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2006/03/10(金)
「耳をすませば」最高だっ!
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金曜ロードショーで「耳をすませば」が放映された。 レンタルビデオをダビングしてみていた中学生の頃からだと、たぶん百回以上はみているはずだ。 今はDVDも持っている。 でも、みてしまった。 途中で絶対に飽きることなく。 CMの次に出てくる場面を正確に思い出しながら。
今日みたあとの感想は・・・。 やっぱり「耳をすませば」が一番好きな映画! ジブリ映画の中では地味な存在だけど、不朽の名作だなってことかな。
それにしても、ハッピーエンドのストーリーなのに、何度みても涙が出てくるのはなぜだろう。
映画の終盤、雫が書き上げた物語を手にして地球屋を訪れ、西老人に読んでもらったあと・・・。 「あなたの切り出したばかりの原石をしっかり見せてもらいました。がんばりましたね。あなたは素敵です」 雫は西老人の言葉に救われ、さらに励まされ、大粒の涙を流して感激する。
このシーンが大好きだ。 エメラルドの原石は誰もが持っている夢じゃないだろうか。 ぼくの中の原石も磨いていきたい! そんな勇気が湧いてくる場面だ。
そして、ラストの聖司が雫にプロポーズをする場面。 「雫 あのさ、俺・・・今すぐってわけにはいかないけれど、俺と結婚してくれないか」 「・・・・・・」 雫は言葉が出ない。 「俺、きっと一人前のバイオリン作りになるから」 「・・・うん」 雫はしっかりうなずく。 「本当か!」 「嬉しい。そうなれたらいいなって思ってた」 聖司は思わず雫を抱きしめる。 「雫、大好きだっ!」
中学3年生の純真なプロポーズ! 自分の気持ちに素直で、打算とゆうものがなくて、ぼくが思い描く理想の愛って「これだ!」と思う。 これから何百回みても共感するだろう。 それは、このときの聖司のような純粋な気持ちで、死ぬまで彼女を愛し続けたいと強く誓っているからだ。
いま日本人の心は、ついに「一生懸命走るのはカッコ悪いこと」とされる風潮にまで荒んでいる。 多くの大人や少年たちが「心のままに生きること」を「欲望のままに生きること」だと勘ちがいしている。
「耳をすませば」はそんなぼくら日本人に、夢を追いかけて一生懸命走り続けることの美しさを教えてくれる。 思春期の少年と少女の夢と恋物語をメルヘンチックに描くことによって、たとえ不安に押しつぶされたとしても、自分の可能性を信じて諦めないことの大切さを教えてくれる。 その夢ってやつは親や他人から与えられるものではなくて、自分自身で見つけるものだ。 もし敷かれたレールがあったって、その上を走ることだけが人生じゃない。 ぼくには敷かれたレールなんてどこにもないから、なおさら強くそう思う。
中3の頃から数えて約十年。 その間にぼくの夢は中学または高校の教師から、「言葉で人の心を動かすこと」へと形を変えた。 でも、ぼくはまだ自分の生き方に自信を持てないでいる。 日々しあわせな空気に包まれていて、しかも、ぼくが進む道に決められた正解なんてないことを知っているのに、それでもまだ怯えている。
心の拠りどころは、頼りないぼくにでも、ぼくの生き方を理解して支えてくれる家族がいるってことだ。 「叶わなくてもいいから夢に向かって走って」 家族の声は励ましのようでもあり、夢破れたときの逃げ道を用意してくれているようでもあって、とても優しく耳に届く。 ぼくはそれに溺れてしまわないように、自分の心の声に耳をすまして生きてゆこうと思う。
何ヶ月かぶりに「耳をすませば」を真剣にみてよかった。 最近やや沈みがちだった心に、また新しい気持ちが芽生えた感じがする。 大きな声で・・・がんばっていきまっしょい♪
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