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2006/01/21(土)
真っ暗闇の世界
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閉ざされた円筒の空間
どす黒い油のなか
たったひとりでぼくは立つ
天然の油は本当は黒いものだけど
それさえわからないほど真っ暗闇の世界
ねじ曲がった天上から水滴が落ちてくる
何十年もかけて錆びきった水滴
あとは静寂
時間も止まる恐ろしい静寂
はるか上に見える小さな光だけがぼくの心の拠りどころ
わずかでも光がなければ簡単に気が狂うかもしれない
ぼくは闇が怖いから光を求めるんだ
そのことがやっとわかった気がする
ぼくにはからだがあるけど忘れてる
メットが配管に当たってコツンと音を立てるまでずっと忘れてる
痛くもないのに「いてっ!」と声に出してみる
なにも見えない・・・なにも聴こえない
ぼくは必死に飛び立とうとする
行き先なんてどこでもいいんだ
とにかくここから逃げ出したい
でも羽根が重い
重くてとても羽ばたけない
あんなに白かったぼくの羽根は油にまみれて真っ黒だ
早く飛びたい
明日はきっと飛びたい
作詩 ゆうや
◇ ◇ ◇ ◇
これが詩ですかねぇ? 詩状の文であることは確かですけどね・・・笑。
なんでこれほど陰気な詩を書いたかとゆうと、こうゆう場所で仕事をしているからです。
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