【青春交差点】
 
いつもどんなときも。ぼくはぼくらしく。
 
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2006/01/24(火) ペルシャ湾の水鳥
 
太古の昔、人がする仕事といえばほとんどが肉体労働ばかりだった。
夜明けと共に起きだしてきて働き、日が西に傾くと家に帰ってくる。
そんな生活だ。
農耕にしろ狩猟にしろ、とにかくからだを動かさなければ、人は生きてゆけなかった。
ところが、文明が高度に発達するにつれて、労働の内容も環境もすっかり変わってきた。
パソコンなど電子機器を相手に知恵や技能で仕事をする頭脳労働者が増えたし、自動化された機械を使ってモノを作り出す技術系労働者なども増えた。
原始の時代には想像すらできなかった種類の労働が生まれてきたとゆうことだ。

さてと・・・最近ぼくは仕事を変えた。
変えたと言っても、肉体労働系の自由業であることに変わりはない。
自由業は気楽である代わりに、仕事の内容自体がガラッと変わることもあるし、同じ仕事内容の継続で現場だけが変わる場合もある。

ぼくはここ3年間、配達を主な仕事としてきた。
受付ボーイとか接客、電話応対の仕事もやったけど、それはあくまで副業みたいなものであり、主たる仕事ではなかった。
配達とは、文明が生み出した最高の道具であるクルマ(自動車)を使って、荷物を運ぶとゆう単純な仕事だ。
荷物を抱えたり担いだりして歩くのは当然のこと、仕事のスピードアップを図るために走ったり・・・。
かなりキツイ日もあるが、大なり小なり毎日からだを動かしているせいで、スレンダーなこの肉体がぶよぶよになることはなかった。

そして、今やっている仕事は肉体労働系自由業の極致だ。
金髪のフリーター青少年やいかにも職人風のオジさんに混じり、スコップとかヘラとか自動化されていない道具を使って仕事をしている。
円管服(ツナギ)の上にヤッケと呼ばれるウインドブレーカーを着て、頭にはタオルを巻きヘルメットをかぶり、手には分厚いゴムの手袋をはめて・・・。
馬子にも衣装とゆうけれど、自分の姿を作業員詰所の横にあるトイレの鏡に映してみると、このぼくがなんと板につかないながらも職人さんに見えてしまうから不思議だ。

で、何をしているのかとゆうと、使わなくなって久しい重油タンクの底に入り、暗闇の中でこびり付いた重油のカスと格闘している。
この重油がとにかく重いのなんの!
江戸むらさきの「ごはんですよ」によく似た濃い黒褐色の物体で、さらに水飴みたいに粘り強いから、スコップですくおうとしてもなかなか思うようにはいかない。
まさに悪戦苦闘・・・油ギッシュな青春だ。

夜明け前に起きて送迎用のワゴン車に乗り、片道2時間もかかる遠い現場へと向かう。
その間に朝焼けを見たり、爆睡していて見なかったり・・・。
現場で油まみれになった後は、再び車中で2時間の睡眠をとって帰宅する。

・・・とゆうことで、最近のゆうやは早寝早起きな生活を送っている。

あと、どうでもよさそうでけっこう大事なことなんだけど、長渕剛の『JAPAN』をよく聴いている。
ペルシャ湾の水鳥たちが、なんだか他人事のようには思えないのだ。


 ◇ ◇ ◇ ◇


俺たちはまるでどす黒い油にまみれた♪ペルシャ湾の水鳥たちみたいに

息絶えだえそれでも必死に天高く飛び立とうとしてるのは♪富の向こうに何かを見つけたいから

『JAPAN/長渕剛』より


 ◇ ◇ ◇ ◇


ねっ!
これほどピッタリな歌詞も珍しいでしょ?
ただし、今のところ「富」なんてものには興味がないけど。

ついでに余談をひとつ。
湾岸戦争開戦直後の1991年1月、ペルシャ湾に大量の原油が流出した。
アメリカは「イラクが故意に流した」として、油まみれになった水鳥の映像とともに発表した。
が、これはイラクを悪者にするための情報操作だった。
実はアメリカがイラクの石油精製施設に撃ち込んだミサイルが原因だったとゆうことが後日判明したのだ。
ああくだらねぇ〜!
ブッシュ父も息子に負けず劣らず姑息なやつだったんだな。

 


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