【青春交差点】
 
いつもどんなときも。ぼくはぼくらしく。
 
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2005/03/21(月) 遥かなるジイちゃん☆墓参り編 第1話
 
春のうららのハッピーマンデー。
今朝は少しばかり早起きをして、彼女とふたりで、ぼくのジイちゃんと彼女の父ちゃんのお墓参りに行ってきた。


「おはようございま〜す」
大きな声で挨拶をして、彼女の家の玄関をくぐると、すぐに母ちゃんが出てきた。
「おはよう!朝ごはん食べた?」
まっすぐに見つめられると、食べてきたなんてウソも言えず・・・
「ううん。なんか食べさせてよ」
と、ついホントのことを言って甘えてしまう(…笑)
「だったら、味噌汁を温めてあげる。おいで」
「あっ、はい!」


ぼくは、このところ毎晩とゆうほどでもないが、仕事帰りに彼女の家に来て、晩ごはんをいただき、ちゃっかりお風呂にも入れてもらっている。
すっかり歩き慣れた、小さな家のわりには長い廊下を、スピードスケートの選手のような格好で音を立てぬよう滑るのが好きだ。

2、3歩滑ったところで母ちゃんが振り返り・・・
「あら!またそれをしてる」
母ちゃんの笑顔がまぶしくて、どこか切ない瞬間。
「エヘヘヘ・・・廊下がキレイになって、うれしいでしょ?」
ぼくは照れ笑いをしながら、居間まで滑る。

「その靴下、誰が洗濯するんでしょうね〜?」
とゆう母ちゃんのひと言にドキリとした。
「さやかでしょ?えっ?もしかして母ちゃんなの?」
居間にちょこんと座ったぼくは、会心の滑りで少しテカった足の裏を見ながら、恐るおそる聞いてみた。
「さあ・・・」
う〜ん、クビをかしげてゴマかされたけど、疑惑ワクワク?

もうすぐ義理の親子になることだし、見られても触られても困ることはないが、あれもこれも全部ってことになると・・・ちょっと恥ずかしいかも。

そんな優雅なことを考えていたら、朝ごはんがすぐにできてきた。
「もしかして用意してくれてたの?」
瞳をキラキラさせて聞くと・・・
「そうよ。ゆうやくんにはもっと体力をつけてもらわないとねっ」
やっぱり!
ありがたきは母上さまの愛情。

アツアツのご飯に味噌汁、それに名もなき焼魚がひと切れ。
ぼくは漁師の孫なのに魚の名前をあまり知らない。
普段も朝ごはんをちゃんと食べているとはいっても、菓子パン1個とコーヒー牛乳で、それに比べれば大したご馳走に違いない。
あとは漬け物が一点添えてあれば、平均的な日本の家庭の朝ごはんなのだろう。
けど、ぼくは漬け物がキライで、母ちゃんはそれを知っているから出さない(…笑)

ぼくはこの新しい母ちゃんの愛情に応えるため、それはそれは精一杯おいしそうに(…実際においしいけど、さらに!)出されたご飯を食べてあげるのだ。
「男の子もいいね〜」
と、そんなことをつぶやきながら、母ちゃんがうれしそうにぼくを見つめていると、「家族っていいよなあ」と心から思う。


さて、このところの主な話題は、やはり2か月後に迫った結婚式と披露宴のことだ。
入場のときはこの曲にしようか、キャンドル☆サービスのときに流す曲はどうしようか・・・。
親の挨拶はできればしたくない・・・などと、たった一人しかいない親である母ちゃんがわがままを言ったりする。
もしかすると、こんなことを考えている今が一番楽しい時期なのかもしれない。
本番なんてあっとゆう間に終わってしまうのだろう。

「遅いわねえ。あの子ったらホントにグズだから。ちょっと呼びに行ってみるね」
母ちゃんがそう言って立ちかけたとき・・・
「おはよう!待たせてゴメンなさ〜い」
と、彼女が居間に入ってきた。
待たせること30分。
やっと仕度が整ったようだ。


≪続く≫


 ◇ ◇ ◇ ◇


[イメージ]画像は
【ジイちゃんの海】

ジイちゃんが眠っている墓地から眺めた海は、大体こんなカンジ♪です。
大体≠ニゆうからにはワケがあり、実際には墓地からの眺めではありません。
キモい樹木がジャマをしてイイ景色が写せないのです(…残念っ!)
んで、墓地から少し下ってきた県道でパチリ!
ビミョーに霞みがかかってますが、それがまた春らしいところ。

桜は全然写ってないけど、ぼくの耳には直太朗の『さくら』が聴こえてきます。
霞みゆく景色の中に♪あの日の唄が聴こえる

遠い日、ジイちゃんがぼくを抱っこしてくれて、よく聴かせてくれたあの唄は・・・。

春に♪春に追われし♪花も散る
酒ひけ♪酒ひけ♪酒暮れて
どうせオイラの行く先は♪
その名も網走番外地♪
≪高倉健網走番外地≠謔閨

なんと!この唄だった。
ジイちゃん、なんてゆうか・・・マジ優雅だったんだなあ(…笑)

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