【青春交差点】
 
いつもどんなときも。ぼくはぼくらしく。
 
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2005/03/23(水) 遥かなるジイちゃん☆墓参り編 第2話
 
3月21日のお話です。


ぼくと彼女は、近所の花屋さんへ行きしきび≠買った。
それから、まず向かったのは彼女の父ちゃんが眠る墓地だ。

昨日、母ちゃんがお参りを済ませていて、几帳面な母ちゃんのことだから当然とはいえ、チリひとつない美しさに感動!
ぼくは墓石に水を掛け、線香をあげたあと、14年前まだ36歳の若さで他界した彼女の父ちゃんに向かい手を合わせた。

 ◇ ◇ ◇ ◇

さやかの父ちゃん、はじめまして。
ぼくは、5月にさやかをお嫁さんにもらうことになった『ゆうや』って言います。
あっ、父ちゃんって呼んでもいいですよねっ!

さやかのことを天国から見守ってくれている父ちゃんのことだから、知っているとは思うけど・・・。

ぼくはあまりイイ家庭に育った子ではありません。
両親は10年前に離婚しています。
おまけにぼくはどっちにも引き取られず・・・とゆうか、自分で望んだ道でもあるんだけど、ひとりぼっちで生きてきました。
だから、こんなかわいくて気持ちのやさしい子がお嫁さんになってくれるなんて、ホントは夢なんじゃないかと不安になったりします。

ぼくは金持ちの息子でもないし、大卒のエリートでもないし、リーマンが務まらないタイプです。
三食昼寝付きで娘を頼む・・・と言われたら、たぶん無理だと思います。
申し訳ないのですが・・・それが正直なとこなのでゴメンなさい。

父ちゃんから見れば、ぼくは気楽に夢を追いかけている、ただの風来坊に見えるかも知れません。
しかし、これでもぼくは社長なんです!
ホリエモンなんかと比べれば、とてつもなく規模は小さいけど。
ぼくは自分の意思で配達の仕事を請けて、その仕事先のA社とB社に出勤しています。
さやかはナースの資格を活かして、自分の意思で病院での仕事を請け負っています。
そう思いこめば、つらい仕事でもストレスを感じません。

ふたりで合計3社から得た労働代金は、全部さやかに預けていて、その中から部屋代やガソリン代、食費とか光熱費とかの必要経費を支払い、残りは貯金してます。
ぼくは社長だから、仕事先の誰からも勤務評定されることはないし、誰の昇格も降格も気になりません。
自分のために、さやかのためだけに一生懸命働くのです。
この点は共同経営者のさやかも全く同じです。

ぼくらはこうゆう考え方で、ぼくらの会社(=家庭)を経営してゆくつもりです。

そして、いつかぼくがベストセラー小説をかっ飛ばすのが、ふたりの夢です。
夢のあとで見た現実が、たとえ空振り三振でも構いません。
目標に向かって前進してゆくパワーがあれば、少々困難な目に遭っても、辛抱できる気がするのです。

それから、ぼくはバカがつくほど、底抜けの一途です。
さやかひとりを一生、いや、生まれ変わってもずっと愛し続けることなんて簡単にできてしまいます。
必ずしあわせにする自信があります。
それは、ぼくらがお互いにしあわせのバー≠低くしているからです。
毎日そばにいて、仲良く明るくゲンキ!ゲンキ!に暮らすことができたら、それ以上のしあわせはない・・・と。

さやかはホントに純粋な女の子で、まっすぐで、不器用で・・・。
芯の強い面もあるけど、泣き虫で、少しのろまで、すぐに壊れてしまいそうで・・・。
でも、そんなさやかの全てが大好きなので、ぼくが全身全霊を捧げて守ります。

だから・・・
父ちゃん!どうか安心してさやかを任せてください!

あと・・・
母ちゃんとも仲良くやってゆけるから、絶対に淋しい思いをさせることはありません!

勝手ですが、ずっとぼくらを見守っていてくださいね。

できれば会ってお話がしたかったです。

 ◇ ◇ ◇ ◇

隣で手を合わせ、目を閉じている彼女も、きっと同じようなことをお祈りしているに違いない。

写真でしか見たことがない父ちゃんが、ぼくの心の扉を開き、やさしく笑ってくれるのが見えた。
満面の笑顔で「うん、うん」とうなずいてくれるのが見えた。

父ちゃんと話し終えたとき、そんな気がした。

大げさだったかなあ・・・。
そんなことないよなあ。

大切な女の子への愛を貫く覚悟
自分の命に代えても守りとおす決意
しあわせを求めてがんばり続ける勇気

これは絶対に必要だと思う。

 ◇ ◇ ◇ ◇

さあ、次はジイちゃんのお墓だ。


≪続く≫
 


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