて、「ハゲ山球場」へ向かった。 「ハゲ山球場」とは、ぼくらが毎日野球に打ち込んだ聖地のことで、町内にあったハゲ山を新興住宅地にするために切り開いた更地だ。 幅30メートル、長さ70メートルぐらいの長方形の“球場”だった。
ぼくが球場に着くと、すでに6年生の一人、巨漢の大沢が来ていて、ぼくのグラブを目ざとく見つけてニヤリと笑った。 「オニューじゃない!ちょっと触らしてくれや」 「えー!」 ぼくがいうより早く、大沢はグラブを手に取り、ボールをパンパンと叩きつけて感触を試した。 イヤーな予感が走り、寒気がした。
案の定。 「これええわい。おれ、今日からこれ使うでえ。おまえはこっち使えや」 そうというと、大沢はボロボロに使い古した自分のグラブをぼくの足元へ投げてよこした。 これは一大事!なんとか阻止しなければならない。 焦りまくったぼくは、勇気を振り絞っていった。 「かあちゃんが人に貸したらイカンゆうたけん、絶対貸せんけんね」
すると、大沢は大音響で怒鳴った。 「はあ?もう一回ゆうてみい、どチビ!」 「……」 「今までおれの(グラブ)を何回貸してやった思とんじゃ!偉そうなことぬかすな」 「あ、それは…はぃ…」
情けないことに、弱気なぼくは大沢親分の恫喝に屈し、あっさりと引き下がってしまった。
≪続く≫
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