【青春交差点】
 
いつもどんなときも。ぼくはぼくらしく。
 
ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2004年7月
前の月 次の月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最新の絵日記ダイジェスト
2006/05/28 チョー重大なお知らせ
2006/05/27 しまなみ海道5 ―楠の神木―
2006/05/26 しまなみ海道4 ―台海岸―
2006/05/25 しまなみ海道3 ―しあわせの鐘―
2006/05/24 しまなみ海道2 ―多々羅大橋―

直接移動: 20065 4 3 2 1 月  200512 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200412 11 10 9 8 7 6 5 月 

2004/07/21(水) バスルームから愛をこめて
 
大学生の部屋は不在が多い…とくれば、昨日の続きかと思うだろう。
でも、今宵はちょこっとちがうお話を、再現風に。

ぼくは20キロもありそうな重い荷物を肩に担ぎ、階段を5階までのぼり、お目当ての部屋の前に立つ。
故郷の実家から女子大生の娘宛てに送られてきた荷物だ。
のぞき穴の向こうに光が見えるから、どうやら在宅中のようで、ホッとする瞬間だ。

ピンポーン!
「……」
返事がない。
ピンポーン!!
「……」
やっぱりダメだ。

コン、コン、コン!
「○○さん、宅急便です」
ノックをしても応答がない。

せっかく重たい荷物を担いであがってきたのに、なんともやるせない。
もういちどだけのつもりで、ピンポーン!
「はい」
ラッキー、返事があった。
「あっ、宅急便●●運輸のロンメルです。□□さんからお荷物です」
これにて一件落着のはずが…。
「申し訳ないのですが、明日の午前中にきていただけませんか?」
「えっー?」
ぼくは思わず不満の声を発してしまう。

すると、女子大生は恥ずかしそうに、自らがおかれた状況をたったひと言で説明する。
「あのぅ、いま入浴中なんですぅ」
とゆうことは生まれたままの姿、スッポンポン、一糸まとわぬ…。
うわあ。
純情まっすぐなぼくはドギマギしてしまう。

「あっ、はい、ゴメンなさい」
「荷物はドアの前に置いて帰りますから、お風呂からあがったら確認してください」
と、気を取り直して用件を告げる。
「そんなことできるんですか?」
「はい、お客さんがご希望するなら」
「じゃあ、そうしてください」
「はい、ありがとうございます」

ぼくは胸がドキドキして、階段を踏みはずしそうになるが、大事には至らず。
その後、その女の子とは毎週顔を合わせている。
実家からの荷物が週1ペースで届くからだ。
それだけのこと…。
 


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.