【青春交差点】
 
いつもどんなときも。ぼくはぼくらしく。
 
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2006/01/26(木) 足るを知る ―ライブドア・ショックに思う―
 
ちょっと偉そうに感じるだろうけど、この文章は文中敬称略ってやつです。

ライブドアの前社長、堀江貴文が逮捕された23日以降、日本中まるでお祭り騒ぎだ。
堀江を「新時代の寵児」ともてはやし、喜々としてその護衛艦隊を組んでいたかに見えたマスコミはほんの数日前まで担いでいた旗艦堀江を放り出し、一斉に集中砲火を浴びせている。
ライブドア関連の株主は、持っている株券がただの紙切れにならぬようにと祈りつつ、何とか売り抜けようと必死だ。
ぼくが住んでいるネットのブログ界も、堀江逮捕の話題で盛り上がっている。
堀江が実行してきた錬金術は違法とされる可能性が高いのに、今もって堀江の主義・思想に賛否両論あるとゆうのは面白い。

ぼくの日記には堀江貴文に関する記事がほとんどない。
マトモに登場したのは、楽天がプロ野球パリーグに新規参入した2004年秋、「楽天はライブドアのお手柄を根こそぎ横取りしていった感じがする」と書いたぐらいだ。
堀江自身の人間性とか考え方については全く興味がなかったから、一切触れたことがない。
だけど、今回の事件には、ぼくら若者にとって大切な教訓がひとつ隠されている。
そのことを簡潔に書いておこうと思う。

ぼくがライブドア事件を知って一番痛切に思うこと。
それは、人間の欲望には限りとゆうものがないんだなってことだ。
堀江貴文など幹部が逮捕されたことによって事件の全容が徐々に明らかになるにつれ、その思いは強くなる。

 ◇ ◇ ◇ ◇

誤解を恐れずに言えば、人の心はお金で買えるのです。
女はお金についてきます。
ビジネスで成功して大金を手に入れた瞬間、「とうてい口説けないだろうな」と思っていたネエちゃんを口説くことができたりする。
その後は芋づる式です。

 ◇ ◇ ◇ ◇

堀江は2004年に出版した著書『稼ぐが勝ち』の中でこう書いている。
これを読んで「当たっている」と言う人もいれば、「違う」と言う人もいる。
「半分当たりで半分はハズレだ」と言う人もいて、受け止め方も人それぞれなんだろう。

ぼくは「人の心はお金じゃ買えない」と思う。
堀江の考え方は間違っている。
仕事を選ぶにしても給料が多い少ないとゆうことより、サービス残業を含む実際の就業時間とか年間の休日数といった時間を根拠にする人も多い。
もちろん、仕事自体にやり甲斐を感じることができるかどうかとゆう点も大切だし、自分の能力を発揮できそうなのかどうかもポイントになることは言うまでもない。
大企業に就職して人が羨む高給を得ながら、あっさり退職してしまう若者が後を絶たないのは、彼らの心をお金では買えないとゆうことの表われだと思う。

・・・と、ある程度一般受けを狙った書き方をしてみたけど、ホントはそんなことなんかどうでもいい。
無責任だけど、ぼくにとって大事なのは、ぼくがどう考えるのかとゆうことだ。

ぼくは「人の心はお金で買える」などと誤解を恐れず言える人の下で働くのは絶対イヤだ。
たったひとつの心をお金なんかに奪われたくない。
きれいごとだと笑われても、時間とか愛情はお金じゃ買えないものだと信じたい。
そして、できれば少しでも清らかな心の持ち主に心を奪われることを理想にしたい。

しかし、ぼくは自分の考え方を他人に押し付けようとは思わない。
「人の心はお金で買える」と思いたい人はそうすればいい。
それだけのことだ。

さて、ぼくが尊敬している文豪、夏目漱石はこう書き残している。

 ◇ ◇ ◇ ◇

ナポレオンでも、アレキサンダーでも、
勝って満足したものは一人もいない

『我輩は猫である』より

 ◇ ◇ ◇ ◇

人間の欲とゆうものは無限で、勝てば勝ったで新たな征服欲を膨らませる。
他人から見れば十分すぎるように思えるのに、本人は満足しない。
勝ち逃げこそが必勝のコツなのに、「もっともっと・・・」と誘惑に駆られてしまう。

「足るを知らざる者は富むといえども貧し」とゆう格言がある。
残念ながら、堀江はこの言葉を知らなかったようだ。

「足るを知る者は貧するといえども心は錦」と、そんな格言は見たことも聞いたこともないけど、ぼくはそうゆう人間になりたい!
この日本がひとつのマネーゲームの結末に揺れていることを知り、ぼくはいっそう強くそう思うんだ。

 


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