【青春交差点】
 
いつもどんなときも。ぼくはぼくらしく。
 
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2004/09/30(木) 南京虐殺事件は中国のでっちあげ
 
ぼくが配送を請け負っているタイヤ販社の倉庫の一角には、立派なカーピットがある。
新品タイヤやアルミホイールの販売だけではなく、タイヤ交換やローテーション、ホイールバランス調整、パンク修理などの作業も行なっているから、当然必要な設備なんだ。
毎日多くの若者が…、いやオヤジも、ときにはオバンも訪れる。

ピットと待合室では、お客さんを退屈させないよう、有線放送が心地よく流れている。
ここへ行けば、朝から夕方まで音楽を聞くことができる。
有線にはJ-POP、洋楽、演歌、最新ヒット曲、懐メロ、FMラジオ局など、覚えきれないほどいろんなチャンネルがあって、そのときの気分で好きなジャンルの音楽を選ぶことができる。
それどころか、ズバリ好きな曲をタダでリクエストできるから、最近すっかりハマッちまって・・・。
今日はウルフルズの「バンザイ〜好きでよかった〜」をリクエストしてみた。

この曲、最近の心境にピッタリくるんだよなあ!
唯一の難点は、「いい女を見れば振り返る♪ホント☆スケベ♪オレの頭ん中」って部分で、基本的に一人の女の子を愛する主義のぼくには、ちょっとあり得ない話だ(笑)
そうすると、キンキの「もう君以外愛せない」のほうがピッタリなのかもねっ!
彼女イナイ歴1年半の期間、ラブソングはあまり好きじゃなかったけど、恋とゆうビョーキにかかったとたん、心を揺さぶられっぱなし・・・。
I wishの「明日への扉」はもともと好きな曲だったけど、二人でカラオケに行ったときに彼女が歌ってるのを聴いて、もっと好きになっちまった!
まあ、恋愛日記じゃないから、このへんでやめとこう。

今日、タイヤの配達がヒマだったから、待合室に置いてある『週刊ヤングジャンプ』(2004/10/7号)を読んでた。
そのなかに、本宮ひろ志の『国が燃える』とゆう日中戦争を題材にした歴史マンガが連載されている。
けど、ぼくはこれを読まないことに決めている。
この人はたぶん中国シンパの人間なんだろうけど、ウソばっかり書いてるし、マジで読むと腹が立ってくるんだ。
今日チラ見した第88話は特にひどかった。
とゆうことは、読まないといいつつ、毎回チラ見はしてるんだけどさー(笑)

≪以下引用≫
昭和12年12月13日、日本軍は中国国民政府首都・南京を陥落。
その作戦中の数日間に、南京では、人類が絶対に忘れてはならない日本軍による愚行があった。
いわゆる“南京虐殺事件”である。
≪以上原文どおり≫

こんなふうな解説のあと、日本軍兵士が中国人を虐殺、強姦、略奪するシーンとか解説文が続く・・・。
南京虐殺事件については、近年「中国側の作り話だった」とゆうことが証明されている。
にもかかわらず、本宮ひろ志とゆうマンガ家は臆面もなく日本の「戦争えん罪」を描き、さらには登場人物に“反省”までさせている。
あんた、れっきとした日本人じゃねーか!
突然無国籍者になって、偽善者ぶるつもりかよ?
中国が大好きなのは勝手だけれども、大ウソを書いてまで日本を貶(オトシ)める狙いはなんだ?
天然ボケで書いてるなら、もう一度歴史を勉強し直せ。
確信犯なら、日本人であることをやめろ!

かわいそうに・・・名作『サラリーマン金太郎』が泣いてるよ。
 

2004/09/29(水) ヤマト運輸☆郵政公社を提訴
 
台風21号が四国に上陸!
ぼくの住んでる町は、午後から暴風圏内に入ったけど、危うく直撃を免れた。
激しい風で看板が飛ばされてたりもしたけど、よそと比べりゃ断然降雨量は少なく、今度も被害は軽微だったみたい。
しかしながら、屋外で配送の仕事に携わるぼくとしては、たびたび突風にあおられ、十分にキモを冷やした一日だった。
台風にはもういい加減うんざり。
今シーズンはこれで終わりにしてほしい。

今日夕方、宅急便のほうの仕事に行きたくなくて、「天使と悪魔―休みたい編―」になっちゃった(エヘヘ)。
いいわけすると、夕方5時前までとにかくすっごい風で、(それなりに)雨足も強くて・・・。
荷物を持ってひんぱんにクルマから乗り降りする宅急便の仕事に、そうゆう天候は向かないワケで・・・。
タイヤの会社から宅急便のセンターまでは、たった3qほどしか離れてないんだけど、「出勤しようか、休もうか」と悩みまくった。
一時はケータイのアドレス帳から電番を呼び出し、いざ発信ってとこまでいった。
「こうゆう天気なんでー、今日は休んでもいいですかあ?」とゆうつもりだった。
が、踏みとどまった。
昨日復帰したばかりなのに、その翌日休むのもカッコ悪い!
いくらバイトの身でも、ほかの人の視線がキツくなる!
それに、高速道路が通行止めになったぐらいだから、当然入荷する荷物が少なくて、絶対楽ができるはずだって読みもあった。

結果は期待したほど楽じゃなかった(…笑)
けど、仕事は順調で、カンをバッチリ取り戻したぞ!

ところで、今朝の朝刊のトップ記事には驚いた。
「ヤマト運輸☆郵政公社を提訴!」
ローソンとヤマトがモメてるのは知ってたけど、まさか郵政公社を訴えるとは予想もしなかったなあ。
この問題はテレビや新聞で詳しく取り上げてるから、ここでは簡単に書いておこう。

まず、宅急便(=ヤマト運輸の登録商標)はローソンと独占契約を結んでいた。
しかし、ローソンがゆうパック(=郵政公社の登録商標)の取り扱いを希望。
ヤマトは、税制面などで国家からいろんな優遇措置を受けている公社とは、同じ土俵では勝負できないと主張。
ローソンとヤマトの間での交渉が決裂し、11月末での取引停止が決定。
そして、ヤマトが郵政公社の民業圧迫行為を差し止めるべきだとして提訴に踏み切った。

ヤマト擁護派はヤマトのいい分を支持し、反対派は「消費者の利益」を突破口にしてヤマトを叩いてる。
この点に絞って、わかりやすく説明しよう。
今現在、宅急便とゆうパックの料金はほとんど同じだ。
しかし、ヤマトが毎年数百億円単位で法人税を払ってるのに対し、郵政公社は税金なんて払わずにすむ。
しかも、郵便事業だけをとってみると大赤字で、郵便貯金で得た莫大な利益を注ぎ込んでも、その赤字を補えない。
何しろ郵政公社全体で年間数百億円の赤字なんだから!
でも、国家がやってるんだから大丈夫、つぶれることはない。
いい換えれば、郵政公社はいくらでも運賃を下げられるってことなんだ。
そんな相手とマトモな価格競争ができるはずがない!
ヤマトはそういいたいんだ。

もう一点、ローソンが宅急便とゆうパックを同時に扱った場合、消費者の利益につながるとゆう主張について。
一見正論のようにも思えるが、そうはならない。
ローソンとの契約により荷物が飛躍的に増えても、ゆうパック事業の赤字体質はそう簡単には改善できない。
なぜなら、現在ヤマトの4分の1にも満たない荷物しか扱ってないのに、その集配に下請け業者を使っている。
とゆうことは、今より荷物が増えれば、もっと多数の下請け業者が必要、つまり今以上に巨額の経費がかかるってことなんだ。
その赤字は誰が埋めるんだ?
結局のところ、ぼくら国民が払った税金で賄われるだけじゃねーか!
繰り返すけど、郵貯や切手で得た利益で賄ってるんじゃねーぞ!
年間1000円の運賃を節約して、でも税金をそれ以上に加算されて・・・それでも消費者の利益だっていえるか?

ついでにもうひとつ、ヤマト運輸がなくなったら、数百億円の法人税は誰が穴埋めする?
ぼくら国民なんだよ。
郵政公社を民営化しても、こんな巨額の税金を払うのは無理だぞー。

だから、みんなでヤマト運輸の宅急便を応援しよう!

かなり強引で、すっごくガキっぽい理論!
こうゆうところを批難されちまうんだよなあ。
まあいっか!気にしないでおこうっと。

 ◇ ◇ ◇ ◇

この看板を置いてるお店から送ってよね!
 ↓ ↓ ↓

2004/09/28(火) セクハラ★オバンにタジタジ
 
14日ぶりに宅急便の仕事に出たのはいいけど、荷物がデッカイし、個数が多いし・・・。
担当地区の夜配の荷物を見たとたん、マジで「帰ろうか」って思った(笑)
今夜は最初のうちペースがつかめず、最後までかなり苦労した。
まあ、難しい仕事じゃないから、1日やればカンが戻る。
明日は絶対大丈夫!

そんなことより、今夜もかなりキモイ体験をしちまったぞ。
この前の「下着ルックの女」が飛び出してきた話(9月2日付)とは、ちょっとちがう。

毎度お馴染みの某法律事務所から、時間指定「20〜21時」で集荷依頼が入った。
ここは高台にある高級マンションの一室にあって、自宅兼事務所になってる。
もちろんオートロック式で、マンション入口のインターホンで訪問先の部屋番号をプッシュして呼び出し、カメラとマイクで誰が何の用件で来たのか確認されたあと、ようやく入口の自動ドアが開く。

ルーム1402・・・
「こんばんは!宅急便のロンメルで〜す」
「わあ!どうぞ〜」
奥さんの弾んだ声にちょっと戸惑いながら、ぼくはエレベーターに乗った。
法律事務所がある部屋は、14階で降りるとすぐ目の前にある。
50歳ぐらいのセレブ系マダムの奥さんが、ご丁寧にドアを開けて、ぼくの到着を待っていてくれた。

「ロンメルくん、やっぱりカッコイイわねえ。痩せたんじゃない?ちゃんと食べてる?」
「いちおう…」
「ねえねえ、最近若い子が帽子を横向けてかぶってるでしょ?アレやってみてよ、お願い」
「いやー、ぼくはああゆうの好きじゃないです」
「いいの!」とゆうが早いか、奥さんはぼくの帽子を横向きにした。
「かわいいっ!すっごく似合ってる。あなた〜、デジカメ持ってきて宅急便のお兄ちゃんを撮ってちょうだ〜い」
「ああ、いいよ」といいながら、弁護士のダンナが現れ、カシャカシャとぼくを撮影した。
「ねぇあなた、ロンメルくん本当にカッコいいでしょ」
「そうだね。あ、ゴメンなさい。女房のヤツ、あなたのファンなんですよ」

ずいぶんノーテンキな夫婦だ。
刻々と時間が過ぎてく・・・ぼくはだんだん焦ってきた。
「発送する荷物はこれですね?伝票は記入してますか?」
「いいえ。書いてもらえるんでしょ?」
ぼくはキレそうになりながらも必死に抑え、奥さんから渡されたメモを見て伝票を記入した。
今日は蒸し暑かったから、ぼくはもう汗びっしょりだった。
それを見た奥さんはハンカチを取り出し、ぼくの額や頬の汗を拭いた。
しかも、抱きつきそうなほど近づいて。

手術のときのお医者さんと助手みたいだけど、とにかく急ぎたいぼくはされるがままになってた。
ところが、伝票を書き終わり、スキャナでデータを受信する作業に移ったあとも、まだやめようとしなかった。
さすがにぼくはウザったく感じ、「もういいです」と奥さんの手を軽〜く払いのけた。
すると、奥さんが「じっとしてなさい!!」と大音響で怒鳴ったんだ。
これにはビックリ!
思わず「はいっ」と答えちまったよ(…苦笑)

オバサンよー、ぼくはホストじゃねーんだから!
次は、絶対いいなりにはなんねーぞ!

心のなかで捨てゼリフを吐きながら、ぼくはサディスティック法律事務所をあとにした。
奥さんは満面に笑みをたたえ、小さくバイバイするように両手を振りながら、ぼくがエレベーターに乗るまで見送ってた・・・。
鳥肌びっしり!ああキモ〜。
上品でキレイな人なのに、変な趣味があるんだぜ、きっと。
世の中いろんな人がいるもんだ。

お客様に満足していただける対応ってなんだ?
こんなセクハラもガマンすんのか?
こりゃあ、宅急便稼業も気楽じゃねーぞ。

そういえば、れいの「下着ルックの女」の部屋にも荷物があったけど、運よく(?)不在だった。
ぼくと会うのが気まずくて、たぶん避けてんだ。
なんとなくわかる。
こっちもそのほうが助かるけどねっ。
 

2004/09/27(月) 泣きたいときは、思いっきり泣こうよ
 
ホントついてねーよなー。
なんでこんなヘマばっかやっちまうんだろう?
誰にだって、思うようにいかない現実を嘆くことがある。

ぼくの場合だと・・・
どうして自分が荒らしに狙われるんだ?
なんで過去のことまで暴露されなきゃなんねーの?
一生懸命マジなこと書いてんのによお!

そんなふうに考えだすと、自分だけが楽しくない人間だったり、恵まれていない人間だと思えてくるんだ。
これが「不幸のヒーロー(ヒロイン)症候群」だ。

肉体的ばかりか精神的にも虚弱なぼくは、この病気とも友だちだ(笑)
そんなとき、男のくせに…と思われるかもしれないけど、ぼくは一人で気がすむまで泣くんだ。
Tシャツの袖で涙をぬぐいながら、パソコンのキーボードを叩いてることなんか、しょっちゅうのこと!
なかなかキモイ光景だけど、ぼくにはなかなか似合ってる(?)

普通の人なら・・・
世の中不公平だ。
ズルいヤツばっかだ!
なんてことをいって、周囲に当たり散らしたくなるんだろう。

その結果、どうなるか?
落ち込んだ状態が長く続いたりする。
仕事がないとか、お金がないとか、友だちがいないとか、恋人がいないとか、成績が急降下したとか・・・。
人によって悩みはさまざまだ。
自分だけが貧乏クジを引いてる。
いっつも損してるんじゃないか?
こんなふうにますます気分が滅入る。

けれども、それもこれも、「生きてる」からこそなんだよ。
死んじまえば、損も得もない。
この世に生きていれば、ときとして、そうゆうふうな巡り合わせになることだってあるさ。

だから、不幸のヒーロー症候群にかかったときは、気がすむまで落ち込んで、泣きたいだけ泣いたらいいよ。
無理をしてなんでもないフリをしたり、ゲンキそうに振る舞う必要なんかない!
時間が解決してくれることだってある。
時間しか解決できないことだってあるんだから。

そうして深い深い湖の底に身を沈めて、そろそろ浮き上がりたくなったなら、そのときには徐々に気持ちを切り替えてゆこう。
生まれてから死ぬまで、順風満帆のままに人生を過ごせる人なんていない。
泣きたいくらいつらい気持ちを、ホントはみんなが抱えてんだ。
いつまでもうつむき加減にしてると、運勢だって下がっちまうから。
まあ、人生いろいろあるさ!って気分を変えてみようよ。
ただし、くれぐれも焦っちゃダメだよ。

ぼくはキミの顔も知らないし、遠く離れてるから、なにもしてあげられない。
だけど、ひとつだけできることがある!
それは、キミがゲンキになれる日を、いつまでも待ってること。

 ◇ ◇ ◇ ◇

今朝ストレスを感じながら出社すると、みんなが口々に「退院おめでとう」っていってくれた。
あんがとさんです!
配達先でも祝賀ムード一色だ(誇大表現!)
でも、病み上がりなのに、しっかりフル稼働させやがって、この野郎(笑)
ゆうべはちょっと心配だったけど、なんとか大丈夫みたい。
以前と同じようにがんばれそうだ。

明日は宅急便の夜配に復活。
よおっーし、がんばります!
“You! Yah!”はゲンキ!ゲンキ!になれる「魔法の合い言葉」
↑???↑
 

2004/09/26(日) 天使と悪魔 ―仕事したくない編―
 
明日から運送の仕事を再開することになってる。
ぜんそくで入院してたとはゆうものの、12日間も連続で休んだから、ちょっとしたストレスかも。
いや、ハッキリいってもう2度と行きたくない気分だ(笑)
このまま作家活動になだれ込めたら、どんなにいいだろう。
でも、現実は厳しい。
作家としての収入を得る道が決まっていない限り、当面無収入になるってことだから、楽しい日々もわずかな貯金が底を尽くまでのことだ。
やはり、生きるためには収入を得られる仕事をしなければならない!
当たり前のことなのに、改めて思い知らされると、出てくるのは「はあ〜」とゆうため息だけ・・・。

「おまえねー、配達の仕事は好きだっていってたじゃん」
「明日から、ちゃんと気合入れ直してがんばれよ!」
自分で自分を強く励ましてみる。

だけど、「やっぱ嫌や」とダダをこねる、もう一人のぼくがいる。
「あと1週間休もうよ。いや2〜3日でも、明日1日だけでもいいじゃん。それぐらい…」
こんな悪魔の誘惑にコロッと負けちまいそー。
「じゃあ、休む理由はどーするんだよ?」
「ぜんそくの具合は良くなったみたいだけど、今朝はハラが痛むとでもいえや」
「そんなんじゃ、仮病だってすぐバレるよ」
「そうさなあ、もう3日ぐらいずーっとビチビチやねん!って付け加えたらええやろ」
「それって火垂るの墓のセリフでしょ…」

映画「火垂るの墓」といえば、「4歳と14歳で生きようと思った」とゆうのが宣伝コピーだった。
1995年11月、ぼくも「15歳で(一人で)生きようと思った」わけで、あれから9年。
つらいことや苦しいこともいっぱいあったけど、今夜は今夜でそれなりにつらいって感じ。
自分でもくだらねー!って思うけど、今この瞬間の正直な思いかな。

まあ、大げさにゆうのならば、これが青春の葛藤ってことか?
明日はホントにガンバ!な1日になりそう。
今夜は早めに寝ようっと。

 ◇ ◇ ◇ ◇

今日のタイトル「天使と悪魔―仕事したくない編―」は、伊藤さやか1982年5月21日発売のデビュー曲「天使と悪魔―ナンパされたい編―」をパロったもの。
ラジオで聞いてちょっと気になったから、有線でリクエストしてフルコーラス聞いてみた・・・カッコかわいい曲!
で、ネットで調べてみたら、「伊藤さやか」って元祖アイドルロッカーで、なんと長渕剛が書いてる曲もある!
長渕信者としてはたったそれだけで、スッゲー幸せな気分。
あと、これは書くか書くまいか迷ったけど、名前もイイ!
Radio Girlが読み上げるアーティスト名につい反応するのって…恋病でしょーか?

 ◇ ◇ ◇ ◇

今日のイメージ画像はイラストレーター「いおり」さんのオリジナルキャラで「翔くん」
設定は15歳(高1)。
15の頃のぼくにあまりにも似てるから(笑?)、載せてみよう。
ぼくを知ってる人はたぶん納得すると思う(断言!)
いおりさんのサイトはココ
↓タコの缶詰め↓
http://www.takoten.com/
*パソコンサイト!

2004/09/25(土) ろんめら仲間の約束
 
書きたくねーけど、今日は荒らしの分析だ!

このところ週末になると決まって荒らしが出てる。
今日の【ろんめら仲間の板】の荒らされぶりは過去最悪だった。
複数の常連ろんめらになりすまし、10個以上もの新しいスレを立てやがって!
たとえば、投稿者が[こーいち]さんとか[ケニー]さんなどで、投稿内容はほとんど全部が「氏ね」ばっか!
「氏ね」は2ちゃん用語で「死ね」ってこと。
あと、ぼくの名前で「ゆう」の字をまちがってるヤツの「タイーホもありかも」ってのがシブとくて、5回くらい消してはカキコの繰り返し。
「あああああ…」と、ずっと「あ」一文字だけで250字の限界ギリギリ連ねたカキコも5回はあったなあ。
くだらねー!こんなんばっかしが、早朝から昼までに40本近くも!
これ以上調子に乗られちゃあたまんねーから、すぐ「投稿パス制」に戻したんだ(ゴメンなさい!)

よく考えてみると、ぼくのサイトに来る荒らしには4つのタイプがいる。
1つめが、自分勝手な議論を振り回す…議論吹っかけ派。
[にわか読者]さんとか[しんや]さんなんかがこのタイプに属する。
ぼくより年上の人が嫉妬に狂った挙げ句、無性に傷つけたくなるとその衝動を抑えられないみたい。
ぼくの生い立ちや学歴、職業をバカにして悦に入り、思いっきり傷つけておいて、なぜか最後には謝って出てゆくのが特徴だ。
人のことを散々ガキ扱いするクセに、これが自称大人のすることか?
どんなふうに育てられたら、これほど身勝手な人間が育つのか?親の顔が見てみたいよ(笑)

2つめが、[マツ]とか[聖戦士]が属する下ネタ派。
ぼくの下半身を見たことがあるかのように笑いものにし、わざと歪んだ性体験をねつ造し、イジメられっ子だった者が説教すんな!と絶叫する。
全く議論する価値がないヤツらで、こんな人間にはなりたくねーもんだ!

3つめが、一番シブとい[酒鬼薔薇]一家(?)で、たぶん単独犯である可能性が高い。
「ドキュソ」「プッ」「あぼーん」「喧嘩すっか」「殺意を感じますた」「氏ね」「アフォ」「君の頭を割って脳みそを…」「…鐘の音…」「セクース」
2ちゃんねる用語をパクることしかできない…2ちゃん落第派。
マトモな文章が書けないから、書き逃げしかできない。
平気でなりすましをするのが特徴。
前後のレスを読んだりしないし、当然ぼくの文章を真剣に読むこともないから、相手にして一番おもしろくないのがこのタイプ。
恋人もいなけりゃ、友だちもいない・・・誰からも相手にされない寂しがり屋のオッサンなんだろうね。

4つめは、読む人を不愉快にさせる目的の投稿をする…不愉快犯?
[ろそめる将軍][ナカニー][カイン][ろんめら次男]あたりがこれに属する。
HNをいろいろ変えてるみたいだけど、同一人物なのはぼぼまちがいない!
どっちにしろ、性格歪んでるんだろうねー。

〓掲示板でのマナー〓

【御意見板】と【ろんめら仲間の板】は、ろんめら仲間たちの排他的経済空間(意味不明?)です。
みんなが楽しくカキコできるように、みんなで協力し合いましょう。
読んでる人が気分を害するような投稿は、予告なしで削除します!
他のサイトや怪しげなビジネス勧誘なんかの宣伝も削除します!

だから、削除対象になりそうなカキコを見つけてもレスしないでください。
ガマン!ガマン!です。
でないと、どんなに素晴らしい文章でぼくを擁護してくれたとしても、前後の話がつながらなくなるとゆう理由で、一緒に削除してしまうことになるから。
お願いです!

この約束をみんなで守りましょう!
ぼくは「みんなに少しだけでも勇気をあげられたらいいな」と思って、ほぼ毎日ホントに一生懸命日記を書いてます。
また、「みんなから勇気を分けてもらえたらいいな」と思って、掲示板を設置しています。
ぼくは、もっとおもしろくて役に立てるサイトを目指してます。
たまに更新しない(できない)日もあると思うけど、どうか長い目で見てやってください。
では、今後も末長くヨロシクお願いしますねっ!
お互い、がんばっていきまっしょい!!

 ◇ ◇ ◇ ◇

イメージ画像は愛媛県松山市の【梅津寺海水浴場】
季節外れの海岸物語って感じかな・・・。
映画「がんばっていきまっしょい」のなかで、伊予東高ボート部の艇庫があった海岸だよ。
今もあるのかな?今度配達の合間に探検してみよう。
あと、織田裕二がブレイクしたドラマ「東京ラブストーリー」で最終回のロケ地にもなった。
向こう岸は、夏祭りのとき花火大会の会場になるんだ。
ぼくの心のように「淋しい…」景色だね〜(ウソだよ)

2004/09/24(金) チャンスは貯金できない
 
ぼくらが生きてる長い長い人生のなかで、チャンスは何度でもやってくる。
「チャンスってものは、それを生かす人のところへやってくる」といわれてるけど、そんなことはなくて、ちゃんとみんなのところへやってくる。
「俺にはチャンスなんて来ねーぞ」って人は、せっかくのチャンスなのに生かしきれなかったり、今がチャンスだってことに気づかないまま逃してたりするだけのことなんだ。

どうせ一回きりの人生ならば…と枕詞(マクラコトバ)を添えるまでもなく、チャンスがやってきたら、そのチャンスを100%、いや120%生かしたい!
次にやってくるかもしれないピンチのために、チャンスの一部を貯金しておこう…なんてことを考えちゃダメだ。

シーズン最多安打の世界記録が目前に迫ったイチロー選手を見習おう。
ボテボテの内野ゴロでも全力疾走して内野安打を稼ぎ、1本のヒットも出ないまま迎えた最終打席でも集中力が途切ることがない。
もちろん「今日は3本ヒットを打ったからもういいや」なんてことも考えない。

「今年つかんだこのチャンス、絶対に世界記録を打ち立ててやる」
イチロー選手はそうゆう思いで、精進し続けてるにちがいない!
「まだ若いんだし、もし今年記録達成を逃したとしても、次のチャンスがまた来るさ」などと考えたら、その途端に意欲は減退してゆく。

イチローみたいなスター選手を例にされてもピンと来ねーな、と嘆いている人は、次のように考えたらいい。
犬でも猫でも、かわいがってくれる人のところへは何回でも近寄ってくるけど、邪険に扱う人のところへは二度とやって来ない。
チャンスについても同じことがいえるんじゃないか?
ツイてる人とゆうのは、ツキをかわいがり、生かす人のことだ。

ぼくはどうだったんだろう?
ツキを貯金することなく、チャンスを十分に生かしてきたか・・・。
自分に問いかけてみるけど、そういい切れるだけの自信がない。

また、待ちの姿勢だけじゃなく、いろんなことに積極的に関わってゆくことで、運を開くこともできるんだ。
そうすることによって、自分には見えないチャンスを発見し、生かす能力も高めることができるんじゃないかなあ。
そんな気がする今日このごろ。

さてさて、楽天もライブドアも仙台かよ〜。
野球どころ四国四県の知事は、どうして誘致に名乗りを上げねーんだよお(怒!)
愛媛の加戸知事さん、こんなチャンスめったに来るもんじゃねーぞ!

 ◇ ◇ ◇ ◇

イメージ画像は着陸中の天空の城ラピュタ!(大ウソ!)
松山市の【坊ちゃんスタジアム】なのだ!
ケータイからだと、下の「イメージ」ってところをクリックすると見えるよ。

2004/09/23(木) 小泉首相、地球の裏側で号泣
 
空白だった日記を埋める作業が順調だ。
近来まれに見るほど筆が進んでるぞ!
こりゃー、ロンメル将軍の完全復活か?
残念ながら、そうじゃない。
日々の出来事に大げさな注釈や感想を付け足して、流れるように書くのが得意なだけなんだ。
その次に得意なのが、自己弁護(笑)とか決意表明的な文章・・・ハイ。

完全復活とゆうからには、評論系のエッセイが書けないとダメだなあ。
そこで、短い評論にチャレンジしてみっか!
何かいいニュースはないかなと探してたら、あった。
ぼくが取り上げるにふさわしい、実にくだらねーニュースが。

ぼくが入院した9月15日の出来事。
ブラジルを訪問中の小泉首相が、サンパウロにある日本文化協会で挨拶をした。
小泉首相は大勢の日系人の聴衆を前にして、感極まって号泣!
日本国内にもその様子がニュース映像として流されたらしい。
入院中で見ることができず残念。
でも、最近のネットのニュースサイトは、こうゆうのが動画で見られるからすごいよなあ。

それはさておき、小泉首相は何が悲しかったんだろう?
何に胸を打たれ、あるいは切なかったのか?
別れた芸者との悲恋(?)を、某週刊誌にスッパ抜かれたことが悔しかったのかなあ?
このジイさん、意味わからん!!

ブラジルへ行った移民の苦労に対し敬意を表わすのは結構だけど、一国の総理が公衆の面前で泣くほどのことか?
冷たい書き方をすると、ブラジルへ移民した人たちって、苦労するのは覚悟の上で自分の意思で地球の裏側へ渡ったんだからさー。
ピントがずれ過ぎだぞ!
もっとほかに泣くことあるでしょ?
自分の意思とは関係ナシに、北朝鮮の金ブタにさらわれた拉致被害者とか。
なかでも、ジェンキンスさんばっかりがスポットライト浴びていて、ないがしろにされてる他の被害者とその家族とか。

まだまだあるぞ。
沖縄国際大学の構内への米軍ヘリ墜落事故には、自分が夏休み中だってことで無視しといて、同時期にアテネ五輪で金メダルを獲った野村と谷には、首相権限を利用してちゃっかり電話を入れてる。
捜査権も何もない沖縄県民が、これじゃあまりにもかわいそうでしょ?
さらに、小泉首相の失政がもとで、悲嘆にくれてる国民だって相当多いぞ!
希望に燃えてなきゃいけないはずの若者が、仕事がなくて絶望してる。
不景気でリストラされた大勢のオヤジらが自殺し、その家族が受け取った死亡保険金で借金を返済してる。

小泉さんよー、わざわざブラジルまで行って泣かなくても、日本でいくらでも泣けまっせ!
ネタならいっぱい転がってるじゃん。
あんたが見たくねーだけのことでさー。
日本国の総理なんだから、やっぱ日本人のために泣こうよ!
 

2004/09/22(水) 格調高く!決意表明なのだ
 
今日、午後3時半頃に退院!やったあ♪
15日未明に入院したから、1週間+半日の期間だった。
前回入院した2002年11月には2週間を要したから、振り返ってみると、そのときよりは症状が軽かったような気がしないでもない。
いや、三途の川の一歩手前まで追いこまれた苦しさは、同じようにも思える。
では、発作に襲われたとき、早めに自力回復を諦めて、すぐ救急車を呼んだのがよかったのか?
いやいや…大事なことを忘れてた!
ろんめら仲間の応援があったからこそ、半分の期間で退院できたんだ(感謝!)
以心伝心で気力を充実させられたって思える。

さて、久しぶりにパソコンの前に座ったぼくは、1週間の空白ができてしまった日記をどうするか、ちょっと悩んだ。
まず考えたのは、該当する日付の日記は書かず、病院での出来事を短編の私小説として独立(?)させ、【青年の主張Part2】にでも書くかとゆうこと。
しかし、7月25日に書き始めた『コンクリ事件』の評論がいまだに完結してないのを見てもわかるように、別個のものとして力みすぎると、執筆が進まないのは確実と思われる(自慢することかよ?)
いろいろ思いあぐねた結果、日記を埋めてゆくことに決めたっ!

日々のくだらない出来事を大げさに書いてみたり、生きることの意義や幸せについて考えてみたり、事件の評論をしたり・・・。
フリーに何でも書けるのが日記形式の良いところ。
旧皆伝の総合情報サイトから今の日記サイトへ縮小した理由も、実はこうゆうことなんだ。
サイト提供者の徹底した商業主義に嫌気がさしてたこともあるけど・・・。
ホントのことをゆうと、あの雑多なジャンルをひとりで書き続けてゆくのは、能力的にも体力的にも限界だったんだ。
それなのにぼくは、サイト閉鎖の原因を自分が限界を感じたからじゃなくて、100%サイト提供者のせいにして押し付けた。
ろんめら仲間の皆さん、ゴメンなさい!ぼくは卑怯者だったよ。
旧作を復刻するっていいながら、今のところ評論系ばっかだし・・・。

けれども、日記形式のエッセイに専念してから、この方式が今の未熟なぼくには一番合ってることがわかった。
バカっぽい文章とマジなのが交互に並んでいても全然ヘンじゃないし、文体が乱れても許されるから、ストレスを感じることなく自由に書ける!
まあ、たまにそれが許せないオヤジがいてイジメられるけど(…笑)、そんなことでスタイルを変えるつもりなんてないよ。
いちおう、こう見えてもポリシー持って書いてんだから。
「そうでございますか」ってことで、いちいち作風変えてたらキリねーじゃん!

とゆうことで、これからもぼくは、今やってる日記風エッセイを書き続けるぞ!
これが退院するにあたっての決意表明かな?
こうゆう開き直りって、けっこう大事なんだよ。
 

2004/09/21(火) ぼくは殻も破けてない作家の卵なんだ
 
「深呼吸しても音がしなくなったし、そろそろ退院するか」
薮先生のお墨付きがもらえて、明日(22日)の午後退院することになった。
だけど、今回はうれしいようで寂しいような・・・ビミョーな気持ちだ。
好きな女の子と一緒に過ごせるなら、たとえそれが少し不自由な空間のなかであっても幸せなことなんだ。
お互いに仕事があるし、特に看護婦の仕事は不規則だから、明後日からはメッタに会えないかもしれない。
そのことについてはふたりで話し合って覚悟の上だけど、いざそうなると今の気持ちを持続できるかどうか、不安だったりする。
その反面、今はメル友に毛が生えた程度の友だちであって、いきなり恋人宣言したわけじゃないから、ちょっとだけ気楽だったりもする。
最大限努力をすることにして、恋の結末は神様に任せよう!
そうでも思わなきゃ、いつまでたっても退院する気が起こらない(笑)

さて、この入院中、内田康夫の推理小説「中央構造帯」「箸墓幻想」「不知火海」の3冊を読んだ。
どれも最新刊じゃなくて、沙弥香をブックオフに派遣して買ってきてもらった。
「内田康夫って人の単行本を3冊、タイトルは何でもいいから」と注文しただけなのに、どれも良かった〜。
「よって彼女はすごい」だなんて、くだらないことをゆうつもりはない(笑)
傑作揃いだから、どれを取ってもアタリだってこと!

内田さんの文章はすごくキレイだし、風景描写もうまいし、名探偵【浅見光彦】のキャラのさわやかさは抜群!
推理作家とゆうより文芸作家といったほうが当てはまりそうなほどだ。
さすがベストセラー作家の一人。
ぼくなんか足元にも及ばないどころか、比較することさえ恥ずかしい。
これはもっと勉強しなきゃ、餓鬼といわれても仕方ねーよなあ・・・。
ホンモノの売れっ子作家と比べて自信喪失する必要もないけどねー。
今度はノンフィクション作家の作品でも読んで勉強することにしようかなあ。

【ろんめら仲間の板】を見ると、「ロンメル将軍を励まそう」ってスレが立ってるぞ!
ぼくは期待されているし、みんなから必要とされている。
よーし、ガンバ!ガンバ!
でも、今度はがんばりすぎないぞ(…笑)
今みたいにダウンしちゃったら、何にもなんねーから、肩の力を抜いてホドホドに。
ぼくはまだホンモノの作家じゃない。
殻も破けてない作家の卵なんだ!
毎日締め切りに追われる必要なんてない。
そんなふうに自分にいい聞かせてる。

だから、ろんめらの仲間もそのつもりで・・・。
そのうち、あっと驚くような傑作を書くからさ。
首を洗って、じゃなくて、気長に待っていてほしいな。
 

2004/09/20(月) ゆうやクンって呼んでもいいですかあ?
 
甘い恋の予感から一転、成就どころか破局のピンチ!
眠れぬ夜を抱きしめつつ、枕を涙で濡らす予感はすれど、あっさり快適なる睡眠。
せめて愛しいキミに夢で会えぬものかと期待するも、これまた空振り。
現実とは常に冷静そのもの、ロマンチックなドラマのように全てが運ぶとは限らぬこと、これ世の常なり。
己の体調だけは良好、されど心は曇り時々雨とおぼしき風情かな。
いとおかし!諸行無常の響きあり(?)ってか。

見よ!この格調高き「紫式部」風のプロローグ?
マジで書けば、ちゃんと正しい日本語が書けるんだって(笑)

午前8時・・・
「おはようございます、朝食のお時間デース」
来たーっ!愛しのサヤちゃんの声。
ぼくは飛び起き、今日こそ謝罪の意を表明するぞと決意も固く、ベッドの上に正座する。
ベッドを囲んでたカーテンがガラガラッと開け放たれ、そこにいたのは・・・愛しのボール、いや真里ちゃんだった!!
「ゆうやクン、残さず食べなきゃ退院できませんよぉ」
「病人をからかうな」
「おや、かわいげないでしゅねぇ、恋病(コイヤマイ)でちゅか?」
「いい加減にしろよ」

次の瞬間、真里が愛くるしい顔(?)をぼくに近づけ、恐怖に怯えるぼくの耳もとで、そっとささやいた。
「キチンと正座したりしてカワイ〜。さやかの声とまちがえたでしょ?いま外来にいるよ。着替えのときに来るよ」
「えー!相当気まずいじゃん」
「誰がまいた種?自分で刈りなさいよ」
あ〜あ、どのタイミングで謝ろうか・・・食事がノドを通らない。

ついに、そのときが来た。
「失礼します」
さやかが無表情で入ってきて、手際よく食器を片付ける。
一片の笑みもない冷たい表情だーッ!
「パジャマを脱ぎましょう」
点滴の針は抜かないから、液体の入った袋は袖から通す。
だから、ズボンはひとりで脱げるけど、シャツのほうはどうしてもムリなんだ。
パンツ一丁でうつ伏せになったぼくの背中を、さやかが丁寧に拭いてくれる。
次に、体を回転させて仰向けに・・・。

首筋から胸のあたりを拭いてもらっているとき、さやかと目が合った。
もう心臓バックバクで、たぶんさやかにも聞こえてたんじゃないか?
「ってゆうかー、昨日はあんなこといってゴメンなさい」
「・・・」
うわ、きっつう!ノーリアクション?そりゃないよ〜。
あまりの気まずさに、ぼくは目を閉じた。
瞳をとじて♪君を描くよ♪それしかできない〜状態。

ここはタヌキ寝入りで逃れようと思ってたら、しばらくしてからぼくを呼ぶ声が!
「あの〜前田さん!3つ年下ですけど、ゆうやクンって呼んでもいいですかあ?」
「え?あ?!まあ、いいよ」
「ゆうやクン、そろそろパンツ替えないとダメですよぉ♪」
「アハハ、そうだよね。母ちゃんも父ちゃんもいねーから、着替え持ってこれなくて」
「よかったら、コンビニで買ってきてあげるよ」
「じゃあ、お金渡すから頼むよ」
「今すぐ買ってくるから、そのままで待ってて」
「うん???」
ぼくは場末の(?)病院のベッドの上、半裸で放置された。
これがホンマモンの放置プレイってか?ハズ〜イ!

そして、新しいパンツと一緒にケータイも戻ってきた。
この後、夜勤明けだったさやかはお役御免となり、着替えをしたあとで、ぼくのところへお見舞い?
ふたりは長い時間、今の仕事の辛いことや楽しいこと、家でのこと、将来の夢なんかを小さな声で語り合った。
うれしいことに、ぼくのことが前から好きで、入院したときにお世話したいと薮先生に申し出たことも打ち明けてくれた。
また、さやかの父親は彼女が小さい頃に事故で死んでしまって、今は母親とふたりで暮らしているらしい。
同じ部屋のほかの3人はジイさんばっかだし、イヤホン付けてテレビ見てるし、この際だからまあいっか!
途中でお互いのケータイにメールが入ってきて中断することがあって、そんなときさやかはちゃんと病院の外に出て返信してた。

夕方・・・
「じゃあ、帰るね」
立ち上がったさやかに向かって、ぼくはいった。
「こんなぼくだけど、さやかのことをもっと知りたいから、付き合ってください」
「はい、うれしいです」
ふたりの影はやがてひとつのシルエット・・・(←ウソだよ!)

セカチュウを超える(?)ぼくらの純愛ストーリーは、今はじまったばかり。
第1幕は幸せな結末ってとこかな・・・。
 

2004/09/19(日) キミが思い出になる前に♪もう一度笑って見せて
 
テレビもラジオも新聞もない生活。
雑誌ならあるけど、リアルタイムに情報をキャッチすることはできない。
だから、いま世間で何が起きてるのか、ぼくにはさっぱりわからない。
ケータイでニュースサイトを見たいところだけど、どこの病院も同じで使用禁止。
とゆうか、非常にマズイ事態に追い込まれた。
今朝起きたら、ケータイがどこにもない!!
布団のなかにも、ベッドの下にも、サイドテーブルにも!

そういえば、ゆうべ(今日2時頃?)ある人にメールしてたら、すっかり寝込んじまった気がするーッ!
3時頃点滴の袋を交換にきた看護婦に見つかっちまったんじゃないか?
つまり、ぼくがケータイを握りしめて寝てる間に取り上げられたんだ(ドジ!)
そうにちがいない。
薮先生に「被害届」を出せば怒られるし、さあ困ったぞー。
しょうがない・・・観念して沙弥香に聞いてみることにしよう。

午前11時、沙弥香が点滴の袋の取り替えにやって来た。
「つーか、あのさー、ケータイなくなったんだよ」
「それならナースセンターで預かってますよ♪」
ぼくは、平然といってのけた沙弥香がちょっと憎らしかった。
「フツーさー、人の物を断わりもなしに持ってくか?」
「ルール違反をしたのは前田さんですよ。病院としては当然の措置です」
「このこと、薮先生にチクッたのか?」
「いいえ、まだです」
「じゃあ、今すぐ返してよ」
「ダメですぅ!ほかの患者さんに迷惑だし、電波が機械に影響することだってあります。それに、入院中は治療に専念してもらいますからね」

これを聞いて、ぼくは見苦しくも逆ギレしてしまった。
「ちゃんと音も消してるし、迷惑なんて誰にもかけてねーだろが!新米のクセにナマゆうな!さっさと持ってこい」
「・・・」
沙弥香は悲しそうな表情をしただけで何もいわず、点滴の袋の交換を終えると足早に立ち去った。
あれれ?何かいっとくれよ、おい!
嫌われちまったかなあ・・・(後悔)

昼食を届けに来るときも、食べ終わったあとで食器を下げに来るときも、沙弥香と顔を合わせられなくて、ぼくは卑怯なことにフテ寝を決めこんだ。
「さっきはゴメンね」と素直にいえない。

それから約1時間後、ドスのきいた声が響いて布団をめくられた。
「ちょっと、起きなさいよ」
「えっ、なに?」
わあ、でけえ女!看護婦の真里だ。
「先生が呼んでるから、すぐに来なさい」
ぼくは有無をゆう間もなく、点滴の支柱(?)を伴ないナースセンターに連れて行かれた。
真里は沙弥香の親友で、名は体をあらわすとゆうけど、脂身たっぷりのお嬢さんだ。

「そこに座りなさいよ」
「先生は?診察時間がいつもより早いんじゃない?」
「あんたの歪んだ心をウチが診察してやるよ」
「何いってんだよ、くだらねー用事なら帰るぞ」
「逃げる気?あんた、沙弥香にヒドイこといったでしょ?」
「え?いや、別に、そんなことは・・・」
「沙弥香があんたのこと好きなの知ってるくせして、ホント意地悪やね」
「・・・」
てゆうか、やっぱそうだったの?すっげー!

「沙弥香ね、休み時間にずっと泣いてたんだよ。さっきどうして謝らなかったのさ?」
「それはちょっと・・・カッコ悪いっつーか・・・ケータイ取ったのアイツじゃん、それで・・・」
「男らしくないねえ、ウジウジして。ウチはあんたみたいな男は嫌いやな」
別にキミに好きになってもらわなくていいことだし、こっちだって御免だよ〜(笑)
「さっさと謝りなさい」
張り倒されそうだから、ここは素直に謝っとこう。
「はいはい、わかりましたよ。さっきは沙弥香さんを傷つけるようなことをいってゴメンなさい」
「本人と会ったら、今度は必ず謝りなよ!いいね」
なんで年下の大娘(ごめん小娘が正解!)に説教されなきゃなんねーんだ?
ケータイも返してもらってねーし!

その日、沙弥香はぼくの前に姿を見せなかった。
夕食の上げ下げ、点滴の交換、吸入のとき、ずっと待ったけど来なかった。
代役は・・・真里かよ!
女装したDDT並みにかわいいキミはゴメン、もうイイから。
ちなみに、DDTは「ドランクドラゴン塚地」の略!
ああ、眠れそうにない・・・。

キミが思い出になる前に♪もう一度笑って見せて…
やさしいふりだっていいから♪子供の目で僕を困らせて…
 

2004/09/18(土) 響け!小さな恋のうた
 
今朝、宅急便の支店長がお見舞いに来てくれた。
「今のまま続けるとまた倒れるやろ。退院して落ち着いてから今後のことについて考えようか」って・・・。
ぼくとしては宅急便の仕事が性に合ってるから、やめたくない。
できれば、運送の仕事はこれ一本にしたいくらいだ。
まあ、クビとかそうゆう意味じゃないけど、仕事に穴をあけて迷惑かけたのはこっちのほうだから、出勤回数とか減らされても仕方ないか。

話が急に変わるけど、「24時間点滴」とゆうと、いかにもでっかい袋に入ってそうだが、そんなことはない。
8時間×3=24時間点滴ってことで、4×100mリレーのイメージ?
ぼくの場合は3時、11時、19時の1日3回、袋を取り替えてもらっている。
これは主に沙弥香の仕事だけど、ほかの看護婦さんがたまに来たりする。
「沙弥香ちゃんじゃなくてゴメンね」と、みんなそれを挨拶替わりにする。
ぼくが「沙弥香じゃなきゃダメだ」ってダダこねたことなんて一度もないってば!
ビミョーにがっかりするのがわかるんか?
もしかして、病院ぐるみで二人をくっ付けるための作戦か?

でも、そうゆうふうにいわれることが、心のどこかですっごく嬉しかったりする。
「四国の中心で、ゆうやくんがダーイスキ!」
みんなが見ている前で、こうゆうふうにもっとハッキリいってくれ〜って感じ?

正直なところ、沙弥香は好きなタイプの女の子だ、うん!
清純派のように見えるし、かわいいと思うし、チビのぼくよりもずっと背がちっちゃいし・・・。
しかし、ぼくは沙弥香の外見と職業しか知らない。
看護婦(ホントは女性看護士って呼ぶの?)の仕事を離れたら、とんでもない性悪女だったりして(ゴメン!)
それに、沙弥香だってぼくのことを知らない。

いや待てよ、ぼくより知ってるかも?
国保の保険証を見れば、リーマンじゃないことぐらい一目瞭然だし、生年月日や住所もわかる。
白鳥麗子ふうな(?)生い立ちだって、薮先生から聞いて知ってるかもね。
だとすると、どうゆうふうにぼくのことが「好き」なんだろ?
男前じゃないけど、見ようによってはカッコかわいいから、目の保養になるってこと?(ありえねー!)
まずはメル友からはじめたいってか?
一気に恋人として付き合いたいってこと?(急にいわれても…モジモジ)
ジイさん含めた患者衆のなかじゃ輝いてるってこと?

なんか気になるよなあ。
沙弥香がそばに来るたびドッキドキ!
心のなかではモンパチの曲がフルボリュームでガンガン!

ほら♪あなたにとって大事な人ほど♪すぐそばにいるの
ただ♪あなたにだけ届いて欲しい♪響け恋の歌
ほら♪ほら♪ほら♪響け恋の歌

この気持ちはホラなんかじゃないけど、気が早すぎだって!
まだ何にも知らねーんだから。
中坊の頃、同級生の女の子からはじめてコクられたことを思い出すなあ・・・。
 

2004/09/17(金) 時間を貯金できたらいいな
 
15日の夕方、タイヤの矢張部長と浦越所長、それにフリー契約してる運送会社の部長で、高校の大先輩にもあたる結城(ユウキ)部長が揃って見舞いに来てくれた。
結城部長曰く・・・
「さっき話し合って、前田君がレギュラーを獲られたら困るけん、補欠選手を派遣せんことにした」
「ほやけど、遅くとも来月頭からは復帰せなイカンでー」
「はい、それはもう、なんとか」
やれやれ、どうやらクビにされることはなさそうだ。
お忙しいなか(純国産皮肉100%!)、わざわざお見舞いありがとうございます!

16〜17日・・・
あーあ、それにしてもヒマすぎる〜。
この膨大な時間を貯金したい気分だ。
小さな病院だから、売店なんかない。
そもそもベッドが15台ほどしかなくて、売店としては商売が成り立たないだろう。
薮先生がゆうには「すぐ隣にローソンがあるから売店など不要」ってことらしいけど、負け惜しみなのはミエミエだ。

ぼくの日課といえば、24時間の「点滴」と「鼻から酸素」、それに3度の食事、食後の「飲み薬」と気管支拡張剤の「吸入」・・・。
それ以外はローソンで買ってきてもらった雑誌を読むか、寝てるかのどっちか。
そして、たまに点滴をぶら下げた移動式の支柱を連れて(?)トイレに行ったり、こっそり布団の中でケータイいじったり・・・。
でも、大っぴらにケータイをいじることはできない。
いちおう4人部屋だからほかの人の目があるし、看護婦さんがいつ何時、部屋に入ってくるかもしれない。

未婚でお年頃(?)のぼくにとって恥ずかしいのは、朝食後の「着替え」と「体拭き」だ。
パジャマを脱がされてパンツ一丁にされ、熱い蒸しタオルで上半身と美脚を拭いてもらう・・・恥ずかしくも神聖な儀式。
で、何人たりとも拒むことが許されない。
おとなしくしてないと、「清潔にしなきゃダメですぅ」と熱いままの蒸しタオルを体に当てられる・・・アチッ!(笑)
でも、仕事とはいえ、病人の汚れた体を平然と拭いてくれる看護婦さんには頭が下がるよなあ。

さて、たま〜に掲示板を覗くと、「なりすまし」が出没してる。
ケータイから削除してたけど、やっぱ[はちみつ]さんがゆう通り、今は療養に専念しようかな。
キリがないし、精神的によくないのは確かだしね。
それにしても、投稿数が減ったし、日記サイトへのアクセス数も大幅ダウンだし・・・。
こうゆうことを考えてもどうしようもないから、しばらく忘れよう。

復帰後に何を書こうか。
病院のなかじゃ、ドラマチックな出来事ってなかなか起こらねーもんだ。
生と死を見つめ、ぼくはひと回り大きくなったぞ!ってのも大げさだし。

まだ呼吸をするときのゴロゴロ感が抜けないなあ。
ホントに1週間で退院できるか、ちょっと不安。
 

2004/09/16(木) 勝手に…OH MY LITTLE GIRL
 
15日の出来事の続き・・・
9月1日付「小児ぜんそく青年の悲劇」を今一度読み返してからココを読むと、話が続いてることがわかる?ってな感じ。

午前8時ちょうど、「前田さん、朝食の時間ですよ」の声で目覚める。
「気分はどうですか?」とぼくの顔を覗き込む看護婦さんの笑顔が眩しい。
わっ!渡辺満里奈みてーだ(ヤッホー!)
ベッドの横を見ると、備え付けの台の上に朝食が配膳されている。
「食べ終わったら、ナースコールのボタンを押して呼んでくださいね」
ぼくはできる限りかわいくうなずいた(…つもり)

病院で出される食事はかなり薄味で、マズイとはいわないけど、普通ならオイシイと喜べるほどのもんじゃない。
しかし、ハラが減っているときには何を食べてもうまい!のは確かだ。
それにしても、発作が起きたときに布団をワシ掴みにしすぎたから、両腕が筋肉痛で箸が満足に使えない。
食器を口に近づけないと、ポロポロ落ちてしまう。
なんとか食べ終わり、ナースコールを押すと『薮先生』がやってきた。

「やあ、大変だったなあ」
「はい、死ぬかと思いました」
「人間そう簡単に死ぬもんじゃないよ。銃で頭を撃ち抜くとか、心臓を一刺しするとか、首を締めるとか、高い所から飛び降りるとかしないとね」
「・・・」
「ごめんごめん、死にかけた人にゆうべきじゃなかったな」
「・・・」
「まだゴロゴロ大きい音がしてるから、1週間ほど入院するか?仕事先の電話番号を教えてくれ。俺が連絡してやるから」
「でも・・・自分で連絡します」
「携帯電話でか?厳しくいっとくが、院内では使用不可!トイレと食事以外は極力立ち上がらないこと!」
「あ・・・はい」
「それと、キミの担当はこの子、藤井沙弥香ちゃん。キミにはもったいないけどな」
おっ、目覚めたときに見た渡辺満里奈じゃん!
「藤井デス。まだ新米ですけどぉ、よろしくお願いします。用事があったら何でもいってくださいね♪」
「はい☆こちらこそよろしくお願いしま〜す」
「この子はモノ好きで、キミのことが好きなんだって」
薮先生の大胆な暴露をきっぱりと否定するでもなく、彼女は頬を赤らめている。
えっ、マジで?
勝手に…OH MY LITTLE GIRLって感じ?

こりゃあ、恋の予感☆トキメキ病院白書だぞ!
いやいや、そんなんじゃねーよ。
どーせ彼氏がいるんでしょ?
まあ、甘い期待はしないことにしよう。

薮先生が立ち去ったあと、ぼくは沙弥香(いきなり呼び捨てでゴメン)に事情を話し、1回限りとゆうことで、ナースセンターにあるパソコンから昨夜投稿封鎖した【ろんめら仲間の板】をオープンにしてもらった。
また荒らされちまうけど、ろんめら仲間に投稿パスを返信することができなくなった以上、これはもう仕方がない。

ぼくが命じた(偉そー!)仕事を終えたあと、沙弥香が聞いてきた。
「ろんめら仲間とかロンメル将軍ってなんですかあ?」
「ロンメル将軍ってのはぼくのHNで、ろんめらってのがぼくの読者仲間全員の呼び名なんだ」
「前田さん、何か書いてる人ですか?」
「うん、つまんない日記やけど毎日書いて公開してるよ」
「すごーい、私も読みたいナ」
「いや、あー、ゴメン、サイトのアドレス控えてねーよ」
「じゃあ今度教えてくださいね♪」
「うん、いつかね」

ぼくは「ケータイを使うことを見逃してくれ」って頼みたかったが、さすがにやめた。
共犯者にするのはかわいそう(笑)
その代わりに(?)昼前後、ぼくは大切な友だち数人だけに、メールで入院したことを知らせた。
 

2004/09/15(水) 電番119をコールせよ
 
「ぜんそく発作」とゆうのは、風邪の咳とは比べものにならないほど激しく重苦しい咳が、喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒュー、ゴロゴロとゆう音)を伴ない10回から20回以上も連続して起きる症状のこと。
しばらく間をおいて、これが何回も繰り返し起きるから、呼吸困難に陥り命を落とす人もいる。
それなのに、ぼくらぜんそく患者は発作に対し、なす術がない。
嵐が過ぎ去るまでじっと耐える感じだ。
強力な効き目を誇るメプチンエアー(携帯用の気管支拡張吸入剤)を吸い込んでも、発作がはじまってからでは遅い。
予報ってわけじゃないけど、「どうも発作が起きそうだ」と感じたときに吸い込まないと、ほとんど効果がないんだ。

ぜんそく患者にもレベルがあって、軽度の人から重度の人までいろいろ。
ぼくの場合は重度とまではいかなくて、中度の重いほうだと聞いている。
しかし、今年は珍しく体調が良く、激しい発作が起きた覚えもなくて、「おそれるほどじゃなくなった」と油断してた。
毎日の長時間労働と慢性的な睡眠不足で、体力が相当低下していたかも。

時刻が午前3時になろうとしたとき、今年はじめての猛烈なぜんそく発作がぼくを襲った。
1回目の発作がおさまり小康状態になったとき、気休めにしかならないのは承知の上で、ぼくは急いでメプチンエアーを吸い込んだ。
が、とたんに咳き込んで、うまく気管支に送り込めず、逆に2回目の発作を誘発してしまった。

すでに1回目で大きなダメージを受けていたぼくは、とても座椅子に座ってられなくなり、万年床にしている布団の上に移動した。
そして、全身に力を入れやすいよう、四つん這いになった。
間断なく咳き込みながら、それでも必死に息を吸い込もうとするけど、すぐにまた咳き込んでしまう・・・。
新しい空気は肺にまで届かず、苦しさばかりがどんどん増幅されてゆく。
ぼくはうなり声をあげ布団をかきむしりながら、全身の力を振り絞り、とにかく息を吸い込むことだけに集中する。
タイミングがよければ新しい空気で肺が満たされるから、そのときだけはようやく生きた心地がする。
が、それもほんの束の間の安息。

ぼくは全身汗だくで、体力を使い果たしていた。
布団の上にうつ伏せ、顔を左に向けて「逆大の字」になり、気管に刺激を与えないよう鼻だけで小刻みに息をしている状態だった。
そこへ3回目の発作!
ぼくはもう四つん這いになることができず、横向きになってヒザを抱え丸くなるのがやっとだった。
「ああ、このままじゃ死んじまう・・・」
ぼくは死の恐怖に衝き動かされ、ケータイを手にとり「119」をコールした。
そして、名前と住所、症状と掛かり付けの病院を告げた。
「10分以内で行けると思いますので、気を確かに持って!がんばってください」

人間はどんなに苦しくても、「あと10分」経過したら解放されると知ると、希望が湧いてくるもんだ。
ぼくは激しく咳をしながら、なんとか這い這いをしてドアのところへたどり着き、ロックを解除して救急隊員の到着を待った。
当然のことだけど、待ち時間の間も呼吸困難は解消されない。
苦しさのあまり、たった7〜8分の待ち時間が1時間にも感じられた。

と、乱暴にドアが開け放たれ、救急隊員2名がドカドカと部屋に入ってきた。
「歩けますか?」の問いに、ぼくは首を横に振った。
「じゃあ背負いますから、しっかりつかまってください」
屈強そうな隊員がぼくをおんぶし、もう一人の隊員が腰のあたりを押さえてくれた。
しっかりつかまっていなくても全然大丈夫な安心感(楽チン!)。
そのままエレベーターで1階に降り、そこで待っていた担架に乗せられた。
大きなエレベーターじゃないから担架を待たせてたんだ。
さすが手際がいい。
救急車に乗ると、すぐさま酸素マスクが顔に取り付けられ、高濃度な酸素がおいしい!
「助かったあ」
これで安心したぼくは意識が遠くなりかけるが、酸素で発作の咳は止められない。

救急車が向かったのは、以前日記にも書いた「ヤブ医者」のところ。
年齢50歳ぐらいの人で、謙虚さとゆうものが全然なくて、自称「呼吸器科の権威」だそうだ。
赤ちゃんの頃からずっと診てもらっている。
ぼくの性格や生い立ちもすべて知り抜いている、手ごわいオッサンだ。
半分小ばかにしてるふうに書いてるけど、ぼくはこの先生を信頼している。

ところで、通算何回目の入院だろう?
そんな記録はどうでもいいか。
 

2004/09/14(火) 神様はもっと太っ腹でいろ!
 
朝からクシャミが出っ放しで、鼻水が止まらない。
ティッシュで鼻に栓をしてないと、まるでハナタレ小僧の透明版・・・。
何日か前から感じてた「のどのずっと奥の引っかかり」がずいぶん大きくなったような気がする。
息を吸い込むとき、かすかだけどゴロゴロと音がしはじめた。
ぜんそく坊やのぼくにとって、怖い怖い季節の変わり目。

ぼくにはわかるんだ。
そろそろ発作がやってくるってことが!
ちっちゃい頃からもう何十回も経験してるけど、普通に息ができなくなるのは、やっぱ相当な恐怖・・・。
死の淵(それぐらい苦しい)で戦うのはイヤだ。

さあ、がんばれ!
強い発作が襲ってくる前に日記を書きあげなきゃなんねーぞ。
みんなが楽しみに待ってんだ。

でも、掲示板が荒らされてる・・・。
はあ〜、またコイツらかあ。
こんなときなのによー。
くだらねー書き込みを削除しなくちゃ。
そうだ、「投稿パスワード制」にしたらどうだろう?
一挙に解決できるはずだ。
が、待てよ。
パスワードを知らない人は投稿できねーってことじゃん。
まあいいや。
投稿パスがほしい人にはメールしてもらおう・・・。

そんなこんなで、1時間や2時間なんてあっとゆう間に過ぎ去る。
この無意味な時間の浪費がもったいない。

そうしてる間に、カラッカラに乾いた咳が出はじめた。
脳天からこめかみあたりに鈍痛が走る。
もうダメだ・・・日記どころじゃない。

これで、また寿命が縮まる・・・。
神様はぼくに「命を大切にしろ」っていいたいの?
節制しろって?
わざと試練を与えるつもりなのか?

それなら、もっと太っ腹でいてくれよ。
もう少し睡眠時間も長くすっからさ〜。
ああ、苦しい!
 

2004/09/13(月) 無我の境地でコピー機の前に立て
 
今朝、出社して席につき、毎日記入している配達日報の用紙に日付とか曜日を記入しておこうと思ったら、ちょうど用紙が切れていた。
コピー機に原紙をセットし、枚数を[30]にしてスタートボタンをポン。
最初に出てきた1枚だけを取り、ぼくは席に戻った。
名前とか日付を書きながら、貧血との熱い戦い(?)朝礼開始のゴングを待っていた。

そこへ朗報が!
「前田@ロンメルくん(ありえねー!)、特急の配達が出たんや。すぐ走ってくれ」
一瞬ぼくはバケラッタ、いや、ためらった。
「週のはじめ月曜日の朝礼に参加できんとは、残念無念・・・だが、行かねば」
ぼくは後ろ髪を引かれる思いを断ち切り、目的地へ向け飛び出していった。

帰社後、コピー機のところへ行くと、残り29枚複写されたはずの用紙がない。
あれれ?と思っているところへ、(魅惑の)浦越所長が近づいてきた。
手に日報の用紙を持っている。
「ホイ。注文のFAXと混ざったりしたら困るけん、ちゃんと自分で取らなイカンでー」
「はい、でもさっきは急ぎの配達に出たから・・・」
「ほかの人はみんな、コピーが終わるまで(コピー機の前でジッと)待っとるよ」
「はあ・・・」

注意して見てるとホントだった。
社員たちはコピー機の前で何分間も立ち尽くし、辛抱強く作業完了を待っている。
途中でお客様から電話がかかってきても…
「高田さーん、2番に銀竜産業さんから電話です」
「今ムリ」
カッコええじゃん!
来客があっても…
「山口シュニーン、グッサン物産様がお見えで〜す」
「あ・と・で」
その意思の強固さたるや驚異的で、まるで無我の境地に達したかのようだ。
おおっ、コピー機に向かって合掌してんじゃん(そんなバナな←古っ)

はぁ〜、一回タガが外れたら、やっぱぼくはダメだ。
でも、これが本日最大の出来事だってことは、もしかしなくても平和を満喫ってことで、ありがたき幸せなんだ。

さてと、主婦や単身者なら、洗濯物を干しておいてから買い物に出かけるか、買い物から帰ってきてから洗濯物を干すかによって、時間効率が大きく異なることを知っているはずだ。
洗濯物を干してから出かければ、帰るまでに乾くけど、逆だと同じ時間を効率よく使えない。
さっきのコピー機の例を挙げるまでもなく、先にやるべきことを後回しにしている人は多い。
こうゆう人には、総体的に自分ひとりで済ませられる仕事を先にやって、同僚との共同作業に後から手をつける傾向がある。
こちらのスケジュールを聞かずに予定を立てて、平気な顔で事後承諾を求めてくるヤツはいないか?

一つ一つの仕事をどうやるかも大切だけど、順序をまちがえると混乱が起きる。
コピー機の前で数分間もジッと待っていられるようなヤツとは、一緒に仕事したくねーな。
 

2004/09/12(日) ぼくらは時間の海を泳ぐスイマー
 
「俺さー、お金持て余して困ってんだよね」ってセリフは聞いたこともない。
が、「時間を持て余し気味で困ってる」って人なら世の中にゴマンといる。
キミの会社にもいるだろう?
ほら、パソコンの液晶画面の向こう側にいて、何やってんだかわかんねーオヤジが!
もちろん、ぼくの会社(じゃないけど…まいっか)にもいる。

お客様本位の当社は、全員が正面玄関向きに座ってる・・・学級方式の机の配置。
受付坊(?)のぼくは最前列、入り口に一番近い席にいて、目の前にカウンターがある。
最近は睡眠不足で、配達に出かけてないときには頬杖をついて寝ていることが多いけど、タイヤ交換やパンク修理のお客さんが来たら、一応「HEY!らっしゃ〜い」とゲンキよく出迎える。
こうゆうことは本来ぼくの仕事じゃない。
けど、内勤社員2人がいつも電話中で対応ができないから、一番前に座っているぼくのところへお客さんが自然とやって来る(笑)
内勤社員のうち1人は同級生の女の子で、もう1人は16歳年上のオヤジだ。
昼間は営業と管理職が営業活動に出かけるから、この3人でいることが多い。

まあ、それはよしとして、全員が揃っている時間帯にぼくが後ろを振り返ると、営業マンと管理職がこっちを向いて座っている。
そして、一番後ろにいる管理職2人の席の間を抜けると扉があって、その向こうにトイレと更衣室につながる廊下がある。
だから、トイレから出てきたときだけは、自然な体勢で管理職のパソコンをのぞき見ることができるんだ。

案の定!本社への報告書なんかを書いてることは珍しくて、たいていYAHOO!JAPANの画面になってる!
情報収集か?それとも不埒(フラチ)なサイトを閲覧してるんじゃ・・・。
疑惑を抱いたぼくは、健康診断の日に男子社員がいなくなり女子社員と2人きりになったとき、その子に命じて(バイトの分際でおいおい!)疑惑のパソコンのブラウザ履歴を調べさせた。
「絶対エッチなサイトを見てるはずだよ」
「まさか・・・」
すると、出るわ出るわ、エッチサイトらしきタイトルのオンパレードじゃん!
「このエロオヤジめっ」と2人でゲラゲラ笑ってゴマかしたけど、そうでもしなきゃちょっと気まずい雰囲気だったし(あぶね〜)

長い脱線だったけど、やっと本文に戻ろう(笑)
このように、仕事がヒマな人たちにとって「時間はつぶすもの」みたいだけど、「時間は有効に使うもの」と考えることはできないんだろうか。
人間がお金を持て余さないのは、自分のために使おうとするからだ。
浪費家だろうと倹約家だろうと、お金を使うのは人間のほうなんだ。
でも、時間を持て余している人は、なぜか時間を積極的に活用しようとはしない。
時間とゆう海のなかでアップアップして泳ぎながら、「この海デカすぎるよ」とため息をついてるようだ。

ぼくらは、時間の海を自分のために活用しよう。
時間に追われて忙しい人ほど、何とか時間をつくり出したいと願い、時間の有効活用に必死で取り組んでるじゃないか。
自分の力で泳がなきゃ、ただ海流に流されるだけ。
目的地に泳ぎ着けないまま人生終わっちまうよ。
 

2004/09/11(土) 座椅子のやさしさに包まれたなら・・・
 
今日は矢張部長と浦越所長がゴルフに行ったから、ストレス指数100%の朝礼はナシ。
「やっぱり部長」に「うらごえ所長」・・・、この仮名メチャ(×2)イケてる!
まあ、仕事をしない人がいなくても大勢に影響はなく、やったぁ!と叫ぶほどじゃない。
トイレに行くとき横を通る席に人が座ってないだけのこと。
しかし、営業4名全員が一挙に有休を取るってのは、どう考えても許せねー!
まるで営業部門のスト決行じゃん!(怒)

いつもはヒマな土曜日だけど、一人に配達させるのは無茶ってもんだ。
おかげで休憩は昼食を口に運ぶ時間のみ・・・。
大好物の昼寝もできやしない。
タイヤの配送の仕事をやり始めてから5ヶ月め、過去最大級のマジ疲れ〜。
とにかく営業が一人もいないから、ぼくと内勤の人たちは大混乱の一日だった。

それにしても・・・誰だ?ぼくにイバラの道を用意したのは。
こんなふうになることぐらい予測できたはずなのに。
みんなが大挙して有休届けを出したとき、責任者2人はもう完全にお遊戯モードで、「その日ワシら2人はゴルフでおらんけど、何とかなるやろ」と認めたそうだ。
見通しが甘いとゆうか・・・、体重が重いクセに人間が軽いとゆうか。
ちょっとぐらいはぼくのことも心配しろ!と叫んだところで、下請けフリーターには社員と同等の権利がない?!
「たまにはこうゆう試練の日もあるさ」ってことで、自分を納得させるしかないんだけどね。

これで夜の宅急便が忙しかったらヤバいとこだった。
けど、世の中バランス取れてるよなあ。
普段の行ないがいいからね(…小声でそっと)。
こっちのほうは超ヒマで、珍しく夜9時には家路についた(ラッキー!)。
当然、部屋に帰った時間もいつもより1時間半ほど早くて、余裕を持って日記を書けるぞ!と考えていた。
明日は休みだし、ゆっくり眠れるし。
シャワーを浴び、コンビニで買ってきた弁当を食べて、ぼくは気持ちも軽くパソコンの前に座った。

が、ノートパソコンのスイッチを入れ、パスワードを入力して実行キーを押し、起動操作をしたところまでしか覚えてない。
愛用の座椅子のやさしさに包まれたまま、ぼくは深い眠りの底に引きずりこまれた・・・。
で、目覚めたら朝8時。
いっけねーっ!日記の更新が遅れちまったぞ。
朝8時台までにアクセスしてくれた延べ68人の[ろんめら]のみんな、ゴメンなさいっ。

でも、ぼくはかけがえのない貴重な教訓を得たぞ。
「過ぎ去った時間は二度と元には戻せない」
さあ、今日も一日がんばっていきまっしょい!

 ◇ ◇ ◇ ◇

今日のタイトルに使った「やさしさに包まれたなら」は松任谷由美の曲で、ジブリ映画【魔女の宅急便】のテーマソング。
座椅子はチビのぼくが座るには超大型で、黒のレザー張り、ひじ掛けがついてる立派なやつだ。
 

2004/09/10(金) 前向きに生きてーもんだ
 
超久しぶりに社会派エッセイでも書いてみようかなあ。
今日はかなりマジに書くぞ!
文句あっか?(まだ読んでねーってば!)

一時は5%を超えていた完全失業率だが、7月の集計では4.9%まで改善した。
どうやら景気が回復しているのはホントみたいだ。
けれども、ぼくには全然ピンとこない!
15〜24歳の失業率が9.4%、25〜34歳が6.1%で、若者の失業率が改善していないからだ。

なお、厚生労働省が発表している『労働経済白書』によると、34歳以下の人たちを指して「若者」と呼ぶらしい。
どうでもいいけど、今までただ漠然と使ってきた「若者」とゆう言葉が規定されてるとは・・・けっこう新鮮な驚きじゃん!

さて、いま「若年無業者」と「フリーター」が問題になってる。
「フリーター」とは「フリーアルバイター」の略語で、定職に着かずアルバイトをやりながら気ままに生活しようとする人のこと。
なるほどねー、じゃあ、ぼくはやっぱフリーターだよな(納得)。
すごい!日本に217万人ものフリーターが生息している(笑)。

一方、「若年無業者」とは15〜34歳の人で、学校卒業後に就職も進学もせず、結婚もせず、さらに求職活動もしていない人のこと。
「仕事も勉強も訓練もしたくねー」って人たちだ。
こうゆう人たちが日本全国になんと52万人!
でも、これは正確な統計じゃなくて、実際には優に100万人を超えてるはずだとゆう専門家もいる。

また、若年無業者は一度も就職してないから失業者扱いをされず、したがって失業率の数値にも反映されない。
だから、若者の5人に1人が失業者だって噂(?)も、全くのデマとはいえない。
日本の将来を背負うぼくら若者は、いま瀕死の重傷なんだ!
この原因は、大企業が新卒採用を最低限に抑えていることや、企業が求める職業能力を持たない若者が増えていることにあるとされている。
が、それは二次的要素に過ぎない。
ホントの元凶は小泉首相の大企業優遇政策にある!

小泉の失政によって、日本企業の9割を占める中小零細企業が痩せ衰えた。
ほとんどの大企業の採用条件が大卒オンリーだから、高卒者や中卒者は中小零細企業に職を求めるか、フリーターをやるしかない。
そんな低学歴者の頼みの綱といえる中小企業が若手の人材確保を諦めてるようじゃ、現状を打破することなんかできない。
潰れかけの銀行を援助するために“くれてやった”何十兆円もの公的資金(税金!)を、もしも中小企業の振興に当てていたら、こんな悲惨なことにはならずにすんだはず。

しかしながら、こんな時代にもちゃんと働いている青少年のほうが圧倒的に多いわけで、責任の全てを政府に押し付けてはいけない。
そんなことじゃ、春に起きたイラク邦人人質事件の偽ボランティアとその家族の見苦しさを笑えないぞ。

若年無業者諸君、勤労意欲を持て!
会社に就職できなきゃ、フリーターでもいいじゃん。
配達だろうと工場労働だろうと、掃除だろうと道路工事だろうと、なんでもやる覚悟さえあれば仕事なんて見つかるもんさ。
あのGLAYだって、売れない頃は道路工事やってたんだよ。
思いきって、人が嫌がる仕事をやってみろ。
たとえ僅かな給料でも、収入ゼロで親のスネかじりするよりはマシだ。

そのうちやりたいことが見つかるさ。
そしたら一生懸命打ち込んで、自分の可能性にチャレンジしよう。
どうせ一回きりの人生ならば、思い通りに生きてやろうぜ!

思い通りに「仕事も勉強も訓練もしたくねー」ってゆうなよ。
久しぶりに魂込めて書いたんだからよー。
 

2004/09/09(木) 自分の健康は自分で守るぞ
 
夕方、「これからみんなで食事会をするんやけど、キミも一緒に行かんか?」と所長から誘われた。
電話の声のトーンが異様に高い…魅惑のファルセットボイスの所長だ。
ぼくは間髪を入れず、「せっかくですが、今日は用事があるんで行けません」と断わった。
これで3回連続のパス。
裏声所長は「そうか、残念やなあ・・・」と表情を曇らせた。
社員はすでに宴会モードだったから、みんな水を注された感じで、一瞬暗〜い雰囲気が漂った。
「お前ねえ、付き合い悪いぞ」といいたげだけど、誰も口には出さず、目で訴えるだけ。

ぼくとしてはぜひ参加したいとも思わないし、その程度のことで宅急便の仕事に穴をあけるのもイヤなんだ。
やっぱ、ホントにしんどいときに休みたいもんね。
それに、季節の変わり目だから、ぜんそくにも注意しなきゃいけない。
調子に乗せられて酒を飲んだりすると、あとで発作が起きて大変なことになる。
何日も休むことになっちまったら、配達の仕事は誰がするんだ?
ぼくの代わりなんていねーぞ!
ぼくを宴会に誘うなら、そこまで覚悟を決めてくれなきゃ。
ぜんそくだってことも、みんな知ってんだから。

まあ、いくらボヤいてみたところで、所詮は他人事。
自分の健康は自分で守らないと、誰もぼくの代わりに守ってはくれないんだ。
そんな目で見ないで、もっとさわやかに諦めたらどーだ?(笑)。

そうゆうことがあって、今夜はちょっとブルーな気分かなあ。
「たまには仕事仲間とコミュニケーションも取らなきゃ」と思ってるだけに・・・なんとなく。
はあ〜、忘年会が思いやられる(早すぎっ!)。

マジな話、気管支の調子がだんだん悪くなってきてる!
喉がヒューヒュー、ゼーゼー鳴ることはまだないけど、何日か前から引っかかるような感じがしている。
危険な兆候だ。
どうでもいいけど、9月9日は「救急の日」だからねー。
 

2004/09/08(水) 激論プロ野球・・・ぼくって頭ヘンかもね
 
ろんめら1号[ケニー]さんが立てた「プロ野球合併について!」のスレに投稿しようと思ったけど、ぼくはどうも掲示板が苦手なようだから日記に書こう(笑)。
特に後半はオモシロおかしく書くから、100%マジで読んだらたぶん腹立つよ。

今日行なわれたプロ野球オーナー会議で、近鉄とオリックスの合併が正式承認され、とりあえず来年はセリーグ6球団、パリーグ5球団の変則ながら2リーグ制を維持することが決まった。
ぼくは10球団による1リーグ制へ移行するものと予想していた。
別に期待してたわけじゃない。
が、そうならなかったのはダイエー&ロッテ、西武&ロッテの合併がいずれも暗礁に乗り上げたからだ。
選手会と大多数のファンが望んだのは、現状どおりの12球団による2リーグ制だったけど、近鉄とオリックスの合併が承認された以上、もはやその望みは完全に絶たれたとゆうことだ。
もっとも、既得権益に固執する頑固頭のジジイ連中にファンや現場の選手の声なんて届かねーよ!

ぼくは野球評論家、経済評論家のいずれにも属さない(当たり前田?)から、誰でも知っているようなことしか書けないが、この問題をもう一度整理しておこうと思うんだ。

そもそも近鉄とオリックスの合併問題が浮上したのはなぜか?
近鉄球団は毎年40億円もの赤字を出していて、このままでは親会社の経営さえも圧迫してしまうおそれがあった。
そこで、本拠地が関西同士であり、しかも親会社が日本一の巨大リース会社で資金豊富なオリックスに助けを求めたことによる。

じゃあ、近鉄が大赤字を出す原因はなんだろう?
主催ゲームの有料入場料やテレビ放映料、あるいはグッズの売上などの収入が低いわりに、主砲中村はじめ選手の年俸が高騰して支出が増えたからだ。
親会社がお金を出してくれるから倒産しないだけのことで、近鉄球団単体であれば、とっくの昔に破綻していたにちがいない。
要するに、大阪ドームにお客さんが来てくれないことと、選手に払う賃金が高すぎるとゆうことだ。

次に、近鉄バファローズが吸収合併や身売りをせずに赤字体質を改善するとしたら、どうしたらいいか?
短期間でお客さんを呼べる球団に変貌できれば理想なんだけど、関西で圧倒的人気を誇る阪神を押しのけて人気爆発するのは至難の業。
支出を極端に抑えるためにスター選手を全て放出し、コストの安い無名選手ばかりで再出発するしかなさそうだ。
けれども、戦力の弱体化はチームの不人気にさらに拍車をかける可能性のほうが高い。
一般企業なら情け容赦ないリストラをすれば体質改善できるけど、その常識がプロスポーツにも当てはまるとは思えない。

念のために書いておくが、ぼくは近鉄が嫌いで責めてるわけじゃない。
どちらかといえば好きな部類に入る(曖昧?)。
こうゆう悩みは程度の差こそあっても、どの球団も抱えてるんだ。

ぼくは、岐路にさしかかったプロ野球界を活性化させるには、Jリーグのやり方を見習うべきだと考えている。
ひと言でゆうと、「弱くても愛されるチーム」をつくればいいんだ。
プロ野球でもダイエーと日本ハムは、地元で熱狂的な支持を得て成功を収めてるじゃないか。
たまたまダイエーは黄金時代を迎えてるけど・・・。
阪神と中日の成績に左右されない(?)人気の秘密もここにある。

そこで、ぼくは野球王国、四国への球団誘致を強く主張したい!
2000年に完成した松山市の「坊ちゃんスタジアム」は広島市民球場より立派(カープファンの人、ゴメンなさい)で、完成後5年間の【夏の高校野球】愛媛県代表校の強さは日本一だ(独断!)。
準優勝1回(済美…春は優勝☆)、ベスト4が2回(松山商、川之江)。
まあ、細かいことはボロが出るから抜きにして・・・(逃げ道確保っ!)。
近鉄バファローズよ、四国へ来い!
近鉄ファンの皆さんは、どうぞ引っ越してきてください。
うわっ、怒られっかなー?
素人の遠吠えだと思って許してよ。

でも、四国に1チーム移転させただけじゃ、球界を救う決定打にはならねーぞ。
北陸(福井か金沢)、信越(新潟か長野)、北関東(栃木か茨城)、仙台、北東北(青森か秋田)、南九州(鹿児島か熊本)あたりも誘致運動しろよ!
そして、地元のチームがどんなに弱くても応援しろ!
これも自己責任だ(書いてる本人が意味わかんねー)。
あれほど弱かったダイエーを精一杯応援して強くした北九州のファンを見習え。

ダメだ★ぼくって頭ヘンかもね。
こうゆうエッセイは向かねーや。
石が飛んでこないうちにやめとこうっと。

ひとつ年上のおねえさん、メールあんがとさん!
超ウレシかったよ。
そのうち返事書くから、待ってて。
 

2004/09/07(火) しあわせのとんぼ♪
 
台風18号北上の影響で、四国地方では朝から強風が吹き荒れた。
朝の第1便の配達に出たとき、ぼくが乗ってる“幌付の軽トラ”は突風にあおられ、何度もハンドルを取られそうになった。
そのヒヤヒヤぶりを言葉で表わすと、「わあ!肝〜ぉ」って感じかな?
話し言葉をそのまま文字にするとコッケイだけど、直訳すると「超ウルトラスーパーヘビー級に肝を冷やした」ってこと!

そこで、帰社してから、「危なっかしくて仕事になんねーよなー」と独り言をいってみたら、「会社のトラック(1t車)を使えよ」だって!
ウッシッシ!はっきり聞こえるように独り言をいってみるのも効果的なんだ。
燃料代がタダだし、平ボデ(荷台に屋根が付いてないタイプ)のトラックだから強風に吹かれても安定感がある。
徐々に強まる暴風雨のなか、ぼくはFMのボリュームを上げ、ガラガラにすいた道路を縦横無尽に走り周った。

ひと通り配達を終えて会社への帰り道、ラジオから聞きなれたイントロが・・・。
「ロンメル将軍(実際のラジオネームはちがうけどね)さんのリクエストで、長渕剛さんのとんぼ」とラジオガールの声。
よっしゃあ!
そういえば、「綾瀬コンクリ事件」の被害者J子さんも『とんぼ』が大好きだった。
ぼくは天国のキミに届けとばかりに大声で唄う・・・。
あ〜あ♪しあわせのとんぼよーどこへ♪おまえはどこへ飛んでゆく♪
ぼくにはこんな幼稚なことしかできないけど、ささやかな供養の気持ちなんだ。

台風が最接近した午後2時過ぎから終業まではさっぱりヒマで、一度も配達に出ることはなかった。
ずーっとテレビの前でNHKの台風情報を見てるしかない(楽笑?)。
おかげで今日は掲示板に何回か投稿することができた。
でも、パソコンで文章を書くのとケータイで書くのとでは、やっぱ大ちがい。
時間が相当かかっちまった。
その間、会社のヤツらから「彼女とメール?」とか、「同級生?」とか、「結婚するの?」なんて聞かれたけど、うわの空だったから、全部「そうですねー」と答えておいた。
そのせいで、ぼくには同級生の彼女がいて、近い将来結婚するってことに決定したみたい(やばっ)。
めでたし、めでたし?
いやあ、実は自分の日記サイトの掲示板に・・・と説明するのもジャマくさいし、どーでもいいや。

夜の宅急便も夕方の入荷がほとんどなくて、近来マレにみるヒマさだったなあ。
おまけに、出かけられるような天気じゃなかったから在宅率が異様に高くて、ホント楽勝パターンだった。
そういえば、今夜は行く先々で宅配ピザ屋と出くわした。
母ちゃんが買い物に行けなかったから、今夜はピザでも取ってみるかって感じだろうな。

そんなこんなで、けっこう青春を感じた一日だった。
ノーテンキな日記が書けるのも、台風の被害に遭わなかったからこそ。
天祐に感謝しつつ、ぼくはいざ睡眠の世界へ。
ぜんそく患者のぼくにとっては危ない季節の変わり目。
明日未明、狼男に変身することだけはありませんように・・・。

なんか、2日続けて中学生日記みてーだなあ(ByeBye!)。
 

2004/09/06(月) 世界の片隅で、テキトーにガンバ!
 
昨日の続きを書こうかなって考えてたけど、や〜めた!
しばらく高尚な考察を続けたから、なんか頭が疲れちゃって・・・。
だから、続きはまた今度。
今日は怠け者で行こう!

「朝礼始めま〜す」
8時30分になると、緊張感のカケラもない無気力な号令がかかる。
心のなかで「だるーっ」とつぶやきながら、それでもぼくはさわやかな動き(?)で席を立ち、中間管理職2人(部長と営業所長)のほうへ体を向ける。
平社員とぼくら下請け業者(部外者)は横一列に並んだりはしない。
自分の席で立ち上がり、とりあえず上司のほうへと体を向けるだけ。
旅行会社の添乗員と客みてーだ(笑)。

「おはようございます」
朝礼当番の挨拶に続き、ほかの者たちが一斉に挨拶をするけど、見事なまでに酒鬼薔らあ。
「まず、本社からの連絡事項です」
これが長い!日によっては10分近くにも及ぶことがある。
部外者だから仕方ないけど、ぼくには関係ないことばかりでかったるい。

次に、平社員と部外者の全員がひと言ずつ発表する。
もちろんぼくにも順番が回ってくる。
「台風が近づいていますので、安全運転を心がけ…」
「雨降りだから、安全走行を…」
「迅速でまちがいのない納品を…」
「効率アップを考えた配達コースで…」
これらが定型文。
たまには、「北オセチアで起きた学校占拠テロに憤りを感じます」とかっていいたいけど、部外者なんで遠慮する。
持ち時間10秒だから(たぶん)、そうゆう雰囲気じゃない。

そして、営業所長の訓示。
「社外秘の事項をお客さんに漏らすな。前田くんも!(はあ?)」
「ルートセールスの仕事はお客さんに好かれてナンボ(のもんじゃい…とはいわねーよ)」
「電話では明るい対応を!声のトーンを上げて、語尾も上げて!」
この会社の男子社員がファルセットすれすれのキモい声で電話するのは、週に1度は必ず聞かされるこの訓示のせいだ。

大トリは部長の登場!
前にも書いたけど、「やっぱり」「っぱり」「あのぅ」「そのぅ」が大好きな方だ。
最近では、新たに「逆に…」がお気に入りとして加わり、5分の演説の間に10回ぐらいは使ってらっしゃる。
真剣に聞いてれば絶対目が回るはずなのに、倒れる人が全然いないところをみると、みんな聞き流しているんだろう。
あるいは平衡感覚をつかさどる「三半規管」がよほど丈夫なのかも?

で、開始20分を経過し、毎日寝不足のぼくが貧血でめまいを起こしそうになった頃(笑)、朝の儀式はようやく終焉を迎える。
「ほかに伝達事項はありませんか?」
「なければ終わります。ありがとうございましたっす」

念のためにいっとくが、ぼくは批判してるんじゃない。
仕事以外のことで自己実現してゆくには、これぞ最適の会社だってことを知ってもらいたいんだ。
社会の底辺でウロついてる身分だけど、こうゆうところでのんびりと仕事ができるぼくって、つくづく幸せ者だよな〜。
世界の片隅で、「テキトーにガンバ!」って叫びたい感じ。
 

2004/09/05(日) 自己実現への道
 
6月21日付の日記に、ぼくは「生きるとは自分が持っている可能性を形にすること(自己実現)」と書いている。
ろんめら51号[nino]くんが最高傑作だって称賛してくれたよなー。
さらに、その翌日の日記には、「人にも職業にも貴賎なし」と書いてる!
この時期けっこう「生きるとゆうこと」についてマジで考えてたんだ(笑)。
そういえば、ろんめら仲間掲示板の「自殺スレ」が盛り上がってたころだ。
あのときの[アネム]さんと[流]さんは、今ごろどうしてるんだろ?
ゲンキに生きてるなら近況報告してよ!

一昨日から『第3次荒らし事件』が勃発。
傷心のぼく(?)を見舞って“援メル”がたくさん届いた。
「ぼくはやりたくもない仕事をしていて将来の夢もないから、ロンメルさんの生き方が眩しいっ。負けないで!」
ぼくのところに届く援メルの大半はこんな感じだ。
眩しいとか尊敬してるなんていわれた日にゃ、もう無条件幸福!
「あんがとぉ」といって、うれしメールを受信してくれたパソコンを抱きしめたいほどだ。

が、冷静に考えると、ぼくの生き方なんてどこも眩しくないってことに気づく。
自分じゃ当たり前のことをやってるだけだから。
ただ、みんなとちがうのは、仕事に対する考え方だけだと思う。
それも大それたものじゃなくて、気の持ちよう程度のことかもしれない。
そこで、今日もう一度、職業(=仕事)についてぼくの考えをまとめておこう。

人間は生きてゆくために「職業」を持たなければならない。
「職業」とは、「生計を維持するために人が日常従事する仕事」のこと(From大辞泉)。
ゆうまでもなく仕事は社会的な活動で、世間からの評価を一番受ける部分だ。
でも、ほとんどの人にとって世間とは会社のこと。
会社のほうではその点を心得ていて、社員をどんどん洗脳してゆく。
「仕事できねーヤツは私生活も全てにおいてダメ人間」ってことでレッテルを貼ろうとするんだ。
すると、ぼくらは人間の価値や生き甲斐とゆうものを仕事だけで考えてしまうようになる。
「オレって仕事できねーから」と卑屈になりすぎて、仕事以外のことでも自信を喪失する人もいる。

そんなんで楽しいか?
「生きる」とゆうことは「キミが持っている可能性を形にすること」なんだよ。
キミの可能性を形にできることって、仕事だけじゃないよね。
たしかに仕事はキミの可能性の一部を実現できるけど、全部じゃない。
それなのに、仕事とゆう一部分に対する評価を全人格の評価だと思い込むから自分を見失っちまう。
しかも、自分がホントにやりたいことを仕事にできる人なんて、メッタにいないのが現実だとゆうのに・・・。
だから、仕事のために自分がやりたいことを捨てちまうのはもったいないことだし、そんなんじゃ自己実現なんかできっこねーよ。
自己実現への道は、仕事とはちがう方向に伸びていると考えるべきだと思う。

では、偉そうに書き進めているぼくはどうなのか?

何度も書いてるとおり、ぼくは朝8時から夜10時過ぎまで配達のバイトを掛け持ちしている。
昼間はタイヤの配送、夜間は宅急便。
このふたつは、ぼくが生計を立てるために日常従事している仕事だ。
どうゆう評価をされているのかとゆうと・・・。
宅急便の会社では、センターで唯一の夜配要因とゆうことで「君こそスターだ」扱いをしてくれている。
仕事内容の評価も高い。
タイヤディーラーのほうでも、仕事の速さとか正確さについては信頼されている。
が、態度が生意気だとか、残業を一切しないとか、付き合いが悪いとか、いろんな陰口を叩かれてる。
「そこそこ評価されてるからまあいっか」と思いたいけど、配達の仕事によって自分の可能性を形にしているわけじゃない。
だから、評価の良し悪しは気にしない。

今のぼくにとって、自己実現とは?
「青少年向けにメッセージや情報を発信して、ひとりでも多くの人を勇気づけること」
これしかない!
ぼくの可能性や個性を文章とゆう形にして、多くの人たちに伝えてゆく。
そして、大きな夢に向けて前進し続けるんだ。
前にも書いたけど、ぼくはロンメル将軍を続けることができれば、職業欄なんてどうでもいいと考えている。
たぶん、これがみんなとちがうところじゃないかなあ。

仕事と自己実現の道がズレてたって、全然構わないんだ。
もっと気楽に生きようよっ!
 

2004/09/04(土) 不幸なぼくの幸福論
 
日歯連1億円小切手問題で、自民党最大派閥の橋本派が音を立てて崩壊した。
ボスが突然失脚し跡目を継ぐ者もいないとなれば、かつての主流派も他派閥の草刈り場と化す。
田中角栄元首相(真紀子の父)以来あれほどの栄華を誇った日々も、今は夢か幻・・・。
橋本派議員は、さぞ肩身の狭い思いをかみしめていることだろう。

とゆうことで、つまらない政治談義はおしまい。
今宵は「幸福」についてマジで考えてみようじゃないか!
なんかポルノの唄みてーだ(笑)。

いつも新幹線のグリーン車を利用している人と、指定席を利用している人とが、同じ指定席車両で旅をした場合に感じる窮屈さには大きな差がある。
ビジネスマン時代のぼくは出張のとき、会社の経費でこっそりとグリーン車に乗ったことが何度もあって、その快適さを知っている(エッヘン!)。
てゆうか、飛行機のほうがわかりやすいか?
ビジネスクラスを利用している人がたまたまエコノミーシートに座ると、その窮屈さたるや、とても我慢できないとゆう。
でも、エコノミーしか座ったことがない人にとっては、それが当たり前の窮屈さなんだ。

こうゆうふうに「いい思い」を基準にしたら、誰だって不平不満を口にする。
嘆きの声の音量が大きくもなる。
「過去の栄光」を基準に考えると、実はたいしたことのない「現在の不幸」がことさら大きく増幅されちまう・・・。

ある日突然、電気やガスが使えなくなったらどうする?
ロウソクの灯りで本が読めるか?
風呂に入るときに薪を焚けるか?
また、なんかの原因でケータイが一切使えなくなったとしたら。
今さらポケベルに戻れるか?
真っ昼間、サウナ状態の公衆電話ボックスに感謝の気持ちで入れるか?
もしケータイがなくなれば、【ろんめら】の日記を電車のなかで読むことなんかできなくなる。
キミとぼくを結ぶ心の糸が途切れるばかりか、日本の良識が崩壊するぞお!
とてもマトモじゃいられねーよ(ゴーマン!)。

「こんなん当たり前じゃん」と思ってることが失われるときに引き起こされる不幸ほど、衝撃的なものはない。
人間には免疫力とか環境順応力が備わっているけど、予想もしなかったことがある日突然起きたときには無力で、哀れとしかいいようがない。

以上の考察から、結論を導きだしてみよう。
「幸福」とは気にとめてもいなかったことのなかにあるもので、それを失う不幸な現実と引き換えに気づかされるもの。
そうゆうことだとぼくは思う。

ぼくはホントに貧しい家庭に生まれ育ち、その家庭さえあっけなく崩壊した。
世界で一番不幸だとはいえないけれども、「世間一般」じゃないことぐらいはわかってる。
ちょっと強引だけど、ぼくにとっては貧しいことが「普通」であり、少年の頃からひとりで生きてゆくこともあえて「普通」として受け入れ成長してきた。
だから、昨日書いた『三喜一憂の精神』なんてわりと簡単なこと。
偉そうに感じる人もいるだろうけど、世間一般の人たちと比べると「幸福」とか「喜び」のレベルが低いんだから、達成するのが簡単なだけなんだよ。

幸福であり続けることは、実は不幸なことなのかもしれない。
ほかの人から見れば幸福な状態であるにちがいないとゆうのに、本人がそうであることにずっと気づかないでいるとしたら、これほど不幸なことはない。
う〜ん、むずかしいねー。
 

2004/09/03(金) 三喜一憂の精神
 
ぼくは弱い人間。
うれしい出来事があるとすぐ有頂天になるし、ちょっと悪いことが起きるとすぐに激しく落ち込んじまう…。
そんなとき、「一喜一憂するな」と自分自身を戒めると、プラスの心理効果が得られる。
誰だって外的要因に左右されることなく、人生を平常心で過ごしたいと願っている。
そのこと自体に文句をつけたり、つけられたりする筋合は全くない。

しかしながら、ぼくらの日常が一喜一憂の連続だってことは動かせない事実。
「いま泣いたカラスがもう笑ってる」
これは幼児をはやす言葉だけど、大人になった今も現実はこれと変わらないような気がする。
社会的地位の高い人たち、権威とか大御所といわれる人たちでさえ、その日々は一喜一憂以外のなにものでもないはずだ。

現実社会だろうと、ネット上の非現実社会だろうと、何らかの形で他人とのコミュニケーションを取る以上、好き嫌いの感情が生まれてくるし、感謝や非難の気持ちも沸きあがってきて当然なんだ。
だから、一喜一憂しないことが強い人間の証しだとはいえないと思う。
ぼくらの人生、一喜一憂を除いたら何も残らない…。

ただ、何事にも限度がある。
以前のぼくのように、他人から浴びせられる批判や中傷を真剣に受け止めすぎると、自分とゆうものをいとも簡単に見失う。
その結果、急に視野が狭くなり、後ろ向きな考察しかできなくなっちまうんだ。
それじゃあ、逆に【ろんめら】のみんなから寄せられる賞賛、激励、いたわり、感謝の言葉に舞い上がりすぎるとどうなるか?
誉められて高い木にのぼるわけだから、これはもう、絶対いい文章を生み出せるに決まってる!
ぼくの場合、百利あって一害ぐらいかなあ。
「JARO」に訴えられるかもね(笑)。

こんなふうに考えを進めると、この人生「三喜一憂の精神」で歩いてゆけたら、けっこう楽しいんじゃないか。
「百喜一憂」「十喜一憂」でもいいんだけど、人間は横着な生き物であるがゆえ、あまりにもうれしいことばかりだとうれしさの度合が低くなる。
だから、ぼくは高望みせず、「三喜一憂」で歩いてゆこうと思う。

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今日も体調がよく、仕事も絶好調!
「息を吸える♪息を吐ける♪やんなるぐらい健康だ」
これは2001年夏にヒットした曲、はっぱ隊の「YATTA!」の歌詞のワンフレーズ。
ひょっとして、これは不治の病と戦うぜんそく患者の応援歌じゃねーか?

ところで、今夜は【不在女王】宛ての荷物はなかったけど、アパートの前を通ったときに昨日のことを思い出した。
当分忘れられない出来事になりそう。
 

2004/09/02(木) 現代青年の純情ハート
 
今日は元々軽い体が更に軽くなり、おかげで仕事も快調そのものだった。
まさか、昨日ヤブ医者に注射してもらった大容量の点滴が効いたってこと?
ぼくの「傷だらけの純情」を弄ぶようなヤツの腕前なんか、素直に認めたくねーよ!
病は気からってゆうじゃん。
蒸留水にブドウ糖と塩少々を混ぜただけの液体でも、ありがたい薬だと思って吸収すれば、効果が現われるってことにしとこう。
どっちにしても、1日で回復できたのはいいことなんだから。

さてと今夜、宅急便をやってるとき、ぶっ飛びそうな出来事があった。
40個の荷物を持ち出し、ひと通り配達を終えた21時の時点で配完が25個、不在が15個。
まだ時間が早いし不在件数がちょっと多いので、帰宅してそうな予感がする家8件を狙って、もう一度行ってみることにした。
4軒目まではバッチリ在宅で、5軒目のアパートも部屋の電気が点いてたから、「こりゃ楽勝だ」と思ってインターホンを押した。
が、絶対いるはずなのに返事がない。
「風呂に入っているのかも…」と思ったぼくは、ほかの家を先に回ることにした。
6軒目から8軒目は全て帰宅していて、こんなにズバリ当たったのは珍しいことだ。
こうなると残るは1軒、【不在女王】といわれる20代半ばの女の子のみ。

電話を入れてみると、「もしもし」と出た!
「あっ、宅急便のロンメルといいます。荷物を持って行きたいんですけど、いま受け取ってもらえますか?」
「どうしよう…わたし、とんでもないカッコしてるから」
「小さい荷物なので、ドアの陰に隠れて差し出します」
「それならいいかナ」
「じゃあ、3分後ぐらいに伺いますね」

ピンポーン!
・・・なかなか出てこない。
待つこと1分。
ガチャッと音がして、ドアロックが解除された。
もう何回も顔を合わせているその女の子は、ぼくと同年齢ぐらいでポチャ系。
「どうせ、パジャマ姿をぼくに見られたくねーんだろ」
そんなことを思いながら、ぼくはドアの陰に身を隠し、右手だけを伸ばして荷物を渡そうとした。
しかし、【不在女王】は一瞬早く、なぜか強引に廊下へ出てきた。

おおっと!すっげえ大胆な衣装じゃん!
ぼくは「わあっ」と声をあげるのがやっとで、「こんばんは」ともいえない。
それなのに、【不在女王】のほうはニコニコと微笑み、余裕かましてる。
ぼくは目のやり場に困りながら「はい、どーぞ」と荷物を手渡し、「サインはいりません」とゆうが早いか、アパートの廊下を走り始めた。
「ありがとう」といってずっと見送っている気配がするけど、振り向く勇気がない。
廊下を走りながら、なんとか「おやすみなさ〜い」とだけいっておいた…。

ここまで書くと、【不在女王】がどんな格好で出てきたか、知りたいでしょ?
「おまえ、結局見てたんだろーが」って思われるけど、まあいっか。
ライトグリーンのブラ&パンツ(たぶんお揃い)、その上にピンクのカーディガンを羽織ってた。
真ん中あたりのボタンを1箇所とめてるだけだから、チラリズムどころじゃねーよ。
もう丸見え状態なんだから。

拝啓、植草先生。
あんた、手鏡ぐらいで「命賭けて戦う」っていってるようだけど、アホらしくねーのかよ?
宅急便やってりゃ、こんなセクシー気分だってタマには味わえるんだぜ。

いま正気に戻って考えてみると(笑)、この女の子、マジやばっ!
なに考えてんだろ?
次に会うとき、どんな顔すりゃいいんだ?
やっぱ「先日はどーも」ってゆうべきなんかなあ…。
なんか、こっちのほうが恥ずかしいよ。
 

2004/09/01(水) 小児ぜんそく青年の悲劇
 
今朝起きたとき、やっぱ体がダルかったから、昼も夜も仕事はキャンセル!
リーマンなら「病欠」ってゆうところだけど、仕事に出なければ一切金にならないフリーターの身分を思いやるとき、そんな高尚な言葉は使えない。
そこで、芸能人みたいでカッコ良すぎるのは承知のうえだけど、あえて「キャンセル」といわざるをえない(笑)。
で、朝から掛かり付けのヤブ医者(愛情をこめてそう呼んでいる?)のところへ行き診察してもらった。
「別に悪いところはないから“なまけ性の過労”とゆうことにしとくか。とりあえず点滴でも打つ?」
とゆうことになり、病院のベッドで約3時間、超気持ちよく熟睡…。

実は、ぼくには「小児(?)ぜんそく」の持病があって、最低月に1回は通院して薬をもらっている。
小児ぜんそくは、普通なら大人になるにしたがって治ってゆくんだけど、ぼくの場合は赤ちゃんのときからずっと続いている。
最近でこそ落ち着いているけど、少し前までずいぶん悩まされ続けてきた。
一度牙をむくと息ができなくなる怖い病気だ。
呼吸器系に重い疾患を持つ人じゃなければ、息をするとゆう運動に努力を要することはないだろう。

ぜんそく発作が始まると、気管支からゼーゼー、ヒューヒューと音がして、普通に呼吸するのが苦しくなる。
ほかの人はどうか知らないけど、ぼくの場合、発作が起きるのはたいてい2時から4時ごろだ。
睡眠途中に息苦しさで目覚めたら、ぜんそくとの格闘が始まる。
マジで全身全霊を振り絞らないと息ができないから、ふとんの上に四つん這いになり両手両足に力を入れる。
力を込めて息を吸い込むわりには吸気量はほんのわずかで、肺を満たす間もなく激しく咳こみ、貴重な空気を吐き出してしまう。
当たり前のことだけど、息をするのを諦めたら死んじまう…。
だから、ぼくは獣のような格好で、全身から汗を噴き出しながら必死で息をするんだ。
月夜の晩にはそのまま狼に変身するんじゃないか、と心配になったりもする(誇大広告!)。
そういえば、母ちゃんは発作のたびに背中をさすってくれたなあー。

ぜんそくに悪いのは埃と気温の変化で、タバコや深酒なんて当然よくない。
「このままでは寿命を縮めるぞ」
と、ヤブ医者から脅されて、去年から酒は一滴も飲まなくなった。
タバコは一度も吸ったことがない。

それはそうと、5月以降4ヶ月間ぜんそく発作が1回もない!
この記録的な快挙を成し遂げた要因はなにか?
以下、口の悪いヤブ医者とのやりとり。
「ずっと調子がいいのは、仕事でストレスを感じることがないからだよ」
「やっぱりそうですか」
「サラリーマンより気楽なフリーターのほうがキミの性に合っているんだろーね。まあ、俺も気楽な開業医だから人のことはいえないけどね」
「そうですねー」
「あ、社会的地位が高い医者をバカにしたな(笑)。でもさー、体力ないんだから、もうちょっと楽な仕事したらどうだ?」
「いや、夢があるから…今はこのままでいいです」
「なら、看護婦をお嫁さんにもらって健康管理してもらうか?キミは常連さんだからけっこう人気あるみたいだぞ」
「そんなこと、今いわれても…」
「冗談だよ。じゃあ、倒れそうになったらいつでも来いよ!(横にいる看護婦さんに向かって)次の患者さん呼んでくれ」

一瞬、ぼくは明らかに邪(よこしま)なことを考えていた。
「マジかよ!どの子かな?」
せっかくドキドキしたのに、アホらしっ。
それにしても、赤ちゃんのときからの掛かり付けの医者ってのも、向こうが全部お見通しみたいで、なんかやりにくいよなー。
こっちが客なんだぞ!

とゆうことで、赤十字病院から独立したヒマ〜な開業医と、20代半ばにしていまだ小児ぜんそく患者であり続ける青年の、世にもありふれた話はおしまい。
 


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