【青春交差点】
 
いつもどんなときも。ぼくはぼくらしく。
 
ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2006年3月
前の月 次の月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
最新の絵日記ダイジェスト
2006/05/28 チョー重大なお知らせ
2006/05/27 しまなみ海道5 ―楠の神木―
2006/05/26 しまなみ海道4 ―台海岸―
2006/05/25 しまなみ海道3 ―しあわせの鐘―
2006/05/24 しまなみ海道2 ―多々羅大橋―

直接移動: 20065 4 3 2 1 月  200512 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200412 11 10 9 8 7 6 5 月 

2006/03/22(水) かあちゃんの詩
 
休日の朝。
町は普段より遅くまで眠りについている。
朝日を背にして歩いてみる。
いま住んでいる場所から生まれた場所まで。
クルマだと3分ほどのわずかな距離。
ゆっくり歩くと30分ぐらいの道のり。


乗り物は便利だ。
けど、故郷を感じることはできない。
幼い日にかあちゃんと歩いたデコボコの細い道が見えない。
だから、たまには自分の足で歩いてみようと思うんだ。
新しい気持ちに出会えるから。



【かあちゃんの詩】

作詩 ゆうや



この町で生まれたのはなぜだろう

理由なんてわからない

かあちゃんのお腹から出てきたのはなぜだろう

偶然の帰着なのか



もしかしてそれは

自分では変えられない宿命なのかも知れない

そう信じたら楽だけど

ちがうような気がする



桜のつぼみを濡らした朝露が

生まれたての光を浴びて消えてゆく

目覚めて失う夢の記憶のようだ



くじけることを知らない雑草が

ひんやりとしたそよ風に揺られてなびく

わけもなく生き急ぐ心のようだ



故郷の小さな動きに目をこらせば

見えなかった命が見えてくる

故郷の小さな音に耳をすませば

聴こえなかった声が聴こえてくる



この世に生まれ落ちる前

覚えているけど二度と思いだせない記憶

遥か天上にいたぼくは

自分の意思でこの町を選んだ

かあちゃんにこの命を預けたんだ



そうでなけりゃきっと

こんなに愛しいはずがない

こんなに泣けるはずがない



「ぼくを産んでくれてありがとう」

生きる希望なくしては言えない言葉

それが言えるぼくは

たぶん心もからだも元気なんだろう



長いようでも短いこの命

生きてる間に何回も何万回も

「ぼくの命をありがとう」

この言葉をかあちゃんと一緒に

かみしめられたらいいなって

そう思えるようになったんだよ



 ◇ ◇ ◇ ◇


ちょっと哲学的な詩を書こうと思ったけど、なかなか難しいもんです。
「詩に別才あり」とゆう言葉に期待したのに……。


誕生日でも母の日でもないとき、かあちゃんにこの詩をメールしたら、驚きますかねぇ?
「急にどしたん?この子は。びっくりするがねー!」って。
じっくり読んでくれるといいんですけど。


今日のイメージ画像は、ゆうやが0歳のときから高1の途中まで育った町です。
↓見る?↓


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.