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2006/01/04(水)
人間の値打ち(1)
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土曜、日曜、祭日に左右されることなく仕事をしていると、曜日の感覚が麻痺してしまう。 たとえば、世間では多くの人が3連休を満喫していたりする時期に、自分は不運にも3連投だったりする。 ぼくが配達しているエリアは裕福な家庭が想像以上に多いようで、そんなときには家族全員で旅行に出かける家庭もある。 荷物を抱えて行ってみると、玄関のドアに「裏の物置に置いといてください」と貼り紙がしてあることもあるが、そんなのは稀だ。 ぼくとしてはホントに助かるけど、空き巣には「どうぞ」と言っているようなもんで無用心極まりない。 到着荷物のことなんてお構いなしで2〜3日は平気で留守にするほうが、はるかに普通だと思う。 「鈴木さんち、どこ行ったんだろ?」と考えて、やっと連休中だとゆうことに気づく自分のほうが、よっぽど普通じゃなくて悲しくなってしまう。
しかし、大型連休だろうと平日だろうと、同じ配達先で3日間も不在が続いたら、ちょっとうんざりする。 プロとして抱いてはいけない思いだけど、本音のところはそうなんだ。
半年ほど前、ぼくの配達エリアにオートロック式で宅配ボックスも完備した最新式のマンションが完成した。 ワンルームでも家賃6万以上するそうだ。 東京でこの値段なら“超”が付くかどうかは知らないけど激安で、「耐震構造は大丈夫か?」となるんだろうけど、四国の田舎都市じゃ超高級だ。 主に独身貴族のリーマンやOLが住んでいて、なかには富裕層の子息や令嬢と思われる学生が住んでいて驚くこともある。 ぼろアパートに住む苦学生がバイトに明け暮れて夜間不在がちなのとは大違いで、彼らは夜間の在宅率が非常にいい。 きっと親から十分すぎるほどの仕送りがあって、バイトをしなくても悠々自適の生活を送っているんだろう。 よって彼らは富裕層の子どもである・・・とゆう3段論法は無理なく成立する。
12月下旬のある日、ぼくはこのマンションを訪れた。 目的の部屋は505号室、名前を『高橋ゆり』さんとゆう。 この人には何度か荷物を届けたことがある。 明るい雰囲気の人で、この辺じゃキレイな部類に入ると言っても差し支えない。
「どうせ・・・いねぇんだろな」 ぼくは99%諦めの境地で、オートロックのドアの前にあるインターホンを押した。 平日の昼間に独身者の部屋を訪ねても、仕事に出かけていてまずはいない。 だから、このマンションの宅配ボックスは常に満タンで空きがひとつもなかった。 そして、予想通りインターホンの向こう側からも応答なし。 とりあえず不在票を入れておいて、先方からの連絡を待つことにした。 しかし、ゆりさんからは連絡がなく、翌日は夜間、そして翌々日は朝早くとゆうふうに時間帯を変えて訪ねてみたが、やはり不在だった。
ぼくは配達票に記載してあるケータイ番号に電話をしてみた。 が、コール音のみ繰り返されるばかりで、留守電にも切り替わらないので諦めた。 荷物は洋服で、ナマモノじゃないから腐ることはない。 こうなったらどうでもいいや・・・うそうそ、根気で勝負。 連絡を待つしかない。
<続く>
◆人間の値打ち(2) http://diary1.fc2.com/cgi-sys/ed.cgi/rommel/?Y=2006&M=1&D=5
◇ ◇ ◇ ◇
【年賀状】
俺んとこに届く年賀状なんて毎年5〜6通だったのに、今年はたくさん届いてビックリした。 結婚式に来てくれた人にはこっちから挨拶がてら年賀状を出したから、それを見て「新年早々丁寧な賀状あんがとねっ!」って感じで2日とか3日に返信が来るのはわかる。 でも、元旦にドッと来るのはなんでだろうと無気味に思っていたら、式に来てくれた人には「お近くにお越しの際には是非お立ち寄りください」みたいな紙を渡してあるから、自動的に俺んちの住所知ってんだよな。 チョー納得。
しっかし・・・みんな笑わせてくれるよな。
「よっ!委員長。ラブラブか?」だって。 当ったり前じゃん! まだまだ新婚なのに、今から冷え冷えだったらやばいよ。 それに、「よっ!」ときたら、委員長じゃなくて大統領とか王子様とかって言えよ!
「赤ちゃんそろそろ?」ってのもあったな。 兆候のカケラもないんだけど・・・。 コウノトリもベランダに飛んで来る様子はないし・・・。 ってか、同級生のくせして、俺が宇宙人だってこと知らねぇんだな? 宇宙じゃ、赤ちゃんは小さい隕石のなかから出てくるんだよ。 かぐや姫みたいにね!
◇ ◇ ◇ ◇
【雑記】
4日から仕事が始まる人って多いのかなあ? でっかいストレスを感じながらも、ゲンキ♪ゲンキ♪に出勤してくださいねっ! 俺はもう一日ごろごろします。 まだ体力が戻ってないから・・・なんちゃって。 でも、ちょっとうらやましいでしょ? 24時間のごろニャーゴ、大好きだな。 エヘヘヘ♪
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