|
2005/01/21(金)
サービス業の心得 〓GS編〓
|
|
|
ぼくはクルマ関係の商品の配達をやっているから、カー用品店、ガソリンスタンド、カーディーラー、中古車ディーラーにはしょっちゅう行ってる。 「毎度!お世話になりま〜す」 と、どの得意先にも分け隔てなく、ゲンキよく入って行ってるつもり(…笑)
だが、先方からの挨拶の返され方には、大きく分けて3つのパターンがある。 ガソリンスタンド(略してGS)を例に説明してみよう。
1つは・・・ 「まいど〜ッ!」とか 「らっしゃ〜い!」 と言って、全員が異様なほど(?)ゲンキに迎えてくれるところ。
2つめは・・・ 迷惑そうな顔をするだけで、ウンともスンとも言わず、無視するところ。
3つめは・・・ 「こんにちわ」とか 「いらっしゃいませ」 と、小さな声でさりげなく挨拶を返してくれるところ。
すべてのGSの社員に共通しているのは、お客さんに対してはゲンキよく挨拶しているってことだ。 が、普段訪れるぼくは、彼らにとってありがたいお客さん≠ナはない。 彼らのほうが、商品を買ってやっている°qの立場だ。 しかも、ぼくは営業をしている正社員じゃなく、バイトのお兄ちゃん・・・。 GSの社員だって同じくバイトだけど、極端にゆうと、目下の存在だと思われているフシがある。
ぼくへの対応にこれほど大きな差が出るのはなぜか? 一言でゆうと、これは社風によるものだと思う。 そして、社風とは上司である店長の勤務態度そのものだ。 納入業者が来たときに、店長自身がどう接しているか、下の者はそれをしっかりと見ていて、最も楽だと思われる方法でマネをする。
軽トラでGSの片隅に(ジャマにならぬよう)乗り入れたはいいが、誰からも相手にしてもらえず、さらにはどこへ商品を置けばいいのかさえわからず、10分以上も待たされることだってあるんだ。 仕方なくピットに商品を置き、受け取りのサインをしてもらおうと近づくと、しかめっ面をされたりする。 「いまお客さんやってて忙しいから、もうちょっと待ってて。見たらわかるでしょ?」 これを高校生のバイトくんに言われるのは、けっこう悲しいとき〜♪なのにちがいない。
だから、ぼくは一度痛い目に遭わされた覚えがあるGSへ次回配達するときには、いきなり給油コーナーへと軽トラをつける。 「そこに停めてもらったら困ります」 と、たいていの場合は血相変えて言われるのがオチだ。 または、ポカーンと口を開けたまま見つめられるか(…ハズイじゃん!)、そのどっちかだ。
しかし、ぼくが手巻きのウインドウを降ろし、キーを渡しながら、次の一言を発すると風雲急を告げる(…大げさか?) 「レギュラー満タン!現金で」 店の空気がサッと変わり、みんなの視線が一気にやさしくなるのがわかる(…マジで!)
「お客さま、窓ガラスをお拭きしてもよろしいですか?」 「お願いします」
「喜んで窓拭きしま〜す」 おいおい、これって号令?それとも決意なの?
「灰皿は・・・キレイにしましょうか?」 「俺タバコ吸わねえから、いつもキレイです」
「灰皿オッケー!」 指差呼称、確認点呼かよ?
「ゴミとかはないですか?」 「ありません」
「社内ゴミ、オッケイ!」 だから、そんな気張らなくてもいいって。
「あの〜、それよりか、後ろに積んである商品、どこに置いたらいいですか?」 「こちらで降ろしておきますよ」
「お〜い、田村くん、荷台からダンボールを降ろしてくれ!」 楽チン、楽チン☆
「じゃあ、これ伝票です」 「受け取りは印鑑ですか?サインでもいいですか?」
「サインでいいですよ。ここにお願いします」 「了解ですっ」
こうして納品が無事完了。 「ありがとうございます!またどーぞ」 ガソリン代を払って道路に出るとき、見送りしてくれたけど、今度はいつになるか…わかんねえよ。 納入業者として行ったとき、気持ちよく応対してくれたところで給油したいからね〜。
GSの店長さん・・・ 公共性の高い商品を売ってんだから、誰にでも挨拶しなきゃダメだぞ。 ぼくのような仕入先だってお客さんになることもあるわけだし、店の前を群がって歩いている中学生だってそうだ。 そこを歩いているってことは家が近所なんだから、18歳になって免許を取れば、彼らがお客さんになる可能性は相当高いんだぞ。 店に入ってくるお客さんのジャマになるからといって、しょっぱそうな顔して歩行者をジッと見たり、歩行を制止したりするな! ぼくが言いたいことの意味が、あなたにはわかりますか?
|
|
|