【青春交差点】
 
いつもどんなときも。ぼくはぼくらしく。
 
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2005/09/20(火) キミが嘘をついた?
 
普段あまり走ったことがないエリアで、メール☆メッセンジャー☆ボーイをやっていたとき。
「メール・メッセンジャー・ボーイ」なんて呼び方をすると、さぞかしカッコよさそうにも思えるけど、要するに郵便屋さんの三輪車版みたいなカンジかな。

ある小さなお寺に配達にいきたくて、すぐ近くまでたどり着いているのは間違いないのだけれども、侵入路がどこなのか、ぼくにはさっぱり分からなかった。
バイクを停めて地図を眺めたけど、ページの切れ目にあたっていて地図を読みきれない・・・。
辺りを見回すと、すぐそこの庭先の陰に縁台を出して夕涼みをしている初老のおばちゃんがいた。

ぼくはニコニコしながら近づいてゆき、そのおばちゃんに道を訊ねた。
「こんにちは。ちょっと教えてほしいんですけど、極楽寺(仮称)へ入る道はどこですか?」
すると、おばちゃんは厚かましそうな顔をしたけど、指差しながら答えてくれた。
「あの向こうのほうに見えるバス停を越えたとこに細い道があるけん、そこを入っていったらええ」
「ありがとうございます」
ぼくは小さくお辞儀をして、早速おばちゃんが教えてくれた辺りに行ってみた。
しかし、左に入る路地はどこにもなかった。
道路脇にはずっと民家が軒を連ねていて、徒歩でも通り抜けることができない。

おばちゃんが座っていた縁台と、そのときぼくが立っていたバス停は長い直線道路。
恨めしげにおばちゃんのほうを見ると、素知らぬ顔でタバコをふかしていた。
「やられたな!」
そう思ったけれど、道路は一方通行でバイクの逆走はできない。
仕方なく2キロ近くも大回りをして、お寺の近くだと思われる少し手前の地点まで舞い戻ってみた。
そして、今度は徒歩で丁寧に確かめてみた。

すると、人ひとりがやっと歩ける程度の細い路地があった。
薄いメールを左手に持ち、民家の横を2軒通り過ぎると視界が開け、100メートルほど先にあるお寺がはっきりと見えた。
メールを郵便受けに投函し、バイクを停めてある表通りに出た。
さっきのおばちゃんが佇んでいる場所は、そこからだと見えない。
道路が大きく左に曲がっているからだ。

バイクを降りたときには気づかなかったが、すぐ近くに錆びついたバス停があった。
おばちゃんが教えてくれようとしたのは、実はこのバス停だったのかも知れない。
でも、おばちゃんは指を差して教えてくれたはずだ。
次のバス停を・・・。

一方通行に従い縁台の前を通ったとき、そこにおばちゃんの姿はなかった。
「おばちゃん、さっき教えてくれたバス停やけど、反対側やったよ」
「でも、ちゃんと行けたけんね!ありがとう」
考えてみれば、道を聞かれてわざと嘘を教える人はいないだろう。
それに、これからも顔を合わせることになるはずだから、そうゆうふうに声をかけようと思っていたのに・・・。

ほんの些細な出来事。
「あれ?ちごとった?ゴメンね」
と、おばちゃんの照れ笑いを見ることができたら・・・それはそれでしあわせな気分になれたはず。

それとも、「あんた、嫌味な子やね!」としかめっ面をされるんだろうか。

人と人とのコミュニケーションは難しいけど、相手の気持ちが読めないからこそ面白い。
この日のおばちゃんとは一期一会。
次の一期一会は、どんなシチュエーションで訪れるのだろう。

実にくだらないことを考えている・・・今日このごろのぼくなのだ。

では、青春のイージー★ライダー!そろそろ出発の時間です。

 


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