【青春交差点】
 
いつもどんなときも。ぼくはぼくらしく。
 
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2005/02/11(金) お嬢さんを・・・ぼくのお嫁さんにくださいっ!
 
≪10日の日記からの続き≫

突然立ち上がり目の前に正座したぼくを見て、彼女の母ちゃんは一瞬だけ驚いたようだけど、意外と冷静な感じでぼくのほうを向いて座りなおした。
ここまでの立ち居振る舞いは勇敢なぼくだったけど、大きく予想が外れて、ちょっとだけ動揺してしまった。
ついさっき彼女にプロポーズしたときとは違うDoki-Doki感が襲ってきた。

「あのう・・・えっと。さやかの母ちゃんに・・・じゃないや。さやかさんのお母さんに、今日は大事な話があります」
緊張して言いまちがえてしまった!
「はい、いいわよ」
彼女の母ちゃんはぼくの失言をクスッと笑いながらも、やっぱり冷静で、彼女がぼくにプロポーズされたことを知っているんだと確信した。
こうゆう場合、相手が用件を知らないほうが圧倒的に話しやすい。
用件を聞かされたときの驚きで、聞き手のほうは一字一句噛みしめて聞くことができないからだ。

さて、どう言ってやろうかと考えているうちに、かなり間延びしてしまった。
「どうしたの?緊張することはないのよ」
彼女の母ちゃんに見透かされてしまった。
「あっ、はいっ。ドキドキしちゃって、すいません。チョー大事な話がありまして・・・」
と、また同じことを繰り返す慌てぶりで、こりゃどうしようもねえ(…苦笑)

「うんうん。ゆっくり話せばいいよ」
優しく見つめられているはずなのに、頭の中には16歳のときの悪夢がよみがえる。
ぼくはなにも言えなくなり、下を向いた。

しばらく沈黙が続いたあと、彼女がぼくの隣に来て、ヒザの上に置いていたぼくの左手を取り励ましてくれた。
「ゼッタイに大丈夫だから、ゆうやくんが思った通りに言えばいいよ」
彼女に励まされ、ぼくは再び勇気を取り戻した(…単純!)

ぼくは一度深呼吸をしたあと、彼女の母ちゃんの目を見すえ、今度は詰まることなく短い言葉を言い切った!

「さやかさんのお母さん!さやかさんを・・・ぼくのお嫁さんにくださいっ!!」

ここでまた世界中の時が止まり、ロンドンのグリニッジ天文台では、昨日から2日続けて世界標準時刻の修正を余儀なくされたとゆうから驚きだ(…デマ!)

さて、彼女の母ちゃんはしばらく黙っていたが、ぼくの目を見てこう言った。
「わかりました。なにもできない娘ですが、どうかよろしくお願いします」
「ただ、目の中に入れても痛くないほどかわいがってきた娘ですから、それ以上に大切にしてやってください」
この瞬間、やった〜ッ!としか言葉に出来ない感激がぼくの身体を突き抜けた。

「ありがとうございます!さやかのことはずっと大切にします。ぼくらに子どもができたら、お母さんも一緒に暮らしましょう」
マジで考えていたから言ったまでのことだけど、これがウケたみたいだ。
「ホントにかわいいことを言ってくれる子だね。でも、心配しなくていいよ。こう見えても、まだまだ若いんだから」
と言いながらも、そのとき彼女の母ちゃんの目には光るものが・・・。

そして、娘が母に抱きついた。
「お母さん、ありがとう!ホントにありがとう・・・」
そして、ふたりは清らかな涙を流す。
ぼくはこれ以上ない感激で、すっかり曇ってしまった瞳の奥に、母娘の美しい愛情をしっかりと焼き付けた。

 ◇ ◇ ◇ ◇

その光景に見とれながらも、ぼくの心は大宇宙の旅を始める(…ただ思考が飛んでしまうだけのこと!)

25年間それなりに$ク一杯生きてきた(…と思う)。
その中で人生、恋愛、愛情、友情、結婚、仕事、そして家族・・・いろんなことを思い悩んできた。
が、どれひとつ答えを見つけられずにいる。
そんな自分を恥ずかしい人間だと思ってきた。

でも、結婚を決意するまでの過程で、ぼくは自分とゆう人間が少しだけわかってきたような気がする。

「あのときはバカだったよなあ」
と、いま思い返せば反省することのほうが多いけど、それでも、そのときの自分なりに必死の思いで走っていたわけだ。
あとになって評論したところで、そのときの自分と同じ気持ち、同じ状況には二度と戻れない。
自分を取り巻く環境は日々刻々と変化しているから、やり直せない過去を思い煩っても仕方ないんだ。
こうゆう内容の文章はいままでに何度か書いているが、頭ではわかっていても、魂が理解していなかった。

しかし、キミを真剣に愛することで、ぼくは確かに生まれ変わることができた。
ぼくはもう宇宙人じゃなく、立派な人間だ(…意味不明?)
これからキミとふたり、長い長い人生の旅路を歩き始める。
ぼくひとりで出せなかった答えを、ふたりで探しにゆこう・・・。

 ◇ ◇ ◇ ◇

「ゆうやくん。ちょっと・・・ゆうやくんったら!早く食べないと、お肉なくなっちゃうよ」
彼女の声で現実に戻ると、先ほど感動的に抱き合っていた母娘が大口を開き、すき焼き鍋をつついているじゃないか。

「あれっ、ずるいよ〜ッ!ぼくの誕生日なのに」
「ひとりでたくさん食べたじゃない!」
「あんなジロジロ見られたら、そんなに食えねえってば!」
「ジロジロ見てたから、たくさん食べたことを知ってるの!」
「まいっか。緊張したから、またハラ減ったことにしよっと」

ぼくらは無意味な争いを未然に防ぎ(?)、たったいま約束したばかりの新しい家族で、笑顔のトライアングルになった。
そして、ぼくは9年3か月ぶりにやってきた家族団らんのしあわせを、いつまでもいつまでも・・・噛みしめた。

さあ、今度は5月22日。
彼女の誕生日(…ちなみに田中麗奈と同じ!)にでっかいことをやらかしてやろう!
一生忘れることがないほどのすんげえ記念日にしてやる。
 


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