【青春交差点】
 
いつもどんなときも。ぼくはぼくらしく。
 
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2006/03/13(月) 女子高前工事現場で急ブレイク
 
あまりにもくだらない日記なので、良い子のみんなは絶対に読まないでください!


きょう仕事をした工事現場は、ある女子高の正門前。
そこはいちおう商店街になっている。
「いちおう」と書いたのは、半分ぐらいの店のシャッターが、定休日でもないのに一日中ずっと下りたままだったからだ。
郊外型のショッピングモールに押されて、息も絶え絶えな商店街。
そんな感じがする過去の通りだ。


一般的には「お嬢様学校」として知られている学園のまん前での道路工事。
朝からみんなで大盛り上がり大会だ。
「3時過ぎか?」
「いや、3時半ぐらいやろ」
「昼過ぎじゃねーの?」
女子高生が大挙して溢れ出してくる時間の予想だ。
「うはっ!いきなり告られたりしたら、俺どうしょうか?」
「ありえねぇ〜!おまえだけは避けて通るはずやけん大丈夫」
こんなのはかわいいもんで、ハイテンションでフシダラなことを口走る者もいた。
こいつら、青少年保護育成条例を知らないんだろうか?


ぼくは関係ない。
こうゆう話題のときは外野にいて、マウンド周辺には集まらないことにしている。
それってマジかよ?
そうだっつーの!
自分に言い聞かせる。


ひどく痛んでデコボコになっている舗装を手直しする作業。
テコのぼくがやる仕事と言えば、スコップとかツルハシを持って地球を覆っているアスファルトを取り除くことだ。
こうゆう肉体労働にも慣れてはきたけど、今日は寒かった。
真冬並みの気温で、久しぶりに白い息をたくさん吐いた。


昼食が終わった。
いつの間にか、そわそわと蔓延していた雰囲気が消えかけた頃、女子高生の姿がちらほら見え始めた。


 ◇ ◇ ◇ ◇


校門に背を向けて作業をしていた。
意識をしてそうしていたんだ。
そうしなければ、やっぱちょっとやばい。


大勢の女の子たちの話し声が聞こえてきた。
何を話しているのかはわからない。
でも、右後頭部からほっぺのあたりに刺すような視線。
クレヨンしんちゃんみたいな特徴あるほっぺじゃないはずだけど、正体がバレたのか?


「あのー、すいません。もしかして・・・」
一人の女の子が恐るおそる近寄ってきた。
ぼくは作業の手を止めた。
「もしかして、ゆうやくんじゃないですか?」
なんで知ってんだ?会ったことないのに。
「そうですけど・・・」
しかたなく背筋を伸ばして振り返ると、ぼくと同じくらいの身長の子が立っていた。


「きゃ〜〜〜っ!ゆうやくんだっ!」
女の子はぼくを指差しながらそう叫び、後ろに大勢いた学園の仲間に知らせた。
どれどれ?って感じで、ぼくの周りにはたちまち人だかりができてしまった。
「かっけーっ!!」
「さわらせて!」
「握手してー!」
なんだ?なんだ?この騒ぎは。
ぼくはそんな有名人じゃないぞ。
でも、悪い気はしないもんだな。


「エヘヘヘーン♪」
こうなったら、いっそ照れ笑いでもしてみっか。
「笑顔がステキ〜!」
「きゃー!死ぬ〜!」
おいおい・・・ちょっと言いすぎだろ?
でも、もっと言ってくれーっ!


 ◇ ◇ ◇ ◇


ピピピッ、ピピピッ、ピピピッ。
時刻は午後零時58分。
ケータイのアラームの音だった。
ぼくは異様に埃っぽいワンボックス車の中にいた。
昼寝をしていたんだ。
周りにいたのは、まだまだ昼寝中の男どもばかり。


なんだ、夢だったのか。


現実は厳しい。
そんなバカげた話があるわけがない。
ぼくを見てよろこぶ女子高生なんて誰一人いなかった。
それなのにチョー恥ずかしすぎて、自分で掘った穴に入りたくてしょうがなかった。


ダメだな。
まだまだ修行が足りねーよ。

 


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