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2005/02/04(金)
緊急指令☆送別会の準備をせよ!
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我ながら思うに、このところすっかり業務が板についてきた。 商品の選定や性能の問い合わせには答えられないけど、簡単な注文なら受けられる(…オッホン!) ネクタイも似合ってるし(…自画自賛?)気分はなんだか商社マン! だけど、会社から支給されているワイシャツのサイズがフリーサイズ≠ナ、キャシャなぼくにはかなりデカすぎる。 クビ回りがスカスカで、気になって仕方ねえぞ(…笑) まあ、タダだからガマンすっか。
今日、午後からはほとんど電話も鳴らず、ウルトラ★マニアック(…知ってる?)にヒマだったから、よしりん(正確には小林よしのり)の『新ゴーマニズム宣言◇第14巻』を読んでた。 一回でも読んだことがある人ならわかると思うけど、ゴー宣は基本的にはマンガのくせに異様なほど文字数が多い! 取り上げているテーマも時事問題とか国家と戦争論とか、マンガってゆうより社会派の思想言論書≠ンてえだ。 ぼくは高校生の頃からずっとゴー宣シリーズの愛読者で、「ゴー宣の本と出会ったおかげでグレることなく、純情まっすぐに生きてこられたんだと感謝している(…笑) でも、いまここで書評を書くつもりはないから、このへんでやめとこう。
そのゴー宣14巻を一心不乱に読みふけっていると・・・。 「なに読んどんや?エロマンガでエッチの勉強か?ゆうやは若いけん、すぐにタマるんやろなあ」 と、後ろから所長が、ぼくの右肩に油ギッシュなアゴを乗せるような感じで(…接触はしてないけど)のぞきこんできた。 わっ、キモ〜! 「ちがいますよ!これ社会派のマンガです。知らないんですか?文字の部分が相当多いでしょ?」 どうやらマンガ=エロ本≠セと単純に考えてるようでハラが立ったから、即座に言い返してやった。 「知らんなあ。エロ本じゃなさそうやけん、まあええわい。けど、エロ本はアカンで。おまえもいまは受付のフロントなんやからな」 そんなこと言ってるけど、応接コーナーのマガジンラックには『みこすり半劇場』がぎっしりなわけで、あっちのほうを先に撤去しろって!
ちなみにこの会社では、電話も鳴らず、来店客もなく・・・そんなヒマなときには本を読んでもいいことになっている。 これはバイトのぼくだけの特権で、正社員には許されていない。
次に所長は、女子社員の席に近づき・・・。 「それはそうと石田さん、今月の終わりぐらいに送別会の準備をしてくれんか?」 おもむろにこう言った。 「エーッ!誰の送別会ですか?」 月末締めの仕入れ請求書のチェックをしていた女子社員は、あまりにも突然の指示に驚き、頭を上げた。 「正式な辞令が出てないけん、教えてやりたいけど、いまはまだ言えんなあ」 所長は得意そうに微笑んだ(…軽率なヤツ!) とゆうことは、絶対に内示は出ているんだ。 「こっそり教えてくださいよ〜」 女子社員は自分が転勤することはないから、気楽なもんだ(…笑)
「経費はどっから出るんや?一人どれぐらい出るん?」 「会社からは出ないでしょ?所長のポケットマネーじゃないですかあ?」 「アホゆうな!10人分も出せるかいな」 と、2人がくだらないながらも具体的な話を始めたから、ぼくは再び読書に没頭した。
でも、ぼくは知っている。 誰がどこに転勤させられるのか、お客さんから聞いて知っている。 そのお客さんとは、ぼくの「エヘヘヘ」にイチャモンを付けたくそババア≠セ。 そして、くそババアに話をしたヤツは・・・所長その人なのでR。
転勤させられそうな部下は、まだなにも聞かされていない。 5月には結婚式が控えていて、新築のアパートへの入居も予約してあるとゆうのに・・・。 会社から辞令として言い渡される前の段階で、本人に噂話として伝わったら、どうゆう気持ちがするだろう? あまりにもかわいそうじゃないか! 残念なことに、所長はそんなことなんか全く考えてない。
大企業に勤める総合職のリーマンにとって、異動は逃れられない宿命だ。 結婚が間近だろうと、お嫁さんが妊娠中だろうと、もっか別居中で離婚寸前だろうと、会社側はお構いなしだ。 いちいち個人の特例を認めていたら、組織として成り立たないことぐらいは、ぼくでもわかる。
しかし、上司たる者は、部下に内示が出た段階で、まず本人と2人でじっくりと話をするべきだ。 しぶしぶながらも納得ずくで転勤してもらえるよう努力をするのが、上司としての使命じゃないのか? それなのに、うるさいお客さんに「ここだけの話ですけどねえ・・・」と極秘情報をベラベラしゃべって、必死になって点数稼ぎをしているつもりか?
他人事ながら情けないことだと思う。 この所長ってバッカじゃねえの? いままでも疑ってきたけど、この件で確信に変わった。 会社に対しても、そして大切な部下に対しても背信行為だっつーの! おまえなんか・・・そうだなあ・・・ブタにしてやろうか?
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