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2006/03/04(土)
理不尽な連帯責任 ―駒苫のセンバツ出場辞退―
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複数の者が共同で、ある行為または結果に対して負う責任のことを「連帯責任」とゆう。 ただし、複数の者には必ず何らかの「つながり」がなければならない。
高校の卒業式で卒業証書を授与された者は、その瞬間から高校生ではなくなり、単なる卒業生の一人となる。 つまり、卒業式を終えた直後の卒業生が居酒屋に集まり、酒を飲みタバコを吸い、他の客が「高校生のクセにけしからん」と言って警察に通報するほどの大騒ぎをしたとしても、学校には責任がないとゆうことだ。 既に彼らは高校生ではないのだから。 たとえ彼らが部活をやっていた者であったとしても、このことは変わらないし、特例など絶対にないのだ。
昨年夏の甲子園で57年ぶりとなる2連覇を成し遂げた駒大苫小牧高校野球部が、春のセンバツ大会への出場を辞退した。 3月1日、駒苫を卒業した直後の野球部OB少年たちが、オヤジ連中顔負けのドンチャン騒ぎをして、警察に補導されたことが原因だ。 絶対にないはずの特例が、高校野球の世界にはあった。 日本高野連の規定によると、「卒業日まで部員登録を継続する」としている。 「3年生部員はシーズン終了の11月30日をもって所属連盟の登録を抹消する」としていたが、2004年に「退部届を出した後に不祥事があっても部長、高野連の指導の対象外になってしまう」として改正したようだ。
部員登録の期限とされている卒業日とゆうのは、卒業式をした日の23時59分59秒までとゆうことか? たぶんそうなんだろうな。 くだらねーっ!! これじゃ改正じゃなくて改悪だろ!
駒苫野球部は昨年8月、前部長の部員に対する暴力行為が発覚して、「あわや優勝取り消し?」のお騒がせ事件を起こしたばかりだ。 比較的短い期間の間に再び起きた不祥事に責任を感じた校長が、自ら辞職の道を選んだのは仕方がない。 校長の責任範囲は野球部だけじゃなく全校生徒なのだから、ある程度は仕方ないと思う。 それでも、「我々の学校を巣立ったばかりの者が法律違反を犯しただけのことです」と言い張ってもいいのだ。 だから、校長の辞職は潔すぎる感じがしないでもない。
が、政治家連中は精一杯見習え! 特に民主党!
脱線しそうなので話を元に戻す。 哀れなのは、トバッチリの泥水を浴びせられた1、2年生部員だ。 「過去の先輩後輩の間柄」とゆうつながりだけでいちいち連帯責任を取らされていたんじゃ、たまったもんじゃない。 チームとして夏春連覇をめざしてきた現役部員の中には、個人として「将来は野球で身を立てたい」とゆう夢を描いていた選手もいたはずだ。 バカな先輩がいたばっかりに、後輩は自らの存在をでっかくアピールする最高の舞台を失ってしまった。 恐ろしいことに、トホホな先輩の存在が後輩の可能性を奪ってしまうことになるかも知れないのだ。 「これも運命なんだ」と受け入れることができる1、2年生など皆無だろう。
以上のような理論(とは言えないが・・・)を盾にして、駒苫には断固センバツ大会に出場してほしかった。 完全にねじ曲げられた全体主義思想の悪用に鉄鎚を振り下ろしてほしかった。 念のために書いておくが、駒苫が好きだから書いているのではない。 どちらかと言えば嫌いなチームだ。 それは2004年夏、済美高がめざした愛媛県勢初の春夏連覇を駒苫が阻止したとゆう・・・純粋かつ偏狭な郷土愛に基づく。
なんともやるせない事件だけど、駒苫野球部の1、2年生に贈りたい言葉がある。 「見る人は必ずどこかから見ている」 腐らず努力を続けて夏の甲子園で3連覇をめざせ! たとえそれが叶わぬ夢に終わったとしても、キミらの努力する姿を「見る人は必ず見ている」とゆうことだ。
運命を呪うな! これは運命なんかじゃない。 ただの事故だ。 泣きたいときこそ、みんなで力を合わせて・・・がんばっていきまっしょい♪
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