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2004/09/16(木)
勝手に…OH MY LITTLE GIRL
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15日の出来事の続き・・・ 9月1日付「小児ぜんそく青年の悲劇」を今一度読み返してからココを読むと、話が続いてることがわかる?ってな感じ。
午前8時ちょうど、「前田さん、朝食の時間ですよ」の声で目覚める。 「気分はどうですか?」とぼくの顔を覗き込む看護婦さんの笑顔が眩しい。 わっ!渡辺満里奈みてーだ(ヤッホー!) ベッドの横を見ると、備え付けの台の上に朝食が配膳されている。 「食べ終わったら、ナースコールのボタンを押して呼んでくださいね」 ぼくはできる限りかわいくうなずいた(…つもり)
病院で出される食事はかなり薄味で、マズイとはいわないけど、普通ならオイシイと喜べるほどのもんじゃない。 しかし、ハラが減っているときには何を食べてもうまい!のは確かだ。 それにしても、発作が起きたときに布団をワシ掴みにしすぎたから、両腕が筋肉痛で箸が満足に使えない。 食器を口に近づけないと、ポロポロ落ちてしまう。 なんとか食べ終わり、ナースコールを押すと『薮先生』がやってきた。
「やあ、大変だったなあ」 「はい、死ぬかと思いました」 「人間そう簡単に死ぬもんじゃないよ。銃で頭を撃ち抜くとか、心臓を一刺しするとか、首を締めるとか、高い所から飛び降りるとかしないとね」 「・・・」 「ごめんごめん、死にかけた人にゆうべきじゃなかったな」 「・・・」 「まだゴロゴロ大きい音がしてるから、1週間ほど入院するか?仕事先の電話番号を教えてくれ。俺が連絡してやるから」 「でも・・・自分で連絡します」 「携帯電話でか?厳しくいっとくが、院内では使用不可!トイレと食事以外は極力立ち上がらないこと!」 「あ・・・はい」 「それと、キミの担当はこの子、藤井沙弥香ちゃん。キミにはもったいないけどな」 おっ、目覚めたときに見た渡辺満里奈じゃん! 「藤井デス。まだ新米ですけどぉ、よろしくお願いします。用事があったら何でもいってくださいね♪」 「はい☆こちらこそよろしくお願いしま〜す」 「この子はモノ好きで、キミのことが好きなんだって」 薮先生の大胆な暴露をきっぱりと否定するでもなく、彼女は頬を赤らめている。 えっ、マジで? 勝手に…OH MY LITTLE GIRLって感じ?
こりゃあ、恋の予感☆トキメキ病院白書だぞ! いやいや、そんなんじゃねーよ。 どーせ彼氏がいるんでしょ? まあ、甘い期待はしないことにしよう。
薮先生が立ち去ったあと、ぼくは沙弥香(いきなり呼び捨てでゴメン)に事情を話し、1回限りとゆうことで、ナースセンターにあるパソコンから昨夜投稿封鎖した【ろんめら仲間の板】をオープンにしてもらった。 また荒らされちまうけど、ろんめら仲間に投稿パスを返信することができなくなった以上、これはもう仕方がない。
ぼくが命じた(偉そー!)仕事を終えたあと、沙弥香が聞いてきた。 「ろんめら仲間とかロンメル将軍ってなんですかあ?」 「ロンメル将軍ってのはぼくのHNで、ろんめらってのがぼくの読者仲間全員の呼び名なんだ」 「前田さん、何か書いてる人ですか?」 「うん、つまんない日記やけど毎日書いて公開してるよ」 「すごーい、私も読みたいナ」 「いや、あー、ゴメン、サイトのアドレス控えてねーよ」 「じゃあ今度教えてくださいね♪」 「うん、いつかね」
ぼくは「ケータイを使うことを見逃してくれ」って頼みたかったが、さすがにやめた。 共犯者にするのはかわいそう(笑) その代わりに(?)昼前後、ぼくは大切な友だち数人だけに、メールで入院したことを知らせた。
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