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2005/08/23(火)
「十三の冥府」大和朝廷に滅ぼされた幻の王国?
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ずっと睡眠不足で、今夜はちょ〜眠いです。 体もあちこち痛いし。
まさか老化? ・・・んなワケないでしょ? まだ少年なんだから!
でも、いくら若いといっても、先月からちょっと働きすぎですかねえ??
とゆうことで、最近ぼちぼちと内田康夫の「十三の冥府」を読んでます。 ホントにぼちぼちです。 寝る前に読もうとするけど、せいぜい数ページめくると寝てしまうから。 睡魔に変身して襲ってくるのは疲れです。 決して!読んでいて「つまんねー」ってことじゃないよ。 内田さんの作品は、推理小説として面白いのはもちろんだけど、普通の小説として読んでも十分に面白いのだ。
蛇足ながら、だいたいぼくは内田さんのファンで、単行本を20冊ぐらいは持ってるもんね。 全然自慢できる数じゃないけど(…笑) それに古本屋さん、いつもあんがとさんです(…復笑♪)
さて、「十三の冥府」の舞台は、青森県の津軽地方。 近年脚光を浴びた「都賀留十三郡史」とゆうトンデモ古文書の跡を訪ね、名探偵浅見光彦が「まゆつば」と感じながらも奔走する。 まゆつばなトンデモ古文書「都賀留十三郡史」とは、どんな内容なのか・・・。 大和朝廷の成立以前、東北には津軽半島西海岸を中心とした一大勢力があった。 その祖先は長髄彦(ながすねひこ)、「記紀」では悪の権化として描かれているあの長髄彦≠ナある。 神武天皇の東征に故郷近畿を追われ、津軽にやってきた長髄彦は荒覇吐(あらはばき)王国を築き、大和朝廷と真っ向から対峙したとゆう。
ぼくらが教わった歴史には、全く登場してこなかった荒覇吐王国。 そんな王国が本州最北端に近い寒冷地に、はたして本当に存在していたのだろうか? 現在の青森県地方には、三内丸山遺跡に見られるように、縄文時代から高度な社会や文化が存在していたことは事実だ。 大和朝廷が全国統一を成し遂げた際、この地の先住民を征服あるいは追い出したのかも知れない。 もし仮に、荒覇吐王国の存在自体はでっちあげだったとしても、大和朝廷に抹殺された歴史もあったはずなのだ。 こうゆう発想に立てば、「都賀留十三郡史」を史実とする考え方があって当然だといえる。
歴史好き、特に古代史にロマンを感じる人にとっては、わくわくするような1冊になることでしょう。 大日本帝国時代と戦国時代が大好きなぼくでも、十分に楽しめつつあります。 (・・・メッタヤタラに関係ねえ〜♪しかも、現在進行形かよ?笑)
そういえば、内田さんの作品には歴史にまつわるものがたくさんあります。 「後鳥羽伝説殺人事件」とか「祟徳伝説殺人事件」とか、いまや伝説となった天皇の話もあるし、「箸墓幻想」では女王卑弥呼の邪馬台国論争を取り上げています。 また、「平家伝説殺人事件」とゆう作品もあったりして、全国の平家村出身者がどんなに喜んだことでしょう。 どうでもいいことですが、ぼくはこの「平家伝説…」に登場してくる美少女、佐和ちゃんのファンです。 この話だけにしか登場してこないのは残念だけど。 内田康夫ファンの間でも、浅見光彦のお嫁さん候補ナンバーワンといわれてます。
ドウデモついでに。 毎回モテモテながら急進純情派の浅見光彦が、チョーかっこいい!! 永遠の32歳(33歳説もある?)にして20代前半に見られるとゆうから、この人を置いてほかにかっこかわいい系≠フ教祖はいないような気がする。 架空の人物だけど。 礼儀正しく、知性にあふれ、人に対する思いやりもある。 是非こうゆう大人になりたいと思っています。 ・・・とまあ、ぼくはけっこうミーハーなのですよ。
あっ!! 肝心の事件については、全く触れてないぞ! 推理小説の書評を書いたはずなのに、どうしよう?(…笑)
まいっか・・・。 そんなものは本を買って読めばわかることだから! うーん、この一言には書評の存在とゆうものを根底から覆しそうな勢いがありますね。
それにしても、ぼくが手にしているこの本・・・ 2004年1月25日初版第1冊だ。 買ってから1年半以上もそのままだったのか(…遺憾の意ですな!) もっと早く読めばよかった。
一句詠んでおきましょうか。 睡魔きて♪好きな本より♪抱きまくら
お粗末・・・トホホ・・・
◇ ◇ ◇ ◇
[イメージ]画像 十三の冥府の表紙♪ ↓さーさークリック↓
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