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2005/07/24(日)
夏休みの悲劇 ―消えたアイスケーキ―
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アイスケーキなどを入れている発泡スチロールのケースは熱を通さない。 家の断熱材に使われるほどの素材だから、保温能力は抜群だ。
したがって、クール宅急便でアイスケーキを送るなら、発泡ケースの内側に保冷剤を入れなければならない。 そうしないと、運送途中いかにマイナス30度の冷凍庫でギンギンに冷やしても、受け取った人が開けてビックリ! 中身はドロドロの液状だったとゆう場合が稀にある。 もちろん、アイスケーキにしろ魚介類にしろ、プロのお店屋さんが発送する場合には、そんなミスはまずありえない。
危険なのは、個人宅から発泡ケースを使用してクール発送しようとするときだ。 「発泡が熱を通さんとは聞いてないがねっ!」 ・・・と、自分の無知を自慢げにひけらかし、大音響でたなあげ音頭≠歌うオバチャンが現われるおそれがあるのだ。
ホントは「聞いてない」じゃなくて、「へえ〜知らんかったわい。ゴメンなさい」でしょ? そう言いたいのはヤマヤマだけど、はっきり言えないのがつらいとこなのだ。
そこで、ぼくらドライバーがクール便の集荷に行った際には、「保冷剤は入れてますか?」と必ずひと声かけることにしている。 荷物の配達が完了した段階で、「中身が溶けとった」とか、「クールやのに生温かい」とか、くだらないクレームをつけられたくないからだ。
さてと、以上がクール宅急便に関する代表的なクレーム。 そして、次に紹介するのは、世にも珍しいクレームだ(…笑)
宅急便ドライバーの太郎くんが、暮武(くれむ)さん宅へクール冷凍便でアイスケーキを届けたときのこと。 時刻は10時前後。 チャイムを押すと小学生らしき息子が出てきた。 その子は宅配荷物の受け取りに慣れている様子で、配達票を差し出すと、玄関の下駄箱の上に置いてあった印鑑を押してくれた。 太郎は「ありがとうね」と言って、その子の頭をなでてやった。 なんの落ち度もなく、完璧な配達完了のワンシーンだ。
ところが! 18時ごろになって、太郎のケータイが鳴った。 上司からの電話だった。 話を聞くと、暮武さんから先ほどの配達の件でクレームが入ったらしい。 ひょっとして、ケーキが溶けていたんだろうか? いやいや、そんなことは絶対にない!! 冷凍庫から出したときにケースを左右に揺すると、冷凍品特有のコツンとゆう音がしたはずなのだ。 太郎にはクレームの理由が全く思い浮かばなかった。
それもそのはず・・・。 暮武さんちの奥さんはこんなことを言ったのだから。
ウチは夫婦共働きなので昼間は留守をしているが、夏休みのいまは子供たちだけが家にいる。 そこへ配達員がケーキなんかを届けたもんだから、子供らが勝手に食べてしまった。 下の子の誕生日を祝って、家族で一緒に食べようと思っていたのに・・・。 もしお腹をこわしたりしたら、どう責任を取ってくれるのか・・・。 とにかく、コールセンターの受付嬢がうっとりするぐらい、ものすごい剣幕だったらしい(…笑)
この奥さんは、なんでこんな想像を絶することでクレームをつけてきたんだろう? アイスケーキの到着をよほど楽しみにしていて、ひと口も食べられなかったことが、悔しくてしかたないんだろうな(…笑) それとも、わが子を思う純粋な親心とやらで、こんなことを言ったんだろうか?
どっちにしろ・・・。 ヘイ♪マダム! 頭のネジがどっか3本乱れてますよ!
◇ ◇ ◇ ◇
こんな具合に、幼稚園児や小学生のわが子が悪さをしても、叱るどころか、手厚く擁護するバカな親がいる。 わが子を守るだけならまだしも、悪さに及んだ原因を外部に求め、少年法を盾に(?)突撃してくるんだから困ったもんだ。 ぼくは自分の子どもが生まれたら、うざがられるほど可愛がるつもりだけど、何が正しくて、何をやってはイケないのか、それぐらいのことは厳しく教えてやるつもりだぞ!
しっかし、世の中にはさらに上をゆく者がいるんだよなあ。 そのお方は菊間父! 33歳にもなった娘が少年に飲酒をさせたうえ、泥酔状態にある少年をホテルまで送り届けもせず放置した事件で、この人は娘の非を一切認めず吠えまくり、バカ親ぶりを止めどなく発揮している。 こうゆう人が教育者の端くれとして、女子バレー部の監督をやっていてよいものか?
良いか悪いかを断じることはしないけど、ぜひ反面教師としての真価を遺憾なく発揮してもらいたい! 未来の母親の皆さん、そこんとこ・・・よろぴくねっ♪
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