【青春交差点】
 
いつもどんなときも。ぼくはぼくらしく。
 
ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2005年5月
前の月 次の月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
最新の絵日記ダイジェスト
2006/05/28 チョー重大なお知らせ
2006/05/27 しまなみ海道5 ―楠の神木―
2006/05/26 しまなみ海道4 ―台海岸―
2006/05/25 しまなみ海道3 ―しあわせの鐘―
2006/05/24 しまなみ海道2 ―多々羅大橋―

直接移動: 20065 4 3 2 1 月  200512 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200412 11 10 9 8 7 6 5 月 

2005/05/16(月) 微熱の文神2 ―母ちゃんといっしょ―
 
15日付日記からの続きのお話です!
第1話を読んでないキミは、そっちを先に読んでね♪

▼第1話▼
微熱の文神1 ―脱水症状との熱い戦い―
http://diary1.fc2.com/cgi-sys/ed.cgi/rommel/?Y=2005&M=5&D=15

 ◇ ◇ ◇ ◇

ぼくらは母ちゃんのマイカー☆ムーヴに乗り込んだ。
勝気な母ちゃんは、ローリング☆ストーンズ『40リックス』をBGMにして、春の夜をバリバリかっ飛ばす。
20分ほどで、一番近くの救急病院に到着した。

受付を済ませると、たまたま空いていたので、すぐに診察の順番が回ってきた。
驚いたことに、母ちゃんは診察室の中まで一緒に入ってきた(…さすがにこれは恥ずかしかったかも?)

高木ブーによく似たお医者さんの診断結果は、「腹痛と下痢はウイルス性胃腸炎が原因です」とゆうことだった。
さらに、「高熱と下痢で脱水症状が起きているので、すぐに点滴をしないと危険な状態です」と、ぼくらにとってはかなりショックな言葉が告げられた。
「毎日ちゃんと水分補給して、大事な身体が干乾びないようにするんだよ」
何度も注意してくれた愛しい彼女の顔が浮かぶ(…全然守ってなくて、ゴメンね!)

日付は既に月曜日になっていて、朝になれば母ちゃんは仕事に出なければいけない。
点滴が終わるまでには2時間以上もかかるから、母ちゃんを待たせておくのは気の毒だ。
「点滴終わったらタクシーで帰るけん、母ちゃんは先に帰っときや」
ぼくは母ちゃんに先に帰るよう促した。
が、母ちゃんは頑として聞き入れようとしない。
「とんでもない!ゆうやくん一人にはでけんわ。そばについとってあげる」
とゆうことで、ぼくと母ちゃんはそれから約2時間、ベッドが8つもある広い処置室の中で過ごすことになった。

男性看護士が注射針をセットし、薬液が落ちるスピードを定め、点滴治療が始まった。

母ちゃんは、ぼくの胸のあたりを手のひらでそっと叩きながら、「ねむねむ」のリズムを刻む。
「寝てもいい?」
「うん。ええよ」
しかし、目を閉じてみるものの、母ちゃんの存在が気になって、なかなか眠れない。

「やっぱ寝れんなあ。なんでもええけん、本取ってきて」
「あいよ」
ぼくは『新潮』とかの週刊誌を期待していたけど・・・。
「男の子向けの本ゆうたら、こんなんしかなかった〜」
と、持ってきてくれたのは、なんと『きかんしゃトーマス』と『五星戦隊ダイレンジャー』の絵本だった。

これにはぶっ飛んだけど、「なんでもいい」とお願いしたのだから、仕方がない(…トホホ!)
お目付け役がいる不自由な空間の中では、週刊誌のグラビアページの水着ギャルを凝視したりすることなど、絶対に許されるはずもないんだから。

そこで、ぼくは母ちゃんと一緒に、絵本に書いてあるクイズにチャレンジして遊んだ♪
でも、母ちゃんにはわからない問題が、番組を見ていたぼくにはすんなり解けるのが悔しかったようだ。
「それならば・・・」と言って、ボロボロになった『セーラームーン』の絵本を探し出してきた執念には、正直参った(…笑)

 ◇ ◇ ◇ ◇

しばし童心に帰り、愛しい母ちゃんと過ごす・・・懐かしいひととき。
ぼくは健康であることのしあわせ、家族の愛に包まれて生きていられることの喜びを感じる。

「さやかを頼むね。なんにもできない子だけど、ホントによろしく頼むね」
帰り道のクルマの中、母ちゃんがポツリと言った。
「はいっ!!」
母ちゃんが大切に大切に育てた娘さんの笑顔を・・・ぼくは強く優しく守り抜こう!

結婚まで1週間。
決意を新たにするぼくであった!
 


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.