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2004/08/01(日)
社会人だってお金がない
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今度の台風10号は珍しいヒネくれ者で、東から西へと流れてきたから、台風一過の晴天とはならなかった。 午前中は曇りだったけど、午後からは雨。 八月の優しい雨よ、ぼくの悲しみも苦しみも欲望も全部洗い流してくれ。 別に悲しくも苦しくもないけど、今宵はそんな意味不明な気分。
さて、宅急便では、代金引換の荷物のことを『コレクト便』と呼ぶ。 説明する必要もないが、荷物を届けたときに代金を受け取るシステムのことだ。 いちおう書いておこう。 「何のためか」って? 「念のため」に決まってんジャン。
コレクトの荷物は、届ける前に電話を入れてアポを取るのがルールになっている。 「代金引換の荷物が届いていますが、これからお持ちしてよろしいでしょうか?」とゆう具合に。 なぜかとゆうと、玄関先で「お金がない」となると、受取人が恥をかくでしょ? そうならないようにって配慮だ。 もし当日都合が悪ければ「今すぐ出かけるから」とか、「銀行からお金をおろしてないので」などといって、電話ならスマートに(?)断われるもんね。
だけど、そうゆう荷物は週に1個あるかないかで、メッタにあるもんじゃない。 代金引換の荷物が届くことは本人がわかっているんだから、たいていの人は「はい、どうぞ」って感じだ。 「次から電話なんかしなくていいよ」とゆう人もいる。 どうでもいいけど、ぼくとしては、配達を断わるなら「今はお金がないから、明日にしてください」と臆面なくいえる人のほうが好きだなあ。
話は二転三転。 今日はヒネくれた荷物があった。 大阪にいる息子から、故郷の両親に宛てた荷物。 しかも運賃着払いの荷物が13個。 帰省の荷物にしては量が多すぎる。 何となく胸騒ぎがする荷物だった。
案の定。 配達に行くと、母親が出てきて「受け取れない」とゆう。 着払い運賃が2万円を超えるので、手持ちの「お金がない」からだな。 ぼくはそう思ったので、「明日にしましょうか」と聞いた。 すると、母親は「持ってこなくていいです」とゆう。 「えっ!ホントに?」と困ってしまった。
奥から父親が出てきた。 「縁を切った息子の荷物やけん、絶対受け取ることはできん」 「嫁と子どもを置いてよその女と駆け落ちするようなヤツは、もう息子やない」 ふと母親を見ると、涙を流している。 「宅急便さんにそんなこといわんでもええのに」 だが、父親はガンとしていい放った。 「事情をゆうとかんかったら、この子(ロンメルくんのこと)が会社に説明できんやろ」
不倫の果てに駆け落ちした息子が、処分に困り発送した荷物…。 「どうせガラクタばっかりやけん、処分してください」と、オヤジさんはゆうけれど…。 人様から預かった荷物、そう簡単には捨てられないよ。 結局、センター長に相談して、しばらく預かっておくことになった。
おいおい、今日は148ヒットだよ。 こんな日記、どこがおもしろいんだ? ホントはうれしいのに、カッコつけてワザと悪態をついてみたりする…陰険だよなあ。
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