【青春交差点】
 
いつもどんなときも。ぼくはぼくらしく。
 
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2004/08/27(金) 少年よ☆キミは強くなれ≪後編≫
 
「頑張る」は「我に張る」からきた言葉で、今は「自分の意思や気持ちを張りとおすことであり、どこまでも耐えること」としてよい意味で使われている。
が、ほんの68年前までは「我を張る」、つまり「自分の考え・意志をどこまでも通そうとする」とゆう意味でしか使われてなかった。
そこからは頭が固い「頑固者」の悪いイメージしか湧いてこない…。

「頑張る」とゆう言葉がブレイクしたのは、1936年、ヒトラー政権下のドイツで行なわれたベルリン五輪のときだ。
競泳女子200メートル平泳ぎで代表となった前畑秀子選手(22歳)は、前回32年のロサンゼルス五輪で銀メダルに輝いた。
その後世界記録を樹立したこともあり、ダントツの優勝候補筆頭で試合に臨んだ。
日本国内から彼女のもとに届いた電報のなかには、「死んでも勝て」とか「負けたら帰ってくるな」といったものもあり、とてつもなく重いプレッシャーがのしかかったとゆう。
レースは前畑が先行し、地元ドイツのマルタ・ゲネンゲル(14歳)が激しく追い上げる展開となり、0.6秒差で前畑が逃げきった。

そして、このレースを実況中継したNHKラジオの河西三省アナウンサーが、「頑張れ前畑!頑張れ前畑!」と絶叫したのはあまりにも有名な話だ。
河西アナウンサーの実況は「勝った!勝った!前畑勝った!」で締めくくられ、ラジオにかじりついていた多くの国民が大和撫子初の金メダル獲得に沸きかえった。
これ以降、「頑張れ」は一種の掛け声として、応援や励ましの気持ちをあらわす言葉に変わった。
運動会で親がわが子へ送る声援、先生から生徒への言葉、読者のみんなからぼくへの援メル将軍(応援メールの略語?)など、いろんな場面で便利に使われている。
ときには、「ゆうべは頑張っちゃった」などとエッチな意味でも使われるが、こうゆう使い方は正しくないからやめようよ(笑)。

ところで、「頑張れ!」は応援や励ましの域を越えて、強制の言葉として使われることも多い。
たとえば、上司が部下に達成不可能なノルマを課し、「頑張れ、頑張れ」といって酷使するとき。
グロッキー気味のボクサーや流血している格闘家に向かって「頑張れ」と叫ぶのは、「やじ馬的無責任さ」の極致だといえる。

こうゆうふうに、同じ言葉でも使われ方によって応援になったり、強制になったり、ときとして悪趣味に変わったりもする。
まさしく「文は人なり」、「言葉は人柄」なんだ。
「まあ、せいぜい頑張れや」とゆうと、かなり悪意が込められているのはまちがいない。
最もいわれたくない言葉のひとつだ。
やっぱり「どうか頑張ってくださいね」と懇願されるのは超うれしいし、「ガンバレ〜」とか「ガンバ!」といわれるのもイイ。
素直な気持ちで軽く受け入れることができそうとゆうか、深刻さを全然感じさせないところがありがたかったりする。

一昨日、仕事で重大なミスを2つもしてしまった。
ピッキング(品出し)のときにぼんやりしていてタイヤサイズをまちがえたり…。
宅急便でマンションの宅配ボックスを使ったのはいいけど、隣のマンションとまちがえたり…。
支店長に「腰掛のつもりか?もっとしっかりしろ!」と怒鳴られた。
普段のぼくなら考えられないミスの連発だけど、ほかのことばっかり考えてるからこうゆうことになるんだ。
仕方ねーよなあ…自分自身がやっちまったことだから。
「すいません」と謝るしかない。

しばらくは信用を取り戻すために、それなりに精魂こめて仕事するぞ。
さあ、ガンバ!ガンバ!
こう書くと、少女風魔法の言葉「ガンバ」もフザけてるように見えるが、そんなことはない。
けっこうマジな意思表示なんだ。
読み手自身の性格や、ぼくに対するイメージとかで感じ方は変わるもんだけどね。

さてさて、ぼくは「頑張る」とは書かず、「がんばる」とひらがなで書く。
なぜかとゆうと、ぼくは「Word」で文章を作っているんだけど、スペルチェックをすると「当て字です」と警告されるから…じゃない。
「頑張る」と漢字で書くと、この言葉が持つ「我を張る」とゆう悪い意味を連想してしまうからだ。
だから、「がんばる」とひらがなを使う!

表題にした「少年よ☆キミは強くなれ」は、これも長渕の名曲のタイトル。
さすがに☆マークは付いてないけどパクリだ(笑)。
「フリーターは気楽でいいね」と他人は思うかもしれないし、カッコ悪いヤツって蔑まれるかもしれないけど、自分じゃ「がんばって生きてる」つもりなんだ。
で、そうゆう姿を日記に書くことによって、これを読んだ少年(自称大人もOK)にちょっとだけ勇気を与えたい。
ぼくは他人の弱さをなんとかできるほど強い人間じゃないし、文章で人を変えられるはずもないと思っている。
でも、文章で読み手の「気の持ちよう」を変えることはできるんだ。
そして、持ちようが変わった「気持ち」が、その人間を強くしてゆく。

少年よ☆キミは強くなれ!
これは昨日と今日の日記のタイトルじゃなくて、ぼくが常にテーマとしているメッセージなんだ。
だけど、マジな文章を素直に読むことができない人、素直な気持ちをマジで受け取ることができない人には、なにをいっても伝わらない。
斜に構えず素直に向き合えば、日本はまだまだ捨てたもんじゃないんだよ。

はあ〜、午前3時!
今夜は4時間眠れるぞ。

≪完≫
 


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