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2005/12/07(水)
木枯らしに抱かれて
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日曜日(4日)以降、四国地方もグッと冷えこんできた。 毎朝の最低気温が2〜4℃、最高気温が10℃を割りこむ日も多い。 冬らしいといえば冬らしいんだけど、去年はこんなに寒かったっけ? 頼りない記憶を呼び覚ますと、こんなに寒くなかったような気がする。
このところ冷たい北風が強く吹き荒れているせいか、近くの山を見ると、木々の葉が赤や黄色に色づいているのがはっきりとわかる。 狭い路地や民家の庭は落ち葉でいっぱいだ。 「木枯らしに抱かれて/小泉今日子」あの歌いいな。 冬本番を迎えた今の季節にぴったりだ。
朝の凍てついた空気のなか、白い息を吐きながら荷物を抱え小走りに駆ける。 顔なじみのばあちゃんが庭先でホウキを持ち、落ち葉を集めている。 ぼくが近づくと、しわくちゃの笑顔で声をかけてくれる。 「おはよう!寒いのに元気やねえ」 朝一番エンジンが温まっていないぼくだけど、精一杯元気に挨拶を返す。 「おはよーっす!今日もゲンキ♪ゲンキ♪」
1軒配達を終えて、再びばあちゃんの近くを通る。 「ちょっと待って。コーヒー飲む?」 ばあちゃんの右手には赤とコーヒー色のあの缶が1本。 おっと・・・差し入れじゃん! 人の情けは甘んじて受けなきゃ、絶対にバチが当たるってもんだ。 「うんっ♪ありがとう」 でも、この缶コーヒー冷たいんですけど・・・(笑)
「がんばり〜!」 ばあちゃんの声援が背中に聞こえる。 ぼくは振り返って手を振り、それからクルマに飛び乗る。
こんな朝のスタートが切れた日は、きっと一日中ずっと絶好調。 つらいことも多い仕事だけど、今日一日もがんばろうって気になれるんだ。
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