【青春交差点】
 
いつもどんなときも。ぼくはぼくらしく。
 
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2005/06/15(水) 僕の見た「大日本帝国」 〓後編〓
 
本書【僕の見た「大日本帝国」】は、ひとりのバックパッカー青年が、サハリン(旧樺太)の南半分、台湾、韓国、北朝鮮、ミクロネシア(旧南洋諸島)、中国東北地方(旧満州)を旅した記録である。
4年近くの歳月を費やして、大日本帝国の足跡を探し求めたノンフィクション・ストーリーなのだ。

著者の西牟田靖さんは大阪出身で、ぼくよりちょうど10歳年上の1970年生まれ。
もちろん戦争を知らない世代の若者だ。
凝り固まった思考の知識人でもなければ、史料批判だけに終始する歴史家でもない。
年上の方に対して失礼だが、右や左の思想に染まっていない真っ白な感性≠ヘ眩しくもあり、徹底して貫かれているニュートラルな視点≠ノはさわやかさを感じる。

長い長い旅路は、2000年夏、西牟田さんがたまたま訪れたサハリンの海辺の村で、神社の鳥居を見たことから始まる。
日本にしか存在しないものだと思い込んでいた鳥居が、ロシア領のサハリンにいまもなお残っていることに驚いたのだ。
同時に素朴な疑問が湧きあがってくる。
「だったらほかの日本の元領土ではどうなっているのだろう」
こうして好奇心に突き動かされた西牟田さんは、日本の足跡を求め、かつて大日本帝国だった場所を訪ね歩くことになる。

内容については、ひとりでも多くの日本人の皆さんに読んでいただきたい。
小泉首相の靖国参拝や竹島問題、歴史教科書採択の件で中国・韓国・北朝鮮がオーバーヒートしているいまこそ、「ぜひ読んでください」と声をからして叫びたい!
西牟田さんが旅先で遭遇した反日と親日の感情は複雑で、その真実はテレビや新聞が伝えるほどには単純じゃないことがわかるはずだ。

 ◇ ◇ ◇ ◇

内容には触れないけど、西牟田さんに好感を持った文章をいくつか紹介しておこう。

◆第一章「ロシアの鳥居」より
日本とロシア両方の血筋を引くナターシャとゆう女の子(20歳)と出会い、「うちに来てください」と言われて・・・

「えっ、ほんとにいいの?助かるなあ」
「でも私の家は小さくてみすぼらしいですよ」
恥ずかしそうに彼女は言った。
それが謙虚なのか、本音なのかはわからなかったが、日本人的な奥ゆかしさを彼女の態度に感じ、一目惚れしてしまいそうになっていた。

・・・いかにも普通の若者≠轤オい一文!

◆第二章「山の中の敬礼」より
台湾の離島で知り合った若者たちと食事をしたあとの場面で・・・

「アリガトー(阿里阿多)」
みんなが口を揃えた。
アリガトー。それは日本語なのだろうか。
それとも台湾語なのだろうか。
どう区別していいのかわからなくなってしまった。

・・・ぼくら若者にも親しみやすい文章!(これはほんの一例にすぎない)

◆第三章「交差する感情」より
竹島に向かう船の中、周りはすべて韓国人・・・

「島をかえせ!」
「日本のもんじゃい!」
そう叫んでみた。
だが、圧倒的多数の韓国人の歓声と船のエンジン音にかき消されるという無残な結果に終わってしまい、ひどい無力感に襲われてしまった。

・・・燃え上がる漢民族ナショナリズムに立ち向かう勇敢な行動に拍手!

 ◇ ◇ ◇ ◇

この本を読んだあと、ぼくは自分の祖国、日本国が前よりもっと好きになった。
日本人に生まれてきてよかった!
ニッポン☆バンザイ!

ぼくらのジイちゃんの世代は、激動の時代、世界を相手に死に物狂いで戦ってきたんだ。

空、海、山、川の自然と四季に恵まれた美しい郷土を守るため・・・。
両親と家族を守るため・・・。
そして、愛するヤマトナデシコを守るため・・・。
日本男児に後顧の憂いなく戦ってもらうため・・・。

みんなが労を惜しまず、命も惜しまず、総力を尽くし切った。
最後まで日本人らしく、潔く戦ったんだ!

平和ボケした時代に生きるぼくらが、いまの感覚で大日本帝国を語ることはまちがっている。
だから、これからのぼくには右も左も関係ない。
大東亜戦争で犠牲になったすべての人たちに哀悼の意を表するとともに、生き抜いてきた人たちには感謝の念をもって接しよう。

せめてぼくにできることといえば、その程度のことしかないんだ。

 ◇ ◇ ◇ ◇

西牟田靖さん、ありがとうございます。
生涯忘れることのない名著に感謝します。


≪完≫

【関連記事】
◆僕の見た「大日本帝国」〓前編〓
http://diary1.fc2.com/cgi-sys/ed.cgi/rommel/?Y=2005&M=6&D=14

 ◇ ◇ ◇ ◇

[イメージ]画像・・・
僕の見た「大日本帝国」
表紙もかっけーぞ!!
まだ見てない人は・・・
↓さーさークリック↓


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