【青春交差点】
 
いつもどんなときも。ぼくはぼくらしく。
 
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2004年9月
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2004/09/02(木) 現代青年の純情ハート
 
今日は元々軽い体が更に軽くなり、おかげで仕事も快調そのものだった。
まさか、昨日ヤブ医者に注射してもらった大容量の点滴が効いたってこと?
ぼくの「傷だらけの純情」を弄ぶようなヤツの腕前なんか、素直に認めたくねーよ!
病は気からってゆうじゃん。
蒸留水にブドウ糖と塩少々を混ぜただけの液体でも、ありがたい薬だと思って吸収すれば、効果が現われるってことにしとこう。
どっちにしても、1日で回復できたのはいいことなんだから。

さてと今夜、宅急便をやってるとき、ぶっ飛びそうな出来事があった。
40個の荷物を持ち出し、ひと通り配達を終えた21時の時点で配完が25個、不在が15個。
まだ時間が早いし不在件数がちょっと多いので、帰宅してそうな予感がする家8件を狙って、もう一度行ってみることにした。
4軒目まではバッチリ在宅で、5軒目のアパートも部屋の電気が点いてたから、「こりゃ楽勝だ」と思ってインターホンを押した。
が、絶対いるはずなのに返事がない。
「風呂に入っているのかも…」と思ったぼくは、ほかの家を先に回ることにした。
6軒目から8軒目は全て帰宅していて、こんなにズバリ当たったのは珍しいことだ。
こうなると残るは1軒、【不在女王】といわれる20代半ばの女の子のみ。

電話を入れてみると、「もしもし」と出た!
「あっ、宅急便のロンメルといいます。荷物を持って行きたいんですけど、いま受け取ってもらえますか?」
「どうしよう…わたし、とんでもないカッコしてるから」
「小さい荷物なので、ドアの陰に隠れて差し出します」
「それならいいかナ」
「じゃあ、3分後ぐらいに伺いますね」

ピンポーン!
・・・なかなか出てこない。
待つこと1分。
ガチャッと音がして、ドアロックが解除された。
もう何回も顔を合わせているその女の子は、ぼくと同年齢ぐらいでポチャ系。
「どうせ、パジャマ姿をぼくに見られたくねーんだろ」
そんなことを思いながら、ぼくはドアの陰に身を隠し、右手だけを伸ばして荷物を渡そうとした。
しかし、【不在女王】は一瞬早く、なぜか強引に廊下へ出てきた。

おおっと!すっげえ大胆な衣装じゃん!
ぼくは「わあっ」と声をあげるのがやっとで、「こんばんは」ともいえない。
それなのに、【不在女王】のほうはニコニコと微笑み、余裕かましてる。
ぼくは目のやり場に困りながら「はい、どーぞ」と荷物を手渡し、「サインはいりません」とゆうが早いか、アパートの廊下を走り始めた。
「ありがとう」といってずっと見送っている気配がするけど、振り向く勇気がない。
廊下を走りながら、なんとか「おやすみなさ〜い」とだけいっておいた…。

ここまで書くと、【不在女王】がどんな格好で出てきたか、知りたいでしょ?
「おまえ、結局見てたんだろーが」って思われるけど、まあいっか。
ライトグリーンのブラ&パンツ(たぶんお揃い)、その上にピンクのカーディガンを羽織ってた。
真ん中あたりのボタンを1箇所とめてるだけだから、チラリズムどころじゃねーよ。
もう丸見え状態なんだから。

拝啓、植草先生。
あんた、手鏡ぐらいで「命賭けて戦う」っていってるようだけど、アホらしくねーのかよ?
宅急便やってりゃ、こんなセクシー気分だってタマには味わえるんだぜ。

いま正気に戻って考えてみると(笑)、この女の子、マジやばっ!
なに考えてんだろ?
次に会うとき、どんな顔すりゃいいんだ?
やっぱ「先日はどーも」ってゆうべきなんかなあ…。
なんか、こっちのほうが恥ずかしいよ。
 


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